TOEFL iBT OG 5th Editionでの変更点詳細 その3
TOEFL iBT OG 5th Editionでの変更点詳細 その2(2017年12月24日)
の続きです。
今回は、TOEFL iBT Official Guide 5th Editionの
1.About the TOEFL iBT Test (pp. 1-36)
までの範囲について。
この章でのTOEFL iBT概要では、あちこちで表現が言い換えられていたり、追加されているのですが、それらの変更点で皆さんが知っておくべきことは特にありませんでした。
よって、私からこの章に関してお伝えすることはありません。
しかし、私がここで強調したいのは「2017年12月時点でのETSの発表として試験形式の変更はない」ということ。
稀ではありますが、本試験を受験されたウェブトフルの受講生の方から「Listeningの問題数が少なかった気がする」「Speakingのタスクがひとつ少なかった」というようなご報告をいただくことがあります。
ですが、実際は試験の形式に変化はないため、ご本人の勘違いであると思われます。
また今後、当分の間、試験の形式が変わることはないでしょう。
とは言え、発表されているものとは異なる形で、実際の試験が変化しているかもしれない部分もあるので、そのあたりについては、次回のReading Sectionの概要でお伝えします。
ちなみに余談ではありますが、p. 23の紙のスコアレポートのサンプルでは、4thでの台湾人女性から、英語ネイティブのインド人男性のものに変わっています。
台湾人女性という設定のスコアは R 18, L 18, S 15, W 22, Total 73 でしたが、英語ネイティブの男性のスコアは R 29, L 30, S 30, W 25, Total 114 と急上昇。
そんなことはどうでもいいことですが、スコアレポートに関して一点気になるところがあるので、触れておきます。
ただ以下の内容、TOEFL受験者の方は一切気にする必要はありません。
TOEFLを教えている人の中には興味深く思っていただける方がいらっしゃるかも。
下の画像2つを見比べてください。上が4th、下が5thのScore Reportの裏側の一部。
(4th)
(5th)
Reading、Listeningは変わりません。
変わったのはSpeaking、Writing。
Speaking、Writingの評価(Good、Fair、Limited)に対する評価点(Task Rating)が5thのものでは消えています。
同様にセクション別の評価においても、以下のように評価点は表示されなくなりました。
(4th)
(5th)
ちょっとした変化ではありますが、ETSとしてはスコアの算出方法をより事細かなものに改善した結果、評価点に基づくそのセクションのスコア換算が公表できないものとなり、結果、スコア算出につながる情報を隠すようになったのではと推測します。
(だからこそ、評価点が目立たないGoodが並ぶ114点のスコアに変えたのでは … と考えるのは邪推か …)
このあたりの話の興味がある方は以下をご一読ください。
Writingで23や26というスコアがでるのはなぜですか? その1(2014年1月8日)
Writingで23や26というスコアがでるのはなぜですか? その2(2014年1月11日)
Writingで23や26というスコアがでるのはなぜですか? その3(2014年9月16日)
次回の「その4」ではReadingセクションでの5th OG変更点をお伝えします。
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