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Reading: 高得点を取るにはパッセージのメインアイディアを把握できなければならない?

2015.10.19

TOEFL Readingにおいて

 

「パッセージのメインアイディアが十分に把握できないのがReadingスコアの伸び悩みの原因かも?」

 

と考えている方もいらっしゃるかと思います。そのような方への私からの回答は

 

「パッセージ全体のメインアイディアの理解が浅くても高得点獲得は十分に可能」

 

理由を説明します。

Readingセクションの問題は以下の10種類に分類されます。
これはOfficial Guideで提示されているもの(それぞれの問題タイプに対する日本語名は私がつけています)。

 

[パッセージの一部の内容から解く問題]

1.内容一致問題(Factual Information Qs)
2.内容不一致問題(Negative Factual Information Qs)
3.代名詞問題(Reference Qs)
4.単語問題(Vocabulary Qs)
5.推論問題(Inference Qs)
6.意図問題(Rhetorical Purpose Qs)
7.言い換え問題(Sentence Simplification Qs)
8.挿入問題(Insert Text Qs)

 

[パッセージの全体の内容から解く問題]
(パッセージの最後にどちらか必ず1問)

9.要約問題(Prose Summary Qs)
10.表完成問題(Fill in a Table Qs)

 

本試験や模擬試験を一度でも受けたことがあれば、Readingセクションのそれぞれのパッセージの最後の問題は、配点が2ポイントの要約問題(Prose Summary Qs)か3ポイントの表完成問題(Fill in a Table Qs)であるとは分かります。

そして上記の一覧から分かるように、 残りの問題(1から8まで)はすべて「パッセージの一部の内容から解く問題」であり、これが全配点ポイントの約85%を占めます。
(ちなみに85%の正解率なら、27点くらいになります)

「パッセージの一部の内容から解く問題」とは、例えば、設問が第2段落から出題される場合、基本的には第1・第3段落の理解はこの問題の正解を導く上で関係ないということ。

言い換えれば、問題全体の85%くらいを正解するには、パッセージのメインアイディアの理解が十分でなくてもよい。また、残りの15%ほどの配点にあたる「パッセージの全体の内容から解く問題」を解答する際に、解法を適用することで、メインアイディアの把握が浅くても、正解にたどり着ける可能性は高いのです。

例えば「要約問題」の解法は、その「一部」を以下から確認できます。

 

要約問題解法(の一部)[過去の投稿](2011年5月31日)

 

もちろん、パッセージの全体のメインアイディアや各段落の働きの把握は、内容をより理解するために大切です。そしてメインアイディアの理解が深まれば、パッセージの一部の内容の理解を問う約85%の問題の正解率も高くなります。よって普段のTOEFL Reading対策においては、単語の確認、繰り返しの黙読により、各パッセージを「意味を理解しながら、スラスラと読める」ようにする際に、パッセージのメインアイディアをおさえられているかも意識したいところ。


ですが、TOEFL本試験で問題を解く際は、メインアイディアを理解しようとパッセージを繰り返し読みなおす必要は必ずしもないのです。パッセージ全体の理解が浅くても、問題で問われているポイントが分かり、選択肢の中で正解を選べれば、高得点を獲得できます。

Readingセクションの問題を解く際に、メインアイディアの理解は大切ですし、ウェブトフルのReadingコース内でもメインアイディアを把握する上でのポイントをお伝えしています。しかしその把握にこだわりすぎると、時間を失うことになり、かえって高得点獲得の妨げになることもあるので、今回の投稿を書きました。

 

Readingで伸び悩んでいるという方は、TOEFLの公式模擬試験(Group 4ならReading・Listeningだけで22.95ドル)を受験し、実際にどのような問題を間違っているか確認しましょう。
間違った問題を問題タイプ別に分析すると、自分の弱点が明確になるはずです。

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