パッセージを読むと難しくて疲れてくる ...
先日、Reading Deltaコースの受講生の方から、コース途中に出される
「これまで取り組んだパッセージすべてを、スラスラと内容を理解しながら読めるようにする」
という課題に対して
「多読で読んでいる本とは異なり、学術的な文章を読んでいると、なかなかやる気がおきず、疲れてくる」
という内容の相談をいただきました。
その方へはすでに回答済みですが、同じような悩みをもっていらっしゃる方も多いかと思います。
例えば、Readingスコアが20だと、本試験でのReadingの正解率は60%くらい。
100以上を目指し、Readingで28以上獲得するには、90%くらいの正解率にしなくてはなりません。
確かに、Reading 20前半くらいのスコアの場合、Reading Delta 18 Dayコース教材のパッセージの多くに対して、理解しにくいと感じられるのではないかと思います。
しかし、Deltaのパッセージは、本試験のものよりも若干易しいため、Deltaのパッセージ理解に、苦労しているなら、本試験において、28のような高得点を取れなくて当然と言えます。
(Reading Deltaコースでは、クラスで扱う問題の難易度を上げるため、授業の中で多くの追加問題を解いていただいています。)
コースでお伝えしているReading問題解法の習得は、大幅なスコアアップ達成に極めて有効ですが、その解法も、そもそもある程度文章が理解できていることが前提になります。
自分で読みたいものを選択して購入した本とは異なり、TOEFLのReadingパッセージは、読んで楽しいと感じるものは多くはないでしょう。
(本試験のパッセージもそうですよね。)
しかし、易しい文章を読むのに慣れていても、アカデミックなパッセージへの読解力がなければ、Readingセクションで高得点は望めません。
読んでいて疲れるのは、パッセージで使われている単語力、英文処理速度、文法力、背景知識が不足しているから。
Readingでの大幅アップ達成のためには、これらの弱点をつぶしていく必要があります。
問題集のパッセージは、本試験のものよりも易しいものがほとんどですが
「問題集のReadingパッセージは、本試験と比べて、易しく、読みやすい」
というくらいになれば、本試験のパッセージを難しいと感じながらも、高い正解率で解答できるようになります。
また、特にReadingで25以上が安定して取れていない人にとっては、本試験のパッセージよりも少し易しいくらいが、効果・効率のよい学習ができる部分もあります。
本試験と同じレベルの問題が必ずしもベストということではありません。
例えば、プロ野球の打者はいつもトップスピードのボールを打つ練習をしている訳ではありませんね。
本試験と比べれば少し易しめのパッセージであっても、「難しい」が「易しい」と思えるようになれば、実力は上がります。
「できない」ものが「できる」ようになれば、より楽しくなってくるものです。
問題集のパッセージに苦労しているようでは、TOEFL iBT Readingで高得点は望めません。
今が辛抱のしどころ。
Readingの問題集に取り組む際は、ひとつひとつのパッセージを、単語の意味を覚えたり、繰り返し黙読することによって「意味を理解しながら、スラスラと読める」ようにしていきましょう。
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