ブログ読者の方から101点獲得までの取り組みのご報告をいただきました! その2
今回は、ブログ読者のMさんからいただいた101点獲得のご報告
ブログ読者の方から101点獲得までの取り組みのご報告をいただきました! その1
への私の感想を、Mさんがまとめたそれぞれの項目に対して書きます。
1. バックグラウンド
2. スコアの変遷
以下、Mさんの英語への関わり。
「仕事では、2, 3年くらい前から日常的に英文契約書や文献等の読み書き、メールでのネイティブとのやり取り」
「英会話の個人レッスン(週1回1時間、w/ネイティブ)を、5年間ほど」
「TOEICは大学時代に3回受験したことがあり、最高点は855点だったと記憶しています(9-10年ほど前」
このくらい英語力が高い方が、少しの準備でTOEFLを受けると80点台になるという一例と言えます。
そして「80点半ばからのスタートだと100以上を取るまで半年くらいかかることが多い」「TOEFLはスコアが上がっていくたびに更なるスコアアップが難しくなる」ということも。
また試験には運もあるということが過去のスコアから分かります。
99点を取った10/11の試験 [27, 27, 20, 25] のどこかのセクションで+1だったら100になり、TOEFLは卒業でした。
また101を取った12/12の試験 [30, 26, 17, 28] でReadingが28だったら99になっていました。
理想としては、運に身を委ねなくてもいいくらいの確固とした実力を、スコア獲得期限の3ヶ月前くらいには身につけたいところ。
TOEFL目標スコア達成には早めの対策開始が大切です。
3. セクション別勉強法と最近のTOEFL出題傾向
(1)Reading(目標28-29点)
Mさんは単語本への取り組みにより、Reading力をアップ。
最初の頃に29も取れていますが「たまに28以上が取れる」と「安定して28以上が取れる」には差があります。
Mさんは初めての試験で27を取ったくらい、もともとReading力が高い方。
単語力の向上は、単語と意味が羅列したタイプの単語本への取り組みによって達成されましたが、Readingスコアが高くない方が同じように取り組むと挫折しやすいので、注意が必要です。
> 小問2問だけ、(各大問最後の内容要約問題以外の問題で)個別のパラグラフではなく、問題文全体から意味を問うような問題に遭遇しました(過去問で見たことのない形式でしたので、そのときは少し焦りました。)。
パッセージ全体の内容に基いて解答する問題はOfficial Guideの中にもあります。
あまり出題されないタイプではありますが、通常の形式とは少し異なる問題もたまに出題されます。
形式が少し違うからといって難しいとは限らないので、落ち着いて対処しましょう。
(2)Listening(目標25-26点)
多くの方とって、Listeningはスコアが上がりにくく、最後まで苦労するという一例。
しかしながら「聞き取れない」「理解できない」ものを「聞き取れる」「理解できる」ようにしていく作業を続ければ確実にスコアは上がっていきます。
またTOEFLでスコアアップを達成するには、TOEFLの問題に取り組むのが一番効果的です。
Listening 20-21から24-26になるのに半年以上かかっているので、このセクションでの取り組みをもう少し効果的にすることによってTOEFL対策の終了を1, 2ヶ月早められたかもしれません。
(3)Speaking(目標19-20点)
対策をあまりやらなければスコアはほとんど伸びないという事例になっています。
また英会話ができれば、Speakingで高得点が取れるわけではないことが分かります。
Mさんは限られた時間の中で目標スコア獲得のためにSpeakingは「割りきってさほど時間を割くこと」をしないという選択をしました。
(もし105以上獲得が必要であったら、Speaking大幅アップが求められます。)
4セクションすべてを並行して取り組むのは大変であり、目標スコア達成のために、どのセクションに注力し、どのセクションに時間をかけないかの判断は重要です。
(4)Writing(目標27-28点)
先日のブログ記事
TOEFL Writing:Independentタスクで490語書いたけど2点のLimited! 語数を多く書いても評価が低いのはなぜ?(2015年12月25日)
で書きましたが「語数が多ければよい」というものではないことが具体的に提示されています。
特に語数を増やすことを第一の目的とすると、語数さえ書ければ満足してしまいやすいので注意しましょう。
> 最近のTOEFLのIndependentの問題は、「ストック」的なエピソード・表現等で対応しづらい、より具体的な解決方法等を尋ねる設問や、3つの回答から1つを選択して書かせる設問などが増えているように思います。
3つから1つを選択させる問題は最近に限ったことではなく、5%近くの頻度で昔から出題されています。
ただ通常の問題の延長線上で十分に対応できるので、そこを心配せずに、普段の傾向に対応したWriting力の養成を心がけましょう。
4. ダミー問題について
お知らせいただいたようにダミーはListeningで出題されることが多いのですが、Readingから出ることもあります。
5. 試験会場について
試験会場には好みがあるので、自分にあった会場を見つけましょう。
御茶ノ水ソラシティのようなプロメトリック直営のテストセンターは比較的環境が良いと言えます。
6. リスコアについて
これだけリスコア(スコアの見直し)を行って、変わらないのもめずらしい。
ただリスコアしてスコアが上下するよりも、そのままである可能性は一番高いと言えますが。
Rescoring(Score Review)は1回あたり80ドル。
Mさんが行ったのはSpeaking 6回、Writing 4回なので、800ドルかかっています!
(見直されたスコアが変わった場合、料金は払い戻されます。)
どなたにとっても、どこかに参考になる情報があるかと思います。
詳細なご報告をくださったMさんに改めて御礼申し上げます。
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