新OG Reading正解数とスコアの換算表 その2
前回の投稿でOfficial Guide Third Editionで、Second Editionに追加されたReading問題3題(TOEFL iBT Practice Test 2)に対する「正解数とスコアの換算表」(p. 399)を紹介しました。
Readingセクションでの「正解数とスコア」の話をすると、ほとんどの人が、
「えー、そんなに間違っていたんだ」
という感想を持ちます。
29点のところをみると、この問題セットでは4問の不正解(41問の正解)でも取れることが分かります。
(最後の要約問題は、2ポイントなので、2問分とします。分かりやすくするためにここでは「ポイント」という表現を使いません。)
80%の正解率だと36問の正解、9問の不正解ですが、スコアは26点。
つまり1パッセージあたり平均3問間違っても、26点が取れるということです。
これまで、100点を取るためには、多くの方にとって、
R 28, L 27, S 20, W 25が目標
とお伝えしました。
よってReadingセクションの不正解数は、6問くらい、1パッセージあたり平均2問くらいまでに抑えたいところです。
この「数問不正解でも27や28が取れる」というiBTの換算方式によって、Readingで真の実力のある方は、ミスがあったとしても、そんなに悪いスコアにはなりません。
言い換えれば、iBTで100以上になるためには、Readingで安定した高得点の獲得が欠かせません。
続いて、今度はもう少し下のスコアを見てみましょう。
表を見ると、正解数30問以下は、だいたい正解数が1問減るたびに1点減っています。
60%の正解率の場合、27問正解(18問不正解)で、スコアは19点
50%の正解率の場合、計算上は、22.5問の正解になるので、22問正解(23問不正解)とすると、スコアは14点
になります。
「19と14の5点の差は大きい」
と感じるかもしれませんが、正解数の差は5問なので、1パッセージあたりにすると1、2問。
1パッセージあたり1、2問の間違いの差は、たまたまパッセージが自分にとって分かりやすかったか、分かりにくかったかによって起こりうる範囲です。
言い換えれば「14が19へと5点アップ」「19が14へと5点ダウン」という結果は、単に「運が良かった」「運が悪かった」というだけで変わりうるのです。
よって80点以上のスコアを目指す方は、Readingが10点台のうちのスコアの変化に一喜一憂しすぎてはいけません。
(もちろん、上がったら喜ぶべきですが。)
Readingが10点台や1桁の人は、まずは20を目指す。
そして、真の勝負は20点以上になってからと思ってください。
すでにReadingが20点台の人。
まだまだ実力を上げる(正解数を高める)余地があります。
パッセージ1つあたりの間違いが2問くらいになるまで、多量の問題を通して、単語力の増強、英文を読むスピードの向上、問題解法の見直しを行いましょう。
ちなみに先ほど、22問正解(23問不正解)で14点というケースを紹介しましたが、ETSのオンライン模試の1つでは、同じ正解数で17点というスコアになっています。
毎回の試験の難易度は異なるため、その難易度の差が統計的に処理されて、スコア換算に反映されます。
「正解数とスコアの換算」関係はいつも一定ではありません。
今回紹介した表とその見方は、今後の学習の参考としてお役立て下さい。
コメント
Toefl Reading正解数とReadingが本試験で終わらないこと、の相関関係について
質問させてください。
今まで、IBT初受験から、長いこと、Readingが終わらないということが、永久に抜け出せないように感じていました。よく、Keywordまわりの必要な部分だけ読みが有効、と言われる方もいるので、そういうやり方も試す価値はあるかもと思っていました。
つい先日、ETSのComplete Practice Test Vol.8で、この方法を実践しようとしましたが、やはり、無理でした。また自分にとって納得のいく読み方をしても、1パッセージあたり、Q13,ひどいどきは、Q10くらいで20分切ってしまいます。しかも、Q7ぐらいから、難易度の高い、段落全体を注意深くよまなくてはいけない設問が増えるため、とてもじゃないが、私のレベルでは、部分読みでは対処できません。
しかし、やっていてふと、気がついたのですが、Rがやっと20に辿り着いた私は、1パッッセージあたり6pt(最後のサマリー2pt+4問4pt)前後間違いで、これは、洋書の参考書などでは、3問位の間違いのときもあるので、最初、ちょっとショックだっだのですが、よく考えてみると、どうせ終わらないのであれば、そのことにあまり捕らわれずに、間違いを6pt/passageから、5p/passageに減らしていく、パッセージはやはり、自分の納得のいくように読む、ということでいいのかな、と思ったのですが。そうしていくことで、究極的に高得点に近づいていくしかないのかな、と。
なんか、自分を納得させたくて書いてしまったのですが、どう思われますでしょうか?