Reading問題の傾向に関して
先日OGさんから以下のコメントをいただきました。
OGさんいつもコメント、ありがとうございます。
葛山さん お疲れ様です。今日もTOEFLを受けてきました。 リスニングは前と同じ問題(ID無くした、?、Wordsworth poetry?)のセットがでましたが、ダミー関係なくちゃんと集中してときました(最後の問題は疲労もあってダミーかもという誘惑に分けてやや集中をかきましたが、、反省、、) で、感想としてはダミーはおいといて、前回にも書きましたとおり、Readingの問題がやや違った出され方をするということです。大きくは以下の通り。 ①Sentence Simplification Qが少なくなった ②代わりに、Insert Text Qの前に本文全体のサマリ的なQが出てきた ①に関しては誤差の範囲でまだ何ともいえませんが、前回と今回を通して、2回くらいしか出てこなかったのは意外です、得意なのに。。代わりに②が頻出しています。新OGはまだかっていないのでわかりませんが、旧OGの10パターンにはないタイプです。いつもの最後のProse Summary Qではなく、確か本文全体について聞く問題でした。Prose Summary Qも出るので、全体の中でサマリ問題が増えたため、全体を見返す必要があり、時間が一層厳しくなりました。今後も続くかわかりませんが、また感想を書きますね。 それにしても、Listeningの問題ってなんか細かい気が。。。 今後ともよろしくお願いします。
OGさんが取り上げたReading問題の傾向に関する2つのポイントに対して回答します。
ちなみに私は前職のAgos Japan在籍当時に、ETSが作成したTOEFL iBT Reading問題40題(パッセージと設問)を分析し、67ページに及ぶ報告書を書きました。報告書の内容を明かすことはできませんが、TOEFL iBT Reading問題に関してそれだけ研究した専門家からの回答とご理解ください。
1.「Sentence Simplification(言い換え)問題が少なくなった」ことに関して
言い換え(Sentence Simplification)問題の出題率についてはOfficial Guideに(0 to 1 question per set)とあるように、出題されたりされなかったりします。実際に、Readingが3題の時に、言い換え問題は全体で1問しか出題されないというのはよくあることです。私も言い換え問題は大好きなので、1問しかなかったりすると非常にがっかりします。
(言い換え問題の、正解・不正解の選択肢から、問題作成者の工夫がうかがえるのが非常に興味深くもあり、楽しくもあります)
2.「Official Guideに明記されているReading問題10タイプ以外の問題が出題される」ことに関して
Official Guideには「TOEFL iBT Reading問題の種類は10タイプ」あると書かれています。(最新の3rd Editionでも変わりません)
しかし、それ以外の問題が出題されることはあり得ます。
・段落の構造を問う問題
・段落と段落の関係性を問う問題
・用語の定義を問う問題
といった問題を私自身見たことがあります。
とは言っても出題頻度は極めて低いため、特に時間を取って授業で取り上げるほどの価値はないと判断しています。また10タイプの解法が身についてれば、これらの例外的な問題にも対処できます。
あとOGさんが触れているような、最後の方の問題で、パッセージ全体の理解から回答することが求められる場合もあり得ます。このような問題は、決して多くはないものの、パッセージ全体の理解を求められながらもパッセージの最後の方の段落の理解だけで解けるときと、パッセージ全体の理解が必要なときがあります。
このタイプの問題は、パッセージ全体の理解から判断が求められるため、概して時間がかかりますが、
場合によっては時間をかけずに適当に解答し(要は捨てて)、その他の問題への解答時間を確保することが大切になります。
以上、OGさんにご指摘いただいたReading問題の傾向に関する2つのポイントに対して回答しましたが、実際に問題作成者側の立場に立ってみると、あるパッセージから設問をつくる際、10タイプの問題だけで設問を書くのは結構難しいのです。よってまれに、設問作成者が10タイプ以外の問題を作ってしまうことがあり得ます。
ということで、Official Guideで紹介されているReading問題10タイプ以外の問題が、本試験で出題されても、慌てることなく、10タイプの問題に対する解法を適用すれば対応可能と考えてください。
コメント
葛山さん
お忙しい中、ありがとうございます。大変参考になりました。
なるほど、特に傾向が変わったということではないので安心しました。
とにかく読解力をもっと向上させていかなければと思っています。最近は有名な単語帳3800の80%を繰り返し暗記しているのですが、いざ文章の中で出会うとちょっと迷うことも多くて、、とにかく量を読み込んでいきたいと思います。
Rは単語量と読解量ですね!
今後とも宜しくお願いします。
7/25に本試験を受験しました。
先生のblogを拝見する限り、先週末には既に結果が出始めているとのこと。もはや、またトラブルか?と憂鬱?な日々を過ごしております。
そこで質問なのですが、
(1)同じ受験日でも受けた場所やタイミング(9時半か10時か)によっ
て返却時期に差があったりするのでしょうか?
(2)7/25の試験で一部ネット回線周りのトラブルがあった旨、オフィシ
ャルサイトに出てたと思います。7/25以降、一度もETSからメール を貰っていないので、私は問題なかったと思っていたのですが、そ ろそろこっちからETSにコンタクトした方が良いのでしょうか?
過去に3回程(お前何回受験してるんだって突っ込みはナシヨ)、やれスピーキングが録音されていなかっただ、なんだでCancel扱いになっているので、何を言われても今更驚きませんがね…
葛山先生
いつも大変参考にさせていただいております。
TOEFLの勉強は自分なりにやっているものの勉強法がなかなか見つからず、困っているところでこのブログは大変勉強になりました。
私の様なパターンの点数の取り方をする人もいると思いますので、今後、どのように勉強すればよいか教えていただけないでしょうか。
最近2回だとreading 20 listening 25(7/25), reading 22 listening 29(8/2)
とlisteningの方がよいのです。
speaking, writingは散々ですが、、、。
いずれにせよ、先生のreading講座は受けさせていただこうと思いますが、開講までの時間はどのような勉強を継続すればよいでしょうか?
アドバイスをお願いします。