「TOEFL 50点台、TOEIC 700点台半ば」からTOEFL 100以上獲得を目指す その3 [Speaking]
「TOEFL 50点台、TOEIC 700点台半ば」からTOEFL 100以上獲得を目指す その2(2016年3月15日)
の続きです。前回
> (100以上の獲得が必要な人が)RLが45未満くらいのスコアでSW対策に移っても、RL対策への時間が少なくなり、あとで伸び悩むことになります。
> ならば、RL合計が45以上になるまではSW対策は一切やらない方がいいのか。
と書きました。
ここでカギとなるのがSpeakingのスコア。
Speakingで15以上のスコアが取れているか?
Speakingでの15は、6つのタスクそれぞれの評価点が2だった(6つのタスクに対する評価点の平均が2.00)だったときにつくスコア。
Speakingスコア 14点以下は、少なくとも1タスクの評価点が1だったということ意味します。
どのようなSpeaking回答が1点という評価になるのか?
以下、SpeakingのIndependent TasksとIntegrated Tasksでの、1, 2, 3, 4点それぞれに対する評価基準です。
この評価基準、是非、一度は目を通していただきたいのですが、評価点1と2でのポイントをいくつか取り上げます。
<評価点 1> (IndependentとIntegratedのポイントをまとめています)
問題と関係ない話をしていることが多い。
大部分、理解できない。
発音、アクセント、イントネーションが全体的に良くなく、分かりにくい。
文が短い。文法は非常に基礎的。語彙は限られている。
頻繁に話が止まったり、 言いよどむ。
事前に練習した、または定型パターンとして覚えた表現に頼ることが多い。
問題内の表現を繰り返しがち。
(Integratedのみ)話している問題の内容が間違っている。
<評価点 2> (IndependentとIntegratedのポイントをまとめています)
不十分ではあるが話が展開されている。
分かりにくいところが多々あるが、話の重要な部分は理解できる。
はっきり発話していない。イントネーションが変。話のリズムやペースが一定しない。
基礎的な文の構造だけが上手く使え、流暢に話せる。ところどころ表現や文法ミスがある。
表現や文法が基礎的なものばかりで、考えが十分に表現されていない。
問題と関連した回答になってはいるが、展開、詳細、意見や理由の具体例は未熟。繰り返しも多い。
(Integrated)問題内容に対して、話が不完全、不正確、詳細不足。
ちなみに評価点0の基準は以下の1文のみ。
Speaker makes no attempt to respond OR response is unrelated to the topic.
「回答する気がないか、 問題と関係ないことを話している。」
つまり、問題に対して何かしらの回答をすれば最低1点はもらえます。
すべてのタスクで評価点が1なら、Speakingセクションのスコアは8点になります。
評価点が1点になるか2点になるかの境は、Rubrics内の以下の3つの項目のうちの2つまたは3つが、1点レベルか、2点レベルかによって決まります。
例えば、Language Useは2点レベル、しかしLanguage UseとTopic Developmentが1点レベルなら、評価点は1点。
(1) Delivery(話すペース・流暢さ、明瞭な発話、発音、イントネーション)
(2) Language Use(語彙・表現と文法・構文の豊富さや正しさ、自然さ)
(3) Topic Development(話の展開・つながり、分かりやすさ、意見や理由のサポート・具体例)
AさんのTOEFL初受験のスコアは R 15, L 12, S 13, W 14 Total 54点 という設定でした。
Speaking 13点は、6つのタスクのうち4つで2点、残りの2つのタスクは1点だったということ。
上記の1、2点の評価基準から分かるように、問題の基本的なポイントだけでも把握でき、それについて述べ、採点官がその箇所を理解できれば2点になります。
Speakingで1点がついたなら
話が途切れ途切れになった。または話が長い間止まった。
採点官が理解できないほど、表現や文法ミスが多かった。
採点官が理解できないほど、発音、イントネーションに難があった。
ということ。
現状としてSpeakingで1点の評価をもらうことがありながら、最終的には3点以上の獲得が必要という方は、英語を話すことに対する慣れの養成、発音・イントネーションの向上には時間がかかるので、RL合計45以上になる前でも、RL対策と並行しながら、例えば、オンライン英会話などで毎日30分くらい英語を話したり、発音やイントネーションの弱点を指摘してもらい、改善に努め、後に開始する本格的なTOEFL Speaking対策への基盤を養うことをお勧めします。
SpeakingとWriting、本格的なTOEFL対策としてどちらを先に始めるか、またSWにおいて、どのタスクを優先させるかに関してですが、一般的には
苦手とする方
目標スコアまでより遠い方
から始めるのがいいでしょう。
しかし「取り組みやすいもの」「より楽しく取り組めるもの」を選択し、TOEFL対策へのモチベーションを維持する方もいらっしゃるかと思います。
(例えば、Integratedの方が苦手だが、Independentの方が進めやすいので、Independentを通してアウトプット力を向上させてからIntegrated対策に移る、など)
SWどちらか、またそれぞれのタスクでの優先順位には決まった順番はないので、ご自身にとって有効と判断されるものを選んで進めていきましょう。
(ウェブトフルの受講生の方々は、メールでご相談いただければ、その方の状況を考慮して、私からのお勧めを伝えます。その上でご判断下さい。)
次回は「Speaking 評価点2を3にする」について書きます。
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