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TOEFL iBT OG 4th Editionでの変更点詳細 その2

以前の予告通り、OG Readingセクションでの変更点について書きます。

 

今回は、TOEFL iBT Official Guide 4th Edition

2.Reading Section (pp. 37-121)

の範囲。

 

p. 38に”TOEFL Reading Question Types”とReadingセクションで出題される10タイプの問題が紹介されているのですが、それぞれの問題タイプに対して出題される問題数に変更があります。

 

3. Inference questions(推論問題)の問題数は4thでは 1 to 3 questions per setになっていますが、以前の3rd Editionでは0 to 2でした。

同様に、4. Rhetorical Purpose questions(意図問題)は4th 1 to 2、3rdは 0 to 2。

 

よって、推論問題、意図問題は3rd Editionでは、本試験で出題されないパッセージもあるということであったのですが、4thになり「どのパッセージでも1問出題される」と表示されています。

 

ただ現実的に、すべてのパッセージに推論問題、意図問題を1問入れるのは、問題作成上かなり難しいと思われ、実際の試験で、推論問題、意図問題が問われないパッセージもあるはずです。
実際に、OG 4th Editionに掲載されている15パッセージのReading問題のうち、推論問題と意図問題の両方を含んでいるのは半分強の8つでした。

 

続いて、8. Insert Text questionに関して。

Insert Text question(挿入問題)は、4th Editionでは、は1 question per setとどのパッセージにも1問出題されると表示されていますが、3rdでは0 to 1と書かれていました。

 

しかし、本試験ではどのパッセージにも、必ず1問 挿入問題が入っていましたので、4thの表記によって実際の試験を反映するようになりました。
(OG 4thの15パッセージの問題すべてに、挿入問題が含まれています)

 

その他に重要な点としてお伝えすべきは

Type 10: Fill in a Table(表完成問題)

の出題形式が、OG 4the Edition p. 55のTable Rulesに

Tables can have two or three columns/rows containing bullets representing five correct answer choices.

と書かれていますが、以前の3rd Edition(p. 55)では

 

Tables can have 2 or 3 columns/rows containing bullets representing either 5 or 7 correct answer choices. So theere are four possible types of tables, as follows:

Type 1: 2-column/row table with 5 correct answer choices
Type 2: 3-column/row table with 5 correct answer choices
Type 3: 2-column/row table with 7 correct answer choices
Type 4: 3-column/row table with 7 correct answer choices

 

と説明されていました。

 

この変更から、表完成問題において、上記のType 3, 4にあたる7 correct answer choicesのタイプは今後、出題されないと分かります。
7 correct answer choicesの場合、配点が4 pointsったのですが、今後は5 correct answer choices – 3 pointsの表完成問題のみ出題されることが明示されています。

 

結果、最後のまとめ問題(Reading to Learn questions)のポイント数は

Prose Summary(要約問題):  2 points
Fill in a Table(表完成問題) :  3 points

のいずれかになります。

 

1つのパッセージあたりのポイント数は15 pointsと決まっているので、最後のまとめ問題が

要約問題の場合、その他の問題は13問(13 + 2 = 15 points)
表完成問題の場合は、その他の問題は12問(12 + 3 points)

になります。

 

4 pointsの表完成問題がなくなったのは、1パッセージあたりの出題問題数のばらつきが少なくなるため良いことと思われますが、ウェブトフルのReadingコースで説明してきた内容を変更しなくてはならなくなりました。
できるだけ早めに対応しますが、とりあえずはこちらの内容でご理解ください。

その他、Reading Sectionにおける変更点は、設問において、fromがin、toがwithになっていたり、解説での表現が若干変わっているところもありますが、細かな文言の修正を取り上げることは今後もありません。

 

TOEFL iBT Official Guide 4th Editionでの変更点詳細、次回はListening Sectionを扱います。

 

コメント

  1. 松原 より:

    葛山様
    「1つのパッセージあたりのポイント数は15 pointsと決まっているので、最後のまとめ問題が
    要約問題の場合、その他の問題は13問(13 + 2 = 15 points)
    表完成問題の場合は、その他の問題は12問(12 + 3 points)
    になります。」
    とお書きですが、The Official Guide tp the TOEFL, 4th ed.(McGraw-Hill, 2013)に掲載された
    Reading の問題では、要約問題あるいは表完成問題を含んで12問か13問になっています。つまり、その他の問題は11問か12問になっています。その他の問題は、すべて1設問について1ポイントなのでしょうか。その他の問題が1設問について1ポイントであるならば、14ポイントが満点という場合もあるのではないでしょうか、といった疑問を感じています。このあたりの事情がわかりません。ご教示いただければ幸いです。

  2. Katsurayama より:

    松原さん

    OGのReading問題の前半(Practice Test 1まで)は確かにReading 1題につき14ポイントになっています。

    このPractice Test 1までのReading問題は、2005年に発売されたFirst Editionから掲載されているもので、これらのいくらかは、TOEFL iBTが始まる前から、TOEFL iBTはどのような問題になると説明するために使われていました。

    しかし、実際に始まったiBT試験ではReadingは1題につき、必ず15ポイントと決まっています。
    (本試験を受けられたことがあるのであれば、そうなっていたと分かるかと思います)
    おそらくReadingは当初の想定よりも1パッセージにつき、1問多くすることにしたのでしょう。

    現在OGは4th Editionですが、1st Editionからの問題は変わることなく、その後、Set 2, 3の問題が追加されました。
    そして、実際に本試験で使ったと思われるSet 2, 3ではReadingは1題につき15ポイントになっています。

    よって、Reading OGコースの授業の中では、14ポイントのパッセージ問題を解く際、1分少ない19分で解くことをお勧めしています。

    Katsurayama

  3. 松原 より:

    丁寧なご返事をいただきまして、ありがとうございました。

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