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TOEFL Writing: 評価点が上がったのにトータルのスコアが下がった。なんで?

ブログのコメントからWritingのスコア換算に関して以下のご質問をいただきました。

 

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こんにちは。いつも拝見しています。
writingの採点について疑問が残ったのでお聞きしたいです。

 

① integrated: 1.0-2.0, independent: 1.0-2.0
total 15

② integrated: 1.0-2.0, independent: 2.5-3.5
total 12

 

②では①に比べてindependentのスコアがあがったのになぜtotalの点数はさがってしまったのでしょうか?
②のテストではintegratedは157wordくらい、independentは200wordくらいだったのでindependetの方が高スコアでびっくりしました。
よろしければ先生のお考えを教えていただきたいです。

 

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以下のWritingスコアの換算表に基づくと

TOEFL iBT Writing換算表

 

 

Writingで15点だと、Integrated、Independentそれぞれ2人の採点官(合計4人の採点官)の評価点の平均は 2.25。
同様にWritingで12点なら評価点の平均は 1.75。

 

① のIntegrated:Limited(1.0-2.0)、Independent:Limited(1.0-2.0)の場合、Integrated(2と2)、Independent(2と2)がその評価内での最もよいスコアになり、評価点の平均は2.0。
上の換算表に基づくと14点になります。
ご質問いただいた方のスコア15とは異なる結果となりました。

 

② のIntegrated:Limited(1.0-2.0)、Independent:Fair(2.5-3.5)で12点なら、評価点の平均は1.75。
Integrated(1と1)、Independent(2と3)であったなら成立します。
Integratedの評価が極めて悪くなりますが、可能性はあります。

 

ということで上の換算表と合わないのは①の場合。
この換算表、かつてETSのTOEFL公式サイト内で公表されていたのですが、2013年初旬からアクセスできなくなりました。

 

言い換えれば、2013年のある時点にTOEFLを作成・運営しているETSはWritingスコアの換算方式を変えたのです。
その結果、上の換算表にはない23や26というスコアがWritingセクションで出るようになりました。

 

詳しくは以下からご確認ください。

Writingで23や26というスコアがでるのはなぜですか? その1(2014年1月8日)

Writingで23や26というスコアがでるのはなぜですか? その2(2014年1月11日)

Writingで23や26というスコアがでるのはなぜですか? その3(2014年9月16日)

Writingで23や26というスコアがでるのはなぜですか? その4「FairとFairで23点だったんだけど」(2018年9月15日)

 

これはETSが「Writing力をより詳細に点数化できるようにした」ためと推測されますが、結果、以前は公表されていた換算方法は不透明なものとなりました。
(ちなみにSpeakingの換算は、現在も以前と同様の方式が用いられている判断されます。しかしWritingの換算が非公開となったことにより、Speaking換算方式も公開されなくなってしまいました。)

 

ということで、ご質問の①の評価とスコアは、以前の換算方法によれば成立しないのですが、公表されていない現在の換算ではそのようになるのかもしれません。
または、評価の表示ミス(例えば、本当はFair(2.5-3.5)なのにLimited(1.0-2.0 )と表示されてしまった)ということかも。

 

疑問に思われる気持ちは分かりますが、スコアから判断して現在はIntegrated WもIndependent Wも大幅に実力アップさせる必要があるという状況でしょうから、今回の結果は気にせずにWriting対策に励みましょう。

 

ちなみに以下、類似の投稿になります。

TOEFL Writing:20(Fair, Good)っておかしくない?(2017年4月5日)

 

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