現在TOEFL 70点台後半、90-100以上獲得のためのスコア戦略
以下、過去記事の再掲載です。
» すでにOGに取り組み済みだけど、問題がより易しいDeltaを教材としたTOEFL対策コースを受講するのは効果的なの?
の続編です。予告通り
「70点台後半くらいのスコアの方が、90-100以上のスコアを獲得するために、どのようなスコア戦略をもってTOEFL対策を進めるべきか」
について書きます。
いただいたXさんの過去のスコアごご報告から
「Rは19-22、Lは16-19、Sは15-19、Wは19-22の実力」
と考え、Xさんの目標スコアである90-100以上のスコア獲得戦略を考えます。
目標スコアが90の場合、通常、目指すべきスコアは、R26, L 24, S 18, W 22あたり。
又はWで4平均の25を狙い、R 24, L 23, S 18, W 25を目指す手もあります。
Xさんの過去のスコアから判断して、現時点で取り組みに最も時間をかけるべきはListeningセクション。
Listeningで23-24の獲得を狙うとなると、4-8点と大幅のスコアアップが必要です。
しかし、Xさんの現在のReadingスコアは19-22。
「『Readingの方がListeningよりも得意』という方は、Listeningへの取り組みを頑張っても、Readingのスコアを超えるほどにはなりにくい」
と言えます。
つまりXさんの場合、Listeningで23-24を獲得するにはReadingの実力も向上させ、Readingでのスコアアップも必要になります。
よって、まずはListening対策に集中的に取り組み、ある程度経ってからReading対策と並行、または学習時間に余裕のある場合は、Listening対策とReading対策を並行させるのがいいでしょう。
そして、RL合計で47-50のスコアが取れる実力を身に着けてからSWに移り、90以上の獲得を確実なものとするのがベストです。
最初から100以上が目標という場合、通常、R 28, L 27, S 20, W 25がセクション別の目標となるため、RL対策によりRL合計50以上、できれば55近くが取れるようになってからSW対策を開始するのが理想的。
しかし、55近く獲得までにはかなりの期間がかかると、SW対策にかけられる時間が十分でなくなる可能性もあるので、まずはRL合計50近くが獲得できるようにし、その後、RL対策のみを継続するか、またはSWも並行して進めるかをそのときの状況によって判断するのがよいと考えます。
ウェブトフルの受講生の方は適宜、ご相談ください。
Speaking対策ですが、Xさんは過去に19点を2回取っているものの、最近の2回の試験はともに15点。
過去のスコアから、20-23点を獲得できるだけの発音やイントネーションの良さ、流暢さを持っていると判断します。
しかし、TOEFL問題形式への回答方法に慣れていないため、スコアが上下することが多いと思われます。
またReading、Listeningの実力が向上すれば、Integratedタスクでのスコアアップも期待できます。
Xさんは英会話を長らくの間、頻繁に継続されていますが、今後のSpeakingのスコアアップのためには、TOEFL Speaking問題に特化した対策に時間を多く費やし、多数の問題に取り組んでいくのが有効です。
最後にWriting対策について。
前回の試験では初めて22点が取れたものの、評価はともにFair。
これまでGoodが取れたことがないので、Writingでは「何をどのように書くべきか」というTOEFL対策を学ぶだけではなく、「エッセイを多く書き、添削を受ける&TOEFLエッセイに有用な英文を覚えていく」ことにより、英文を書く力を養成する必要があると考えます。
英文を書く力の養成にはそれなりの時間がかかるものであり、これまでFairどまりのWriting力を考慮すると、Writingは4平均の25点の獲得を目標とするのがよいでしょう。
5点を獲得できるだけのWriting力の養成まで狙うのではなく、90-100が目標ならWは25でOKとし、他のセクションでのスコアアップを目指す方がより現実的です。
以上、Xさんの過去のスコアに基づく、90-100獲得のスコア戦略をお伝えしました。
同様の状況にいらっしゃる方々の参考になれば幸いです。
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