Listening学習法に関する質問への回答 その4
Listening学習法に関する投稿のシリーズ、もともとOGさんからいただいた質問を受けて書き始めましたが、私は、OGさんはもちろんとして、このブログを読んで下さっている多くの方々やウェブトフル受講生の皆さんをイメージしながら書いています。
Listening学習法に関しての投稿を受けて、OGさんからまたコメントをいただきました。今回はOGさんからいただいた再コメントに対する返答という形で書きます。
(OGさん、再コメントありがとうございます。そして昨日の受験、お疲れさまでした。「ダミー問題」に関しては後日、回答します。)
(以下、OGさんからのコメントのコピー)
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丁寧なご回答、ありがとうございます。
私が悩んでいたポイントはまさにご指摘の通り、既に英文の内容を理解した&リスニングも繰り返し行なった(声に出しても学習した)パッセージをさらに繰り返し学習することの必要性についてでした。
OGという良質の音声、内容を繰り返し聞くことは確かに重要ですが、それ以外にもやるべきことがあるのではないか?つまり、多聴も必要なのではないか?またその際にどのような教材をどのような学習法(ディクテーションやシャドーウィング等)で行なうべきかについて知りたいと思っていました。
ある程度、Listening問題構成などのストラテジー部分を把握し、OGを繰り返した後には毎日1-2時間程度の多聴が必要になると思いますので、その際のアドバイスが欲しかったのです。現に今のところスコアが伸び悩んでいまして。。
リスニングは他セクション以上に超集中力が必要となります。練習を行なう際には、CNNなどのニュースよりも5分程度のトピックを聞くことで集中力を養成する必要もあるのかなと考えています。
数回にわたって頂いているアドバイスは非常に参考になります。
次回以降も楽しみにしていますので、是非、宜しくお願い致します。
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今回OGさんからいただいたご質問には、
1. Official Guide以外に何をやるべきか?
2. どのような学習法で行うべきか?
3. Listeningのための集中力を養うためにはCNNなどよりも5分程度のトピックを聞くことが効果的なのでは?
という3つのポイントがありましたので、それぞれに対して回答します。まず、
<2. どのような学習法で行うのか?>
様々な学習法の中でどれを進めたらいいのかに関してはもともとのOGさんの質問にあり、これまで回答してきました。
それぞれの学習法の具体的な行い方に関しては膨大な情報量になり、ブログでは説明しません。また学習法は、説明だけではなく、実践して体感することが大切です。
(ウェブトフルListeningコースでは、様々な学習法を具体的な指示のもと、クラスの中で実際に行いながら、身につけるようになっています。)
また、学習法は同じ名前(例えば「シャドウイング」)であっても、それを勧める人ごとにやり方が異なるので、ウェブトフル受講生以外の方から「ある学習法の良し悪し」に関する質問にお答えすることはできません。
しかし、ディクテーションは誰もが知っている非常にシンプルな学習法なので、別の投稿でディクテーションを行う上での注意点を書きます。
<1.Official Guide以外に何を行うべきか?>
<3.Listeningのための集中力を養うためにはCNNなどよりも5分程度のトピックを聞くことが効果的なのでは?>
この2つはまとめて回答します。
まずCNN等の英語ニュースに関して。
CNNによるTOEFL対策は基本的にお勧めしません。
なぜならCNN理解のために求められる単語や背景知識は、TOEFL iBT問題理解のために必要な単語や背景知識と大きく異なるからです。
もちろん重なる部分も多いです。
しかしTOEFLで良く出題されるトピック、例えば、大学内での会話や、人類学、心理学、生物学、植物学、天文学などの学問分野はCNNではあまり取り上げられません。
TOEFL教材以外で学習をする場合は、できるだけTOEFLで出題される内容に近いものの選択をお勧めします。
またCNNの英語は話のスピード・発音の明瞭性という点でTOEFLよりも遥かに難しいため、消化・吸収が悪くなります。
消化・吸収という点では、必ずスクリプト(話の原稿)があるもので学習しましょう。
聞き取れなかったところ・理解できなかったところを確認し、聞き取れる・理解できるようにしていく、つまり自分の弱点をつぶしていけば確実に実力は上がります。
TOEFL iBT本試験と内容が合うものという点で、やはりお勧めはTOEFL教材を使った学習です。
確かにCNNや映画・ドラマを使った学習によって英語の底力は上がります。
しかし、例えば、映画で学習するということを考えた場合、2時間の映画を繰り返し見たり、スクリプトを確認したりすると、映画1本の学習に10時間は必要になります。
TOEFL教材なら問題を通して、問題解法を磨いたり、理解を確認することができます。同じ10時間をかけるのなら、TOEFL教材を使った学習の方が圧倒的に効果的で効率のよい学習ができます。10時間もあれば教材をかなり進められます。
忙しい日常の中で限られた時間を有効に活用しながらスコアアップを達成するには、質と量と効率を追求した学習を心がけるべきです。
あと、「集中力」に関して。
「問題を集中して聞く」ことへの慣れを養うには、やはり多くの実践的な問題を解くことが一番です。
聞いた後に問題がないと、ちゃんと集中して聞けたかを確認するすべがありません。
またTOEFL問題に対する聞き取り力がアップしていけば、自然とより集中して聞けるようになります。
(とは言っても、本試験受験の際、近くの座席の人が行う大きな声での音声チェックに「イラッ」とすることはありますが。こればっかりはどうしようもありません)
TOEFL iBTでスコアアップするのは楽ではありません。
だからこそ私はこの仕事にやりがいを感じています。
皆さんの目標スコア獲得をサポートするために、日夜努力を続けています。
皆さんが人生を賭けてTOEFL学習に取り組んでいることを知っています。
ウェブトフルはそんな皆さんを真剣に応援します。
[ウェブトフル受講生の皆さんへ]
7月25日のスコアを受けて、今後どのように取り組んだらよいかアドバイスを求
めたいと思ったらお気軽にメールをください。
皆さんの目標スコア達成をサポートするのが我々の仕事です。
遠慮はいりません。
Listening学習法、まだまだ続きます。
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