【改訂版】TOEFL Writingで21点以上獲得を狙う戦略とは?
以下、過去記事を若干改訂したものです。
オンラインTOEFL対策コースの受講生の方から、志望校出願のために
「Reading 20以上、Listening 18以上、Speaking 18以上、Writing 21以上でTotal 80以上」の獲得が必要
というご相談をいただきました。
80以上獲得を目指すならWritingは20点を狙うのが一般的なスコア獲得戦略。しかしここではWriting 21以上が必要な状況。
Writing 21以上獲得を目指す場合、状況によって到達すべきWriting力のレベルが変わるためここに書くことにします。
最初にWritingセクションにおいてどのようにスコアが決まるのかについて手短に説明します。
TOEFL Writingのスコア算出方法に関して詳しく知りたい方は、是非以下を一読ください。
» 【改訂版】TOEFL iBT Writingセクションはどのようにしてスコアが算出される?
TOEFL Writingセクションは、IntegratedタスクとIndependentタスクの2つ。
Integrated、Independentで書いたエッセイそれぞれに対して、人間の採点官とeRaterという自動採点プログラムが評価点[0, 1, 2, 3, 4, 5]をつけます。
もし人間の採点官、eRaterの評価点すべてが3(つまり評価点の平均が3)だった場合、2012年までは「必ず」20点でした。ですが、現在スコアはエッセイの評価点のみではなく、他の受験者のパフォーマンス(= Writing評価点に対する偏差値)も加味して算出されます。
つまり評価点の平均が3であっても、問題が難しめで、他の受験者の出来があまりよくない場合、評価点3の価値が高まり、スコアは高くなりやすい。逆に、問題が易しめで、他の受験者の出来がよい場合、スコアは低くなりやすい。
なので、他の受験者のパフォーマンス次第では、昔なら20点がついた評価点平均3のエッセイが、今では19点になったり、21点になったりします(18点や22点になる可能性もあると考えます)。
ご相談いただいた方の過去のWritingスコアは、14 → 19 → 21 と上がっています。しかし19点と21点を取ったとき、エッセイの評価点平均は両方とも3だったかもしれません。よって21点を取ったときには、評価点4がもらえたところがあるのか、それとも評価点平均は3であったが、他の受験者の出来が良くなかったから高めのスコアになったのか、どちらかは分かりません。
では、そのような状況においてどのようにして21獲得を狙えばよいか。
「Reading 20, Listening 18, Speaking 18」が取れるだけの英語力があるなら、適切な取り組みをすればWritingで評価点3が獲得できるようになるのは決して難しくはありません。
そして、評価点3が取れるようになって本試験を多く受験すれば、問題が難しめのとき、Writingスコアが21になることもあるでしょう。問題が難しめであっても、評価点3は比較的獲得しやすいので。
多くの受験が可能であれば、評価点3が獲得できるレベルのWriting力で受け続け、運を頼りに21点獲得を狙う戦略も取れます。しかしWritingで「毎回」21以上獲得を狙うとしたら、Integrated、Independentいずれかで評価点4が獲得できるだけのWriting力が必要になります。
Writingで評価点3レベルの方が安定して4が取れるようになるにはそれなりの取り組みが求められます。
評価点3と4では、論理的一貫性、説得性、表現力、文法・表現のミスの少なさが大きく異なるためです。
ということで「たまに21点が取れるが、20点以下が多い」と「いつも21点以上が取れる」の間のWriting力の差は、実は大きいのです。
よってWriting 21以上獲得が必要な場合、
「Reading、Listening、Speakingは高い確率で要求スコアが取れる。Writingはときに21点が取れればいい」
のであれば評価点3が獲得できるだけのWriting力があれば十分。しかし
「Reading、Listening、Speakingで要求されるスコアがまだ取れていない、または取れる可能性が低い。だからWritingは常に21点以上が取れるようにしたい」
なら、評価点4が獲得できるだけのWriting力養成のために本格的なWriting対策を行わなければなりません。
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