TOEFL Practice Online (TPO) 23 Reading & Listening スコア換算分析結果 その3
今回は、前回紹介したReading、Listeningのいくつもの換算表から語れることついて話します。
私は、一般的に、100点を獲得するには
R 28、L 27、S 20、W 25
(Speakingが比較的得意という場合は、R 27, L 26, S 22, W 25あたり)
80点を獲得するには
R 23、L 22、S 15、W20
を目標にしましょうとお伝えしています。
R 28
TPO23 – 5問間違い(89%の正解率)
OG Set 2 – 5, 6問間違い(87-89%の正解率)
OG Set 3 – 5, 6問間違い(87-89%の正解率)
TPO14 – 3-4問間違い(91-93%の正解率)
L 27
TPO23 – 3問間違い(91%の正解率)
OG Set 3 – 2問間違い(94%の正解率)[27点がないので、26点に対して]
TPO14 – 4問間違い(88%の正解率)
R 23
TPO23 – 10問間違い(78%の正解率)
OG Set 2 – 13, 14問間違い(69-71%の正解率)
OG Set 3 – 13問間違い(71%の正解率)
TPO14 – 10問間違い(78%の正解率)
L 22
TPO23 – 8問間違い(76%の正解率)
OG Set 3 – 6問間違い(82%の正解率)
TPO14 – 9問間違い(74%の正解率)
これらの結果から分かるのが
1.同じ正解数・正解率であっても、試験によってスコアは大きく変わる。
Reading、Listeningともに、同じ正解数・正解率でも、試験が異なると3点くらい変わっているところがありますね。
これらの換算は試験の難易度を考慮して算出されます。
難易度はその試験の受験者によって決められ、仮にその回の試験の受験者のほとんどが実力が低めという場合、平均正解数が下がるため、その試験は難しめと判断されます。
その試験が難しめということなら、低めの正解率でも比較的良い点になります。
2.試験によっては出ないスコアがある。
今回の調べたTPO 23に限れば、Readingで10点、Listeningで28点、7点が存在しませんでした。
よって「◯点を狙う!」と思っても、その時の試験によってはその点数がでないことがあります。
3.OG Set 2, 3の「Reading」は、2つのTPOと比べて、低めの正解数・正解率であっても高得点になりやすい。
3点くらい異なるところがあると先ほど話しました。
「低めの正解数・正解率であっても高得点になりやすい」のは、その試験の難易度が高いと判断されているから。
OG Set 2, 3のReading問題は(他のReading問題のセットと比べてさほど難易度が高いわけではないのに)換算表上ではよいスコアが出やすいだけではなく、多くの方が、OG問題に取り組むときは
「3パッセージまとめてではなく1パッセージずつ解く」
「制限時間を測らずに解く」
「PC上ではなく、テキスト上で解く(PCよりも紙の方が視野が広く使え、有利)」
場合が多いので、 さらに正解率が高く、つまり高スコアになりやすいといえます。
よって、OG Set 2, 3「Reading」問題換算表によって算出されるスコアは、現在の自分の実力よりも高めにでているかもしれないということを自覚しましょう。
それに対して、OG Set 3の「Listening」問題の換算表には、29、27点がなく、かなり厳しめになっています。
OG Set 3 Listeningでは、Readingとは異なり、実力よりも高めにスコアが出る心配はあまりしなくてもよいかと考えます。
4.2つの正解の選択肢を選ぶタイプの問題は、1つの選択肢が合っていても部分点はもらえない。
TPO 23にはReading、Listeningともに2つ選択肢を選ぶ問題が含まれています。
そのような問題では2つの選択肢両方において正しいものが選べていないと、正解になりません。
2つのうちの1つの選択肢だけが正しいのも、2つとも間違ったものを選んでいるのも、ともに不正解として扱われます。
TPO 23のListening問題では28点がありません。
31問正解(3問不正解)なら27点。32問正解(2問不正解)なら29点。
31問正解 + 選択肢2問問題で片方のみ正しい、という場合も31問正解として扱われ、27点になります。
(部分点によって、28点になることはありませんでした)
また、今回に限らずこれまで私がブログに書いてきたこととして
スコアは毎回の受験の度に上下する
「今回も前と同じくらいの正解率だからスコアも同じくらいだろう」とは必ずしも言えない。
またTPO 23 Listeningでは28点がなかったが、不正解の数が2問か3問かで2点変わる。
だからこそ、1-2回の受験だけで目標スコアを獲得しようとするのではなく、目標スコアを獲得できるくらいの実力が身についた後に 3-4回受験できるくらいの期間を残しておきたいところ。
Reading、Listeningともに高得点を獲得するには高い正解率が求められる
ことも、TPO 23を含めた換算表から確認できます。
このシリーズ、今回の投稿をもって最終回とします。
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