最近、TOEFL iBT試験の内容が2026年1月26日から大幅に変わることETSから発表されました。
» Update TOEFL iBT Test Overview
この大幅な変更に対する私の考えはX上で伝えていますが
» X:TOEFL対策情報(卜フレ! オンデマンドTOEFL iBT対策コース)
今のところ、このブログで情報を伝えていなのは現在、問題の分析作業を行っているからです。
また公開されている問題が、多くの受験者が実際に出会うことになる問題と同じくらいの難易度になるか疑っているところもあります。
公開された問題である
» ETS:Preparing Students(上で「AFTER 21 JAN 2026」を選択)
には、非常に易しいものも多いので、否定的な意見を持たれるのも理解できます。しかしここで注意しなければならないのは
1.来年からTOEFLのReadingとListeningはアダプティブになっている
来年からTOEFLのReading、Listening問題はアダプティブになっていること。
具体的には、ReadingとListening問題は、前半と後半のセットに分かれ、前半のセットに対するパフォーマンス次第で、後半のセットの難易度が変わります。
前半のセットの正解率が高い人には後半は難しめの問題が出題され、それとは逆に前半の正解率が低いと後半の問題の難易度は下がります。
(後半のセットの難易度においていくつの段階/レベルがあるのかは発表されていません)
現在のTOEFLではReading、Listeningともに受験者は同じレベルの問題を受けます。
しかし、来年からは受験者のレベルにより適した問題が出題されるようになります。
(現在のTOEFLの問題は難しいので、英語力が低い人でも受けやすくし、受験者数を増やすのが狙いなのでしょう)
なので、公開されたサンプル問題の多くは、前半にかなり間違ったときに出題されるような難易度のかなり低い問題(これらの正解率が高くても高得点にはならない)かもしれません。
ETSによると1ヶ月くらいしたらオンラインの模擬試験が公開されるとのこと。
これが本試験と同様の機能、問題レベルであったら、そこで初めて大幅に変更されるTOEFL問題の難易度が分かります。
(でもそうじゃないかもしれないことを心配はしていますが)
2.ETSが公開してる情報は正しいとは限らない
ETSは、彼らなりの思惑により情報を隠したり伝えなかったりします。
例えば WritingのIntegratedタスクにおいて、10年以上にわたって公式ガイドでは間違った形式の問題サンプルを公開していました。
「正しい形式の問題を公開すると対策がされやすくなる」と考えたのでしょう。
ETSなりの考えがあって、英語力が高い人に出題されるような問題をあまり公開したくないのかもしれません。
(英語力が低い人へのアピールのため、易しめの問題の掲載を多くしている可能性もあります)
3.とはいえ、問題の難易度は全体的に易しくなるとは言えます
高いListening力が求められるIntegratedタスクが Speaking、Writingからなくなるので、Listeningが苦手という人は対応しやすくなるはず。
Speaking、Writingセクションにおいて易しめのタスクが追加されれるので、問題に対して怖気づく人はかなり少なくなるでしょう。
またReading、Listeningではアカデミックな内容ではない、日常生活で使われる英語の問題が出題されるようになるので、分かりやすい英語が出題される割合が増えるのは確か。
だからといって、来年からスコアがより取りやすくなるかは分かりません(そうかもしれませんが)。
近々、分析の結果を発表しようと考えていますが、場合によっては8月のオンライン模試の公表を待つかもしれません。