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TOEFL 99点。100点獲得のためにSWのスコアの見直し(リスコア)をすべきか?

ブログのコメント欄にスコアの見直し(Score Review、Rescoring、リスコア)に関して以下のご相談をコメント欄にいただきました。
今後、同じような悩みを持つ方もいらっしゃると思うので、コメント欄ではなくこちらで回答します。

 

Speaking、Writingセクションのスコアの見直しについては以下をご覧ください。

 

TOEFL:スコア関連サービス

 

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はじめまして。年内にTOEFL100点を取る必要があり、苦しんでいる者です。

これまでの最高点は99点であり、直近のTOEFLで2回目の99点を取りましたので、リスコアすることを検討しております。もっとも、リスコアの仕組みがイマイチ分からず、アドバイス頂ければと思い、コメントさせて頂きました。

直近のTOEFLの成績分布は以下です。
10/11 R28,L27,S20(FFF),W24(FG) Total99
9/19 R26,L24,S19(LFF),W24(FG) Total93
9/5 R28,L24,S19(FFL),W22(FF) Total93
8/22 R29, L25,S20(FLF),W25(GG) Total99

10/11のTOEFLの個人的な出来栄えの感覚としては、Speakingについてはいつも通りぼちぼちといった感じであり、これまで19-20を行ったり来たりしていることからも、これ以上のスコアアップは難しいかなという感覚です。

Writingについては、Integratedのリスニングが完璧でなかった可能性があり、Fairという評価にはさほど違和感のないところです。

そのため、スコアアップの期待はあまりできないかもしれないと思いつつも、あと1点でよいので100点に何とか乗せたいという心境です。

このような状況で、WとSのいずれをリスコアした方がよいのか、または、両方リスコアした方がよいのか、可能であればご意見頂けますでしょうか。

よろしくお願い致します。

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10/11の99点は過去に獲得したことがあるスコア。
サブスコアは異なるものの8/22の99と10/11の99の価値が同じなら、スコアの見直しで10/11の99が下がっても8/22の99が使えます。
(ちなみにスコアの見直しによりスコアが元のものから変わると料金は無料となり、クレジットカードに返金されます。よってスコアが下がった場合、金銭的なリスクもありません。見直し後のスコアが同じものになったら費用の払戻しはありません。)

 

「SとWいずれか、または両方で見直しをするか」ですが、まずはWritingについて考えましょう。

WはIntegrated、Independentともに2者の採点官がスコアをつけます。そして、それぞれの片方はe-raterという自動採点プログラムが担当。
しかしスコアの見直しでは、採点は人間の採点官2人ずつ(計4人)が行います。

追記:その後、スコアの見直しにおいても、それぞれのタスクに対して人間の採点官とe-raterがスコアをつけると分かりました。

WritingのScore Review(スコアの見直し)でもeRaterが使われていると分かりました その1(2016年8月28日)

 

10/11の24はスコアおよび評価から

Integrated 4と3(Fair)
Independent 4と4(Good)

と思われます。

 

Integrated 3と3(Fair)
Independent 5と4(Good)

という可能性もあるものの、過去のWritingの評価からIndependentで5が取れた可能性は低いと判断します。

 

Independentで4と4という場合、人間の採点官、e-raterともに4。

このエッセイを別の人間の採点官2人が評価したら、またしても4と4になる可能性が高いと考えます。
(厳しめの採点官に当たりスコアが下がる可能性もありますが。もちろん上がる可能性もあります。)

 

Integratedは3と4。
ここでは「人間とe-raterどちらが3をつけたと推測されるか」が判断のしどころです。
e-raterは人間と異なり、内容を詳細に判断することはできません。
しかし、文法やつづりのミス、同じ語の繰り返しなどは正確に測定します。

もし「3(人間)と4(e-rater)」と人間から低評価をもらっていた場合、今度は人間2人による評価になるので、 見直しではスコアが下がる可能性が高いということになります。
IntegratedのListeningにおいて、話者の主張をサポートする3つの主要なポイントのうちの1つが抜けていると評価基準では3になります。

しかし、 もし「3(e-rater)と4(人間)」と人間からの方が高かったとしたら、人間採点の方が有利と言えるので見直しによってスコアが上がる可能性が高いと思われます。

どちらになりそうかは、試験当日、Listeningの3つのポイントについてちゃんと書けたか、これまで書いてきたエッセイでは、文法やつづりのミスが多かったか、同じ言葉を繰り返してしまうことが多かったかどうか次第でしょう。

もちろん2人の人間採点官から3, 4と別々のスコアをもらう可能性もありますが、 それぞれが3と3、または4と4と同じスコアになる可能性の方が高いと考えます。

 

続いてSpeaking。
10/11の20(Fair, Fair, Fair)は過去のベストスコア。
20を取るには3が4つと2が2つ。
スコアの見直しにより3がもう1つ増えれば、22になります。
(Speakingに21点はないため)

 

TOEFL Writing/Speaking換算表


10/11当日、Speakingの2つのタスクでの出来が明らかに良くなかったという場合、Score Reviewを行っても20止まりの可能性が高いと考えます。
しかし「6つのタスクとも同じくらいの出来」または「上手くいかなかったのは1つのタスクのみ」ということなら、22到達もあるかもしれません。
(過去のスコアから判断して22に上がるよりは19へと下がる可能性の方が高いとは思いますが)

 

SpeakingはWritingとは異なり、それぞれのタスクに対して1人の人間の採点官がスコアをつけます。
その1人がたまたま「甘めにスコアをつける人」なのか「厳しめに評価する人なのか」によって、大きく上下することがあります。
Speakingでrescoreをした場合、また20になる可能性が最も高いとは思いますが、見直しの結果が荒れやすいのがSpeakingリスコアの特徴と言えます。

 

まとめます。

10/11のIntegrated Wは人間の採点官から4をもらっていた可能性の方が高いと思われるなら、Writingでスコア見直しをした方がいいでしょう。

「Writingでリスコアをするとスコアが下がる可能性の方が高い」と思われる場合は、Speakingでのリスコアをお勧めします。

Speaking、Writing両方で行うと片方が上がった分をもう片方のダウンが相殺してしまう恐れがあるので、見直しをするならどちらか片方がよいと判断します。
(両方とも上がるよりは、いずれかが下がる可能性の方が高いと考えるため)

 

スコアの見直しは、スコアが今よりも下がるリスクがつきまといます。
1セクションに対するリスコアの費用(80ドル)を含めて上記の項目を考慮し、行うかご判断下さい。

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