自己紹介(五十峰先生)
皆さんこんにちは。スピーキングコース担当の五十峰です。今まで私のブログ記事を読んでくださったことのある方、講座を受講された方はもちろん、初めての方に対しても、これからも様々な情報を発信していきますので、引き続きよろしくお願い致します。
今回は、私とTOEFLとの関わりについて少し書かせていただきます。
私はTOEFLを教え始めて15年になります。PBT/ITP(ペーパー版)、CBT(iBTに移行する前のコンピューター版)、そしてiBTと教えてきました。自分自身が留学した当時はPBTしかなかったので、CBTàiBTと変わっていくうちに、非常に実践的な試験になっていったものだなと感じました。特にスピーキングに関しては、私が留学する前にこのようなセクションがあったら、もっと留学中に上手に話せただろうな、と思うくらいです。
さて、このような経験を活かしてETS(TOEFLの作成元)の公認TOEFLトレーナーになったのが2012年。2年毎の契約更新で、すでに4年が経ちました。トレーナーになるきっかけは、たまたま来日していたETSのトレーナーと話す機会があり、丁度日本国内にもトレーナーを配置するタイミングだったことでした。
トレーニングは約8か月ほど。メールや電話での遠隔トレーニングから始まりました。最後はアメリカニュージャージー州のプリンストンにあるETSの本部で、1週間の現地研修を受け、認証試験をパスして、正式にTOEFLトレーナーとなりました。日本では私ともう一人(現在では合計4名)、他の様々な国(例:韓国、中国、トルコ、ドイツ、フィリピン、ベトナム等)からも、各国1~2人がトレーナーに任命されました。これは公式カリキュラムに基づく指導ができる人を、それぞれの国において増やそうというETSの活動によるものでした。
TOEFLトレーナーの仕事は、日本でのTOEFLの窓口にあたる国際教育交換協議会(CIEE)日本代表部を通して全て行われます。一番の対象は日本国内の教育関係者。小中高大の英語教員の方々はもちろん、教育機関の経営者やスタッフ、ビジネス、政府機関、自治体、教育委員会の関係者に対して、TOEFLに対する正しい理解を深め、教授法を広めるために活動するのが主な目的です。また要望に応じて、学生向けの指導や、アメリカ大使館広報部やフルブライト財団などと共催でイベントを行うこともあります。(活動内容にご興味のある方は、CIEEのサイトに報告が上がっていますのでご覧ください。)
仕事内容は大きく2つに分かれます。1つはPropell® Workshopと呼ばれる、全世界共通のワークショップ。これは教育者を対象とした、TOEFLの目的やデザイン、特徴などを説明し、より効果的な英語教授法を学ぶための参加型1日ワークショップであり、年に4~5回開催されます。
2つ目は通常スキルアップセミナーと呼ばれる、TOEFL受験対策セミナー。これは申し込まれた団体や機関によって、内容が変わります。例えばスピーキングだけ2時間とか、高得点取得の為のセミナーなど、できる限り要望に応じる形でカスタマイズされたレッスンを行っています。
最近の特徴としては、やはり大学入試改革に伴って中学・高校の生徒と教員に対する指導要請が増えていることがあります。4技能試験が今後大学受験に必要となっていくので、生徒はもちろん、英語教員の質の向上も叫ばれているからでしょう。非常に勉強熱心な先生方が多いので、各教室で実践的な英語を指導して頂くことで、生徒さんのスキルが益々正しい方向に向かっていくのが楽しみです。
以上、主に私のトレーナーとしてのTOEFL活動について書かせて頂きました。次回は主にSpeakingに焦点をあてて書こうと思いますので、お楽しみに!
五十峰
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