ローディング

Loading0%

GMATのSCで不正解とされる表現をTOEFL Writingのエッセイで使ってもいいの?

先日、ウェブトフルのInDependnet Writing 4Dayコースを受講されている方から以下のご質問をいただきました。

—————————————————————————————————————————–

Independent Writing 4 Day コースを受講させて頂いている◯◯です。

access/impactの動詞表現及び関係副詞のwhere/whenに関する質問です。
直近までGMATで偏った文法知識を詰め込んで参りましたが、access/impactは本来名詞表現であり、動詞表現はstandard written Englishとして100%認められている訳ではないのでGMAT的には誤答、また、where/whenは明確に場所や時であることが分かる対象以外を修飾するのはstyle上よろしくないのでGMAT的には誤答(a situation where 〜はNG)と、習って参りました。
辞書やwebの例文検索するといずれの表現も普通に使用されているので、多くの英語使用者に受け入れられている表現であることは疑い様がありませんが、TOEFLのwriting上、ひいては留学先でのacademic writingに於いては、特に上記用法は気にせず使用しても問題ないでしょうか?表現の幅を広げる意味に於いても気にせず使用できればと思っております。
サンプルエッセイにその様な表現が御座いましたので質問させて頂いた次第です。よろしくお願い致します。

—————————————————————————————————————————–

この方へはすでに回答済みですが、非常に面白いトピックであり、またGMAT対策をされている方が同じような疑問を持つこともあるかもしれないので、ブログ上でも回答することにします。
(上記のご質問の掲載はご本人から承諾をいただいています)

 

これらのご質問はInDependent Writing 4Dayコースで提供しているサンプルエッセイの中に

… can access the Internet …
… websites where they are available for free.

という表現があったことによります。

 

いただいたご質問をまとめると、TOEFL Writingまたは留学開始後の論文において

1)access, impactを動詞で使ってもいいのか
2)… a situation where … と、明確に場所を表す表現ではないsituationを関係副詞whereの前で使ってもいいのか

 

結論から申し上げると、これらの表現をTOEFL Writingで使っても全く問題ありません。
また論文に使っても大丈夫と考えて下さい。

 

実際にTOEFLのOfficial Guide 4th Editionでは

 

Again, all of you probably read this section in the book, I hope, but, uh, uh, how-how can just motion of the plates impact the climate? (p.127, Listening Lecture内)

Using points and examples from the talk, explain how learning art can impact a child’s development. (p. 390, Test 2, Speaking問題)

In all academic situations where writing in English is required, students must be able to present their ideas in a clear, well-organized manner. (p. 19, Writing Sectionの説明)

These writers present examples that support the statement. Still others look at both sides of the issue, often delineating or classifying situations where they consider lying appropriate and others where they consider lying inappropriate or more consequential. (p. 211, Independent Writing, Sample Scored Responsesの説明)

 

と、動詞のimpact、situation whereの形が、問題や解説の中で使われています。

残念ながら、Official Guideの中にはaccessの動詞用法が見つからなかったので、以下、ETSのサイトからの文章になります。

Secondary Users can access score data and other services that their Lead Administrator approves for them.
(https://www.ets.org/portal/roles/)

 

Official Guideの解説や設問などで使われていることから分かるように、TOEFLを作成しているETSはこれらの表現の使用を全く問題ないと考えています。


また以下のように

can access「英語、アメリカ合衆国、ドメインが .edu のもの」(.eduは、アカデミックなもの多い)約 702,000 件

can access「英語、アメリカ合衆国、ドメインが .gov のもの」(.govは、アメリカ連邦政府・地方行政機関が使用している)約 301,000 件

と、言語、地域、ドメインを限定して検索しても多くの使用例が見つかります。

 

英語で書かれた分厚い文法書、また新聞記事や論文を書くためのハンドブックをそれぞれ何冊か確認しましたが、今回お知らせいただいたものは、どこにも「書くべきではないもの」として扱われていませんでした。

「GMATがおかしなことを設問にしている」ということではありません。そもそも、GMATのSC(Sentence Correction)は、選択肢の中で最も効果的に表現しているものを選ぶ問題であり、不正解の選択肢が必ずしも英語表現として間違っている訳ではありません。

 

実際に弊社の、GMAT教授・問題作成を何年も行った経験があるネイティブスタッフによると、GMATではこのようなポイントに基いて正解の選択が求められるとのことです。
しかし、他のネイティブスタッフ全員とも話をしましたが、TOEFL Writingにおいて、このような意識を持っている採点官はいないであろうということで意見は一致しました。

とはいえ、実際にGMATに出題されたポイントでもあるので、MBAプログラムなどで、このような表現が、教授や学生仲間から修正されることがあるかもしれません。そのようなことがあっても、元の表現が「間違っている」ということではないとご理解ください。

またTOEFL対策レベルにおいて、GMATを教えている先生からWritingエッセイのこれらの表現に対して修正を受けたとしても、そこが点数を下げるポイントになるとは考えないでください。

コメント

コメントを残す

まずは無料体験授業を受講する