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Listening学習法に関する質問への回答 その3

前々回の投稿の最後に、質問を下さったOGさんがもしかしたら


「そもそも学習法を実践しても、どれが効果的か実感できない」

 

と感じていらっしゃるかもしれないと書きました。


「効果が実感できない」という場合、


その学習法が自分の実力よりも下すぎたり、上すぎたりしている可能性があります。


簡単すぎたり、難しすぎる学習法では消化・吸収が少なくて当然です。

学習法は、問題の難易度と比べながら選択することが大事です。


ただ私の推測では、
OGさんが「どれが効果的か実感できない」と感じられている場合、学習法選択の問題というよりは、Official Guideの問題に対してアゴスの授業や復習ですでに学習法を実践しているため、すでにそれなりに「表現が聞き取れ、意味が理解できる」状態になっている、つまり目的・ゴールは達成されているために、「これ以上学習法を実践しても、実力の成長が感じられない」のではと思っています。


その場合
OGさんに必要なのは、Official Guide以外の問題を進めることです。


OG
さんは「現在はOGの中でも理解しやすい講義/会話を4つほど選んで、文章を覚えるまで聞き、声に出して読むことを繰り返しています」と書かれています。


非常によい学習法です。

これまでに取り組んだ問題の中で、学ぶものが多そうなものや、よく出るトピックの話を選び、「深く」学習することは良いことです。


しかしこのやり方を解いた問題すべてに対して行うことは無理でしょう。

Official Guideのその他の問題に対して同様に「深く」取り組むことはできるでしょうが、そのままでは圧倒的に量が足りません。


本試験には、
Official Guideの中には出てこなかった単語・表現、文法事項、音声表現、トピック等が出題されるからです。


Official Guide
だけでTOEFL対策が十分なのは、TOEFL iBT対策を特にやらずとも90点くらい取れる力がすでにあり、かつ目標スコアが100点の人、つまりTOEFL対策を行う前からすでに極めて高い英語力を持っている人に限られると私は思っています。


ウェブトフルでは
DeltaListening分冊(99題の問題、318問の設問)の後に、実践的演習としてOfficial Guide 3rd Editionを使ったコースを用意しています。

それだけの問題量によってListening聞き取り力を1段階も2段階も向上させながらも、単語力のアップ、英文処理スピードの向上、様々なトピックへの慣れの養成を行うことを狙いとしています。

また最終的にETS作成のOfficial Guide問題を解くことで、実践的な問題を使用しての聞き取りポイントの再確認、選択肢の見方の養成を行い、本試験問題に対応できるようになります。


OG
さん、まだあまり取り組んでいないOfficial Guideの問題があるのなら、まずは、これまで述べてきた注意点を意識して取り組みましょう。(その他の注意点もありますが、また改めて書きます。)


OG
さんが通っているアゴス ジャパンにはOfficial Guideを扱うStrategyコースの後にPracticeコースという問題演習コースが用意されているはずです。Official Guide問題へ取り組みが終了したら、Practiceコース受講をお勧めします。


又は、問題演習および学習法の確認のためウェブトフルListening 18 Dayコースの受講を是非ご検討ください。

 

Listening 15-20の人が27以上を獲得するためには、何かしらOfficial Guide以外の教材に取り組む必要があります。

Official Guideだけで十分!」というのは、「A大学を受験するためには、A大学の過去3年の過去問題を解けば十分!」と言っているのと同じです。3年間分の過去問題だけで学習が足りるのは、過去問を取り組む以前から模試で合格判定が出ているような人に限られます。


Official Guide
以外の教材への取り組みでは、効率・効果という点で、独学よりもコース受講をお勧めします。コースには学習効率を高めるための様々なサポートが用意されていますし、時に専門家である講師に質問・相談することで学習の修正・モチベーションのアップが可能です。


確かに受講料はかかりますが、目標スコア達成が
1か月、2か月遅れるリスクを考えたら決して高いものではありません。本試験を1回多く受験するだけで2万円くらいETSに支払わなければなりませんし。


またかなり長くなってきましたので、続きは次回の投稿でとさせていただきます。

今後、Listening学習法として書きたいことは、「学習法を進める上での注意点」「ディクテーションに関して」「『Listeningのスコアが上がらない』の背後にあるReading力に関して」などです。あと、3回くらいは続きそうです。


コメント

  1. OG より:

    丁寧なご回答、ありがとうございます。

    私が悩んでいたポイントはまさにご指摘の通り、既に英文の内容を理解した&リスニングも繰り返し行なった(声に出しても学習した)パッセージをさらに繰り返し学習することの必要性についてでした。

    OGという良質の音声、内容を繰り返し聞くことは確かに重要ですが、それ以外にもやるべきことがあるのではないか?つまり、多聴も必要なのではないか?またその際にどのような教材をどのような学習法(ディクテーションやシャドーウィング等)で行なうべきかについて知りたいと思っていました。

    ある程度、Listening問題構成などのストラテジー部分を把握し、OGを繰り返した後には毎日1-2時間程度の多聴が必要になると思いますので、その際のアドバイスが欲しかったのです。現に今のところスコアが伸び悩んでいまして。。

    リスニングは他セクション以上に超集中力が必要となります。練習を行なう際には、CNNなどのニュースよりも5分程度のトピックを聞くことで集中力を要請する必要もあるのかなと考えています。

    数回にわたって頂いているアドバイスは非常に参考になります。
    次回以降も楽しみにしていますので、是非、宜しくお願い致します。

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