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「公式TOEFL英単語」お勧めの取り組み方を伝えます

先日のブログ記事

 

» 凄い単語本が発売されました!「公式TOEFL英単語」の特長3つを伝えます!

 

では、「TOEFL iBTの公式単語集」の優れたところを伝えましたが、今回はこの単語集を使ってどのように語彙力を向上させるべきか、私からのお勧めの取り組み方を伝えます。

 

 

1.単語集の構成

 

まずはこの本の構成を確認しましょう。

前の記事でお伝えした通り、この本では「最重要単語」809語のCoreリスト(Core Vocabulary List)と、「発展単語」1,106語のExpandedリスト(Expanded Vocabulary List)の2つに掲載単語を分けています。

 

809語の「最重要単語」Coreリストの掲載例:

 

 

Coreリストの方には「派生語」と例文が掲載されています。
単語それぞれの意味において、例文は2種類あり、2つ目は「本番テストの出題例」が使われています。

 

1,106語の「発展単語」Expandedリストの掲載例:

 

 

 

809語のCoreリストには15のStageがあり、単語の難易度が徐々に上がっていきます。

 

C Stage 01: 41 words (1-41)
C Stage 02: 49 words (42-90)
C Stage 03: 47 words (91-137)
C Stage 04: 50 words (138-187)
C Stage 05: 50 words (188-237)
C Stage 06: 55 words (238-292)
C Stage 07: 52 words (293-344)
C Stage 08: 55 words (345-399)
C Stage 09: 51 words (400-450)
C Stage 10: 57 words (451-507)
C Stage 11: 54 words (508-561)
C Stage 12: 61 words (562-622)
C Stage 13: 64 words (623-686)
C Stage 14: 63 words (687-749)
C Stage 15: 60 words (750-809)

 

1,106語のExpandedリストは9つのStageで構成され、こちらも進めていくと難易度が上がります。

 

E Stage 16: 121 words (810-930)
E Stage 17: 128 words (931-1058)
E Stage 18: 125 words (1059-1183)
E Stage 19: 125 words (1184-1308)
E Stage 20: 130 words (1309-1438)
E Stage 21: 131 words (1439-1569)
E Stage 22: 132 words (1570-1701)
E Stage 23: 135 words (1702-1836)
E Stage 24: 79 words (1837-1915)

 

CoreリストとExpandedリストに関しては、前回の投稿で

 

「後半に掲載されているExpandedリストの方がCoreリストよりも難しいとか、重要性が低いわけではなく、おそらく派生語や例文の視点でCoreとExpandedを分類したのではと推測します。よって、Expandedは、Coreと同じくらい単語的に重要であると考えてください。」

 

と伝えました。

 

実際にCoreリスト最後のStage 15の冒頭の5語は relic, meticulous, instructive, mandate, awe。そして、その次のStageである、Expandedリスト最初のStage 16の冒頭の5語は paragraph, state, theory, create, support と明らかに難易度が下がります。

 

 

2.取り組みの順番

 

よって、最初から順に全部取り組んでいくのではなく、CoreとExpandedを交互に進めていくことをお勧めします。
しかし Coreの方がStageが6つ多いので、例えば以下のような順番で進めると難易度が少しずつ上がっていきます。

 

C Stage 01: 41 words (1-41)
C Stage 02: 49 words (42-90)
E Stage 16: 121 words (810-930)

 

C Stage 03: 47 words (91-137)
C Stage 04: 50 words (138-187)
E Stage 17: 128 words (931-1058)

 

C Stage 05: 50 words (188-237)
C Stage 06: 55 words (238-292)
E Stage 18: 125 words (1059-1183)

 

C Stage 07: 52 words (293-344)
C Stage 08: 55 words (345-399)
E Stage 19: 125 words (1184-1308)

 

C Stage 09: 51 words (400-450)
C Stage 10: 57 words (451-507)
E Stage 20: 130 words (1309-1438)

 

C Stage 11: 54 words (508-561)
C Stage 12: 61 words (562-622)
E Stage 21: 131 words (1439-1569)

 

C Stage 13: 64 words (623-686)
E Stage 22: 132 words (1570-1701)

 

C Stage 14: 63 words (687-749)
E Stage 23: 135 words (1702-1836)

 

C Stage 15: 60 words (750-809)
E Stage 24: 79 words (1837-1915)

 

もちろん、これはひとつの提案であり、先にCoreの809語に取り組んでもいいでしょう。
ただし、上に書きましたようにExpandedの方が重要性が下がるということではありません。

 

 

3.小さな目標を設定しよう

 

大きなタスクを完了させるコツは、分割した小さなタスクの取り組みに集中すること。

 

仮に上に挙げた以下の流れで進める場合、まずはCoreのStage 01の単語を覚えることに集中しましょう。
その後、C Stage 02、E Stage 16まで終えれば、211語と全体の1/10くらいが終わったことになります。

 

Stageひとつずつ、または3つか、2つのStageのまとまりを終えることを意識して、少しずつ進めていきましょう。
この単語集で取り上げられている単語はすべてTOEFLにおいて重要性の高いものなので、最後まで終えることを目指してください。

 

C Stage 01: 41 words (1-41)
C Stage 02: 49 words (42-90)
E Stage 16: 121 words (810-930)

 

C Stage 03: 47 words (91-137)
C Stage 04: 50 words (138-187)
E Stage 17: 128 words (931-1058)

 

 

4.何を覚える?

 

Coreの単語なら見出しのものを覚えればOKです。
以下なら、inaugurateを覚えたら次に移りましょう。
派生語(ここではinauguralとinauguration)まで覚えようとする必要はありません。ただしほとんどの派生語は、見出しの単語の意味が分かっていれば、その意味を推測できますが。

 

 

意味は、英語の説明、または日本語の訳語どちらでも、自分が覚えやすいもので結構です。

Coreでの2種類の例文には必ず目を通してください。
例文の中に知らない単語があれば確認しましょう。ただし、ほとんどは単語集に掲載されていると思いますが。

 

Expandedには例文がないので、意味を英語の説明か、日本語の訳語で覚えればOK。

 

 

意味をもともと知っている単語は、意味や例文を読んだら終了。
見出しの単語の意味を知らなかったら、ハイライトなど目立つようにし、再確認しやすくすることをお勧めします。

 

意味を知らなかった単語を覚えるには、反復が欠かせません。
ハイライトされた単語は何度も確認してください。

 

この単語集で取り上げられている単語は、派生語を含まないと2,000語弱であり、他の市販の単語本よりも数が少ないと言えます。
しかしだからこそ、まずはこの単語集の単語の意味を覚えましょう。

 

 

5.取り組みに対する注意点

 

Readingで大幅なスコアアップが必要な人のほとんどは、単語力以外に、英文処理速度、解答力、論理力、文法力、背景知識も向上させる必要があるので、単語力向上だけに集中するのではなく、学習のバランスを取ることが大切です。

 

「有名な単語本に2-3ヶ月取り組んだが、TOEFLのReading(& Listening)スコアが全然上がらなかった」という話は、受講生の方々からの、受講開始前の取り組みについての報告でよく聞ききます。
単語力は、スポーツでの筋トレのようなものであり、例えば筋トレだけでレスリングが強くはなりにくいということをご理解ください。

 

» TOEFL Reading:単語学習に逃げてないですか?

 

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