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留学に役立つスキル Part 1(五十峰先生)

皆さんこんにちは。ウェブトフルSpeakingコース担当の五十峰(いそみね)です。また今月も経験に基づく学習方法のアドバイスについて書かせて頂きます。

 

クラスに参加する事とは

 

留学すると、当然授業に参加しなくてはいけません。これは私が言わずとも、今までに少しでも海外で学習した人であればその必要性を感じたことでしょうし、多くの留学経験者も同様の事を言っていると思います。アメリカでは昔からactive class participationは教育上非常に重要とされてきており、日本でも最近はそれを重要視する大学も増えてきていました。私が今教えている大学でも、成績の何パーセントかはこのclass participationにあてられています。

 

この「参加」というのが、今まで日本の学校だけで学習してきた人にとっては少々厄介なのです。つまり教室に黙って座って、一生懸命に講義を聴いたりノートをとったりするだけでは「授業参加」とは考慮されないわけです。それはどちらかというとobserve、つまり聴講している(成績とは関係なく、教員の許可を得て授業見学を許される)人がとる行動ですね。

 

では良い授業参加とは何でしょうか。

 

恐らく皆さんが真っ先に思いつくのは「発言すること」だと思います。手を挙げて自分の意見を述べる事で、自分の存在を知らせる事ができ、講義の内容やクラスメートの意見を理解している、と示すことができるわけです。これが一番有効ですね。しかし、発言したくても別に大して言うべき意見がない場合はどうすればよいのでしょうか?必ずしも教授やクラスメートの発言に対して反論があるわけではないですし、かといっていきなり何か違う観点から独創的な意見を言うことで、クラスメートを感心させる、なんてことはかなり上級者向けです。

 

私が留学中に実際に取った行動とは、「質問をする」という事です。しかしいわゆる「何か腑に落ちない、疑問点があるからする質問」ではなく、「確認をするための質問」をすることから始めました。そしてこれが、後の自分の英語力と思考能力にとってプラスになったとわかったのです。

 

確認質問をすることで力が伸びる?

 

では確認質問とは何でしょう?そんなに難しいことではありません。あくまでも相手(教授または発言をしたクラスメート)に対して

 

「今あなたは、こういう事を言いました。これで合っていますか?」

 

これだけでいいのです。英語にすると

“So, what you are saying is … Is this correct?”

“Let me get this straight. What you are trying to say is that … Am I wrong?”

 

のような感じになります。これを質問することで、「ごめんなさい、私はイマイチよく理解できていないので、もう少し説明してください」というちょっと謙虚な姿勢にもなりますし、「あなたの言っていることに興味がある。もっとよく知りたい」といった積極的な姿勢を示すことにもつながります。もちろん自分の理解において、何か誤解などがあればここでクリアにすることができます。

 

ここで必要とされるのは、TOEFLスピーキングでも重要となる次の3つのスキルです:

1) listening skill – 当然相手の発言をある程度聴けてなくてはなりません。これはTask 3から6まで、リスニングが必要となるTaskにおいては死活問題です。

 

2) note taking skill – 聴くだけでは発信力が落ちてしまうかもしれません。

次の話すステップに活かすためにも、要点を簡単にメモる必要がありますね。またそのメモを見ながら、話すという作業はTOEFL speakingすべてのタスクにおいて役に立ちます。

 

2) summarizing skill – 相手の発言の内容を一語一句再現するのは、当然不可能ですね。そうすると、相手が使った重要なキーワードを混ぜながら、ある程度再現する必要があります。これがsummarizing、またはparaphrase (言い換え)のスキルなのです。

 

これは何も教室に限ったことではありません。仕事でもプライベートでも、相手に対して確認の質問をするということは、ミスコミュニケーションを避ける上でも有効なツールです。またTOEFL Speakingに活かすためにも、何かリスニング題材を聴いたら、即興で “What the professor is saying is that …”と口頭で「確認質問」を行ってみてはどうでしょう。

 

それではまた次回にお会いしましょう!

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