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単語力増強法 その3

「パッセージあり」単語集への取り組みの際、注意すべきは、付属の音声CDでの学習。

 

よく単語集に付属の音声CDでリスニング学習を行う人がいるのですが、あまりお勧めしません。

なぜなら、単語集のパッセージはたいてい読み物用で、リスニング用の原稿として書かれてはいないからです。

 

前回の投稿で、

 

Listeningのレクチャー問題は、Readingのパッセージよりも、内容的・表現的・論理構成的にやや易しい

 

と書きましたが、Reading用のアカデミックなパッセージをそのまま読み上げたものを聞くと、極めて理解しにくいのが通常です。

 

実際に単語集のパッセージを読み上げた音声は、TOEFL iBTのレクチャー問題よりも難しくなるため、聞いても分かりにくいと感じる人が多いはずです。音声CDではそのパッセージで用いられた単語の発音を確認するくらいにとどめ、Listeningの学習はListening用に作られた問題で行うことをお勧めします。

 

続いて「パッセージなし」の単語集に関して。

 

無味乾燥なこのタイプの単語集に取り組み続けるには、とにかく根性が必要です。

基本的にはこのタイプの単語集で過去に成功したことがある人にお勧めです。

 

またもともと高い単語力がある人の方がこの手の単語集で成功しやすいと言えます。

例えば1ページに掲載された単語をほとんど知らない人よりも、知らない単語が3分の1くらいの人の方が当然進めやすい。

「パッセージなし」の単語集で掲載された単語をほとんど知らないという場合、覚えるべき単語の多さに圧倒されてしまうかもしれません。

 

前回と今回で単語集に関して書いていますが、ここでは特に具体的な書籍の名前を上げてお勧めはしていません。私自身すべてのTOEFL iBT用の単語集を詳細にチェックしている訳ではありませんし、どの単語集も一長一短あり、単語集の選択は人それぞれの感覚によって異なるからです。単語集の選択は、大きな書店に行って、見比べながら自分にとって取り組みやすそうなものを選ぶことをお勧めします。

 

このブログの読者の皆さんは、すでに12冊持っているという方が多いと思います。

単語集に現在取り組んでいるという方は、そのまま進めてください。

単語集を進めたが、途中で止まっているという方は、同じ単語集の継続を開始しても再度挫折してしまう可能性が高いでしょう。

より取り組みやすそうなものに(例えば、「パッセージなし」から「パッセージあり」に)変えてもいいかもしれません。

しかし、それでも単語集での学習が続かないという方は、問題を通して単語をピックアップしていく学習に切り替えましょう。

 

「パッセージのあり」「パッセージなし」単語集どちらでも取り組みの際に心がけるべきことは、

 

最後まで終えること。そして何回も繰り返すこと。

 

単語集の取り組みを途中でやめてしまい、その後まったく手をつけないと、進めた部分の範囲の単語のほとんどを忘れてしまいます。

単語集から覚えた単語は印象が薄いため、繰り返し(数回以上)確認し続けない限り、記憶として定着させることは難しいでしょう。

 

当然1冊終わらせるまで、もともと知らなかった単語は数回は繰り返し確認しているはずですが、1冊終わった後も再度見直して、記憶をさらに定着させる必要があります。

一通り終えるためには、類語や派生語は無視してどんどん進めようと前回お伝えしました。

 

初めて見る単語は覚えようという気持ちがないと覚えられません。短時間でも集中して取り組む時間を確保して、継続的に取り組みましょう。

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