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【改訂版】単語を覚えられないのは年齢のせい?単語本への取り組みによる単語力増強について

以下、過去記事を少し改訂して再掲したものです。

 

昔、大学受験準備の頃は、単語本で単語を覚えられた。
しかし20年以上経った今は、単語本に繰り返し取り組んでも、驚くほど頭に残らない。
やはり、年をとると記憶力が悪くなるのだろうか。

 

というようなご相談を先日、受講生の方からいただきました。
いたいだたご相談にはすでに回答済みではありますが、面白いトピックですし、また以前に似た質問を何回かいただいたことがあるので、こちらで詳細な回答を書くことにします。
(同じような質問をいただいたときに、この記事のリンクをお伝えすればいいので)

 

「 年を取ると記憶力が悪くなるのか?」

 

ということですが、科学的な根拠を挙げるまでもなく、これはそうなんでしょう。
また20才台だと、10才代とあまり変わらないくらいの記憶力なのかもしれませんが、30才代以降は、肉体が衰えていくように記憶力も減退していくと思われます。

 

しかし、私は「単語を覚えられない」理由は、記憶力の減退以外の要素の方が大きいと思っています。

 

大学受験前の高校生は、時間の多くを学習に向けられます。
それに対して、社会人として一線で働いている場合、学習に向けられる時間はずっと少なくなります。
また学習を始めても、仕事で疲れた状態で取り組まねばならず、十分に集中できないかもしれません。
年齢を重ねるにつれて抱えるものも多くなるので、学習しながら考えごとをしてしまうこともあるでしょう。

 

時間や集中力以外に大きな要因であると私が考えているのは、覚えなくてはならない単語の違いです。

 

大学受験用の単語集だと、開いたページのほとんどの単語の意味を知らないことはあまりないでしょう。
もともと意味を知っている、またはどこかで見たことがある単語が多かったのではないでしょうか。

それに対して、TOEFLの単語本の場合、出題される単語の範囲がはるかに大きいため、その方の単語力にもよりますが、単語本を開いてみた時に知らない単語ばかりという人もいらっしゃるはず。

 

以下のイタリア語のリストとその意味を見てください。
全部覚えるためにどのくらいの時間がかかると思いますか。
また今日覚えたとして、明日にどのくらい記憶に残っているでしょうか。

 

mattina              マッティーナ        朝
mattino              マッティーノ         午前
pomeriggio       ポメリッジョ         昼、午後
sera                      セーラ                  夕方
notte                    ノッテ                   夜
ieri                       イエーリ                昨日
oggi                      オッジ                  今日
domani               ドマーニ               明日

domenica            ドメニカ              日曜日
lunedi                   ルネディ             月曜日
martedi                マルテディ         火曜日
mercoledi            メルコレディ      水曜日
giovedi                 ジョヴェディ       木曜日
venerdi                ヴェネルディ      金曜日
sabato                   サバト                土曜日

gennaio                ジェッナァイオ    1月
febbraio               フェッブライオ     2月
maarzo                 マルツォ                3月
aprile                     アプリーレ          4月
maggio                 マッジョ                5月
giugno                  ジューニョ            6月
luglio                     ルリョ                   7月
agosto                   アゴスト               8月
settembre            セッテンブレ        9月
ottobre                 オットーブレ        10月
novembre            ノヴェンブレ        11月
dicembre              ディチェンブレ    12月

 

» 単語本の取り組みによる単語力増強に関して その1

 

私は「試しに覚えてみよう」という気さえ起きません。

英語なら、初めて見る単語でも、接頭語(pre-, un-など)や接尾語(-ness, -tionなど)が意味を覚える取っ掛かりになることがあります。

例えば、indisputable は、in-「ない」, disput(e)「〜を議論する、疑う」, able「できる」と分解できれば、「議論の[疑う]余地のない」という意味 であると簡単に理解できます。
このような場合、もともと見たことがなかった単語でも意味を覚えるのは簡単です。

 

また、知っている外来語などが意味を覚えるヒントになることもあります。

titanic は extremely large, powerful, or important という意味ですが、映画にもなった船の「タイタニック」号の名前であると分かれば、船のイメージですぐに意味を覚えられますよね。

このように、もともと知っていることにつながるものであれば、ずっと覚えやすくなります。

しかし、リンク先のイタリア語はつながるものが全くないので暗記が極めて困難です。

 

ということで、同じ単語本を使った学習でも、その単語本の単語の多くをもともと「知っている」場合と、多くをもともと「知らない」場合では、そこに掲載されている単語の覚えやすさが格段に変わります。

よって、単語と意味が羅列されているような単語本で単語力を向上させようという場合、お目当ての本をパラパラとめくった時に、ページのほとんどの単語の意味を知らないようなものは取り組まないほうがいいかもしれません。
(それでも何度も根性で繰り返して、時間をかけて覚える人はいるでしょうが)

 

単語本を開いて、そこに掲載されている単語のほとんどが初見という場合、その方にはその本への取り組みはお勧めしません。

単語本に取り組むのでれば、パッセージとともに意味が掲載されているようなものや、単語テストに取り組むと必然的に覚えるべき単語に繰り返し触れることになるものの方がよいでしょう。

 

また問題集の問題への取り組みを通して単語を覚えるのも有効です。
パッセージを「意味を理解しながら、スラスラと読める」状態にするために繰り返し黙読したら、覚えるべき単語を何度も確認することになります。
ただ問題集の場合、単語の意味を自分で確認しなければならない手間、また自分で確認した意味が必ずしも合っているわけではないことが発生するのが難点ではあります。
(だからこそ、トフレのReading、Listeningコースでは教材問題の単語リスト、そして単語テストを提供しています)

 

ということで、加齢による記憶力の減退以上に、単語力向上の取り組み方の悪さが単語が覚えられない大きな要因となり得るという話をしました。
自らの記憶力の減退を感じている方は、要領のよい方法を選択しましょう。

 

TOEFLで高得点を取るには高いレベルの単語力が求められます。
単語力向上の取り組みはやり方によっては効率が悪くなりますので、上記の点を注意してください。

 

また以下、TOEFLの単語力向上に関する一連の投稿になります。
是非、参考にしてください。

 

» (ブログカテゴリー)単語力について

 

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