1年の留学よりも3か月の取り組みの方が実力向上!? その1
先日受講生のHさんから以下のコメントをいただきました。
(HさんはこれまでListening Delta 18 Dayコース、Listening OG 8 Day演習コース、Reading Delta 18 Dayコースに取り組まれています。)
今更ですが、1996年、アメリカに行く前に、こうした勉強方法やインターネットが普及していれば、、と思いました。
1年アメリカにいても、ここ3カ月のリスニング学習によるブレイクスルーの方が大きい気がします。アメリカにいた時は、何となくテレビや映画をみていたり、アメリカ人の話していることを大体類推して聴いて答えていただけなので、結局あんまり理解しないままだったんですね。
だから一年留学してても、帰国時に受験したTOEFLでリスニング53しか取れていなかったのかと。。
今はいい時代ですね。。
蛇足ながら。
今回は
「Hさんはなぜ1年間の留学よりも、仕事に忙しい日々を送りながらの、ここ3か月でのListeningコースを中心とした学習に、実力向上のブレイクスル―を実感したのか?」
に関して。
考えられる理由の1つは、
やはり今起こっていることの方がより実感として大きいから。
Hさんが1年間留学していたのは、10年以上も前のことことなので、記憶が薄れているということもあるかと思います。また1年という長い期間では、最終的に実力がかなり向上しても、日々の中では少しずつ向上していったので、実感しにくかったのかもしれません。
しかし
留学しても、必ずしも劇的に英語力が向上するわけではない
ということは今や常識になりつつあります。
ではなぜ留学しても、必ずしも劇的に英語力が向上しないのか?
その理由を考える際に私がキーワードとして用いたいのは「消化吸収」。
実際に留学して、授業を受けたり、長時間英語のテレビや映画を見たりしても、その多くが理解できない場合、意味のない音声として聞き流されてしまう。
これまでもこのブログで繰り返しお伝えしてきたことですが、理解できないインプットは雑音と同じ。
体内に消化吸収されず、排出されるだけ。
実力向上に寄与することはありません。
授業に出席したり、テレビ・映画を見ても理解できないところが多い場合、そこから多くを学べません。
もともと英語力がかなり高く、参加した授業のほとんどを理解できる場合、得られるものが多いので、そこから多くの消化吸収が行われます。
しかし、授業について行くのが困難と感じられるレベルだと、そのクラスを通してなかなか実力を向上させることができないものです。
それに対して、ここ3か月のListeningコースを中心とした学習の場合
聞き取れないところはスクリプトで確認できる。
意味を知らない表現は単語リストで効率的にチェックできる。
意味が理解できない表現はQ&Aを参照、メールで質問できる。
聞き取りのポイントや聞き取りにくい音声は授業で説明される。
適切な学習法を進めることで、実力を確実に向上させられる。
と、インプット理解を促進する様々な工夫が活用できます。
実力を効率的に向上させるには、理解できなかった(つまり雑音になってしまった)ところを理解できるようにすることが大切です。
ということで、2つ目の理由として、Hさんの現在の取り組みは
インプットが確実に消化吸収されている
からと言えるかと思います。
3つ目以降の理由もあるのですが、ちょっと長くなりそうなので、ここまでを「その1」とし次回「その2」を続けます。
8月試験の関東の受付会場ですが、5/7、7時15分現在、渋谷外国語専門学校のみ申込みが可能です。
コメント
先ほど、茅場町の8/14のみ出ていました。後半の2日はもう既に、埋まっていると思います。予約してしまったので、現在の状況はわかりませんが、まだ残っているかもしれません。PCから離れた3時間くらいの出来事です。
2010/5/7/17:30頃