【改訂版】TOEFL Writing:Academic Discussionのサンプル問題から分かること
追記:以下の28のAcademic Discussionサンプル問題は現在、公開されていません。
以下、ETSが公開しているAcademic Discussionのサンプル問題 28問を掲載しているページ。
» Writing for an Academic Discussion practice questions
28問の分析結果を伝えます。
その前にAcademic Discussion問題の構成を確認しましょう。
Academic Discussionの問題画面は、以下の4つに分けられます。
問題画面はクラスで共有する、オンラインのDiscussion Board「意見交換の場[掲示板]」のイメージ。
教授からの「質問」に対して、2人の学生の「投稿」を読んでから「自分の回答」を書き込みます。
左上の「指示」は「学問分野名」以外、毎回全く同じ(上の問題の学問分野は education )。
「指示」は約50語ですが、文言が若干変わる可能性はあるものの、そうであっても問われている内容は同じであり、本試験において読む必要はありません(一応、ざっと確認しましょう)。
以下、Academic Discussionのサンプル問題の分析結果。
数字は、教授からの「質問」と2人の学生の「投稿」それぞれの語数と、その3つの合計を示しています。
学問分野 | 形式 | 質問 | 投稿1 | 投稿2 | 合計 | |
Q1 | sociology | 自由 | 78 | 58 | 54 | 190 |
Q2 | education | 2択 | 77 | 58 | 53 | 188 |
Q3 | environmental science | 自由 | 70 | 57 | 49 | 176 |
Q4 | education | 2択 | 77 | 58 | 50 | 185 |
Q5 | environmental science | 2択 | 68 | 43 | 60 | 171 |
Q6 | business administration | 2択 | 71 | 53 | 53 | 177 |
Q7 | education | 2択 | 75 | 54 | 50 | 179 |
Q8 | economics | 2択 | 80 | 57 | 55 | 192 |
Q9 | environmental science | 2択 | 76 | 58 | 49 | 183 |
Q10 | economics | 2択 | 65 | 57 | 63 | 185 |
Q11 | public policy | 自由 | 79 | 57 | 60 | 196 |
Q12 | education | 自由 | 71 | 58 | 60 | 189 |
Q13 | educational administration | 2択 | 75 | 58 | 57 | 190 |
Q14 | career readiness | 2択 | 79 | 52 | 59 | 190 |
Q15 | human resource management | 自由 | 73 | 50 | 56 | 179 |
Q16 | education | 2択 | 78 | 57 | 60 | 195 |
Q17 | education | 2択 | 81 | 58 | 55 | 194 |
Q18 | child development | 2択 | 69 | 54 | 59 | 182 |
Q19 | human resource management | 2択 | 80 | 45 | 56 | 181 |
Q20 | human resource management | 2択 | 80 | 53 | 52 | 185 |
Q21 | education | 2択 | 76 | 60 | 58 | 194 |
Q22 | sociology | 2択 | 79 | 60 | 56 | 195 |
Q23 | film studies | 2択 | 64 | 55 | 55 | 174 |
Q24 | sociology | 自由 | 63 | 59 | 61 | 183 |
Q25 | business management | 2択 | 60 | 44 | 50 | 154 |
Q26 | economics | 2択 | 58 | 53 | 55 | 166 |
Q27 | transportation | 2択 | 62 | 44 | 49 | 155 |
Q28 | consumer behavior | 自由 | 78 | 53 | 54 | 185 |
「質問」と「投稿」の語数
語数に関して確認しましょう。
教授からの「質問」は60−80語くらい。学生の「投稿」の語数はだいたい45−60語。
(赤字が一番多い語数、青字が一番少ない語数)
ETSが語数の目安に基づいて問題を作成していることが分かります。
「質問」と2つの「投稿」の語数の合計は最も多くて196語であり、200語以下になるようにしていると推測されます。
なので、100語/1分より速く読めると2分以内で読み終わるため、制限時間10分の残りの8分以上で内容や展開を考えたり、回答を書けます。
どのような学問分野から問題が出題されやすいかある程度イメージできますね。
問題の種類(2択 or 自由)
トフレでは、Academic Discussionの問題を「2択」と「自由」の2種類に分類します。
2択
「2択」とはその名の通り、2つの選択肢のいずれかを選ぶ問題。質問に対してYesかNo、またはA or Bのどちらの立場を取るかが尋ねられます。
例)Is advertising just a way of manipulating people to buy things they do not need, or is it an important source of information that helps people make informed consumer decisions?
自由
もう1つである「自由」は自由回答のこと。選択肢が提示されることはなく、自由に回答できる質問形式です。
例) What scientific discovery or technological invention from the last 200 years––other than computers and cell phones––would you choose as being important? Why?
28問のサンプル問題では 2択 – 21問(75%)、自由 – 7問(25%)になっています。
このことから、2択が出題される可能性の方が高いと推測されます。
サンプル問題に取り組む際は、2択問題から始めた方がいいでしょう。
コメント
今も無料でできますか?
ああああああさん
28のAcademic Discussionサンプル問題は現在、公開されていません。
academic writing例題がネットでなかなか見つけられません。どこか無料で例題を掲示してるサイトなどあるかご存じでしょうか?
まめたさん
今はETS作成で公開されている無料のAcademic Discussion問題は、TOEFLアカウント内のTestReadyに少しあるくらいになっています。
ETS教材のOfficial GuideやOfficial Testsでそれぞれ数問分確認できますが。