Writingで20を取るためのIndependent Task戦略 ~ TOEFL iBTで80点を取るためのスコア戦略(その7)
前の投稿の
Writingで20を取るためのIndependent Task戦略 ~ iBTで80点を取るためのTOEFLスコア戦略(その6)
にて、TOEFL iBT Writingでは、
3点は分かりにくいところやミスがそれなりにあっても取れるスコア
とお伝えしました。
今日はTOEFL Writing Independent Taskの3点の評価基準を紹介します(例によっての超意訳)。
<3点のレベルのエッセイは以下のひとつ、またはいくつかの特徴を持つ>
トピックに対して回答し、説明、例示、詳細がいくらか展開されている
まとまり、展開、分かりやすさがあるが、内容のつながりが時に不明
文構造や単語選択でミスがあり、結果不明瞭になったり、時に意味不明
文法構造や単語の用法は正しいが多様ではない
2点までの評価基準はイイトコロナシという感じでしたが、さすがに3点になると、いくつかイイトコロがなくてはなりません。上記の評価基準からうかがえる3点エッセイのイイトコロには、
1. トピックに対して回答し、説明、例示、詳細がある。
(お題にそった内容、エッセイの部分部分の働きが明確)
2. まとまり、展開、分かりやすさがある
(エッセイが読者である採点官にとって分かりやすい構成が大切)
3. 多様でないが、正しい文構造や単語
(慣れていない文法構造や単語を使って、ミスを招いてはいけない)
の3つが挙げられます。
え?何ですか?
「この前の3点のエッセイは文法ミスや単語ミスが多かったじゃないか?」
あー、そうですよ。
「3点の評価基準には、『正しい文構造や単語』となっているのに、あのエッセイがなぜ3点になるのか?」
おおー、いいご質問です。
確かに、あの3点のサンプルエッセイは、単語の品詞、つづり、時制のミスが目立ち、また、全体的に意味不明なエッセイです。
しかし、文の構造(文全体を構成する文法)としては、だいたいOKと言えるレベルですし、文法が間違ったとしても、意味の理解に大きな支障はありません。
また単語においても、単語の選択ミスによって意味が分からなくなるというところは多くありません。
とうことで、あの3点のサンプルエッセイは「『そこそこ』正しい文構造や単語」とは言えるかと思います。
評価基準には、「正しい文構造や単語」と『そこそこ』を表す表現はありませんが、そもそも3点というスコアは満点の5点よりも2段階も下がるので、ミスが結構あっても取れます。
実は採点官は、エッセイをholistically(全体的に)に読んでスコアをつけます。
「全体的」というのはどういうことかと言うと、コマゴマとした採点基準はあるものの、最終的には、採点官の印象で決まるということです。
(だから採点官によってスコアが変わってくるとも言えます。)
ですから、採点官の印象として、エッセイがだいたい「お題に対してちゃんと回答し、どこが説明で、どこが例示で、どこが詳細か読み手が混乱することなく」、「話の展開が分かりやすくまとまっていて」、「文構造や単語のミスが多くない」なら、3点を取れる可能性が極めて高くなります。
TOEFL Writing Independent Taskで3点を取る話、もう少しだけ続けます。
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