何時間TOEFL対策を行ったら、何点取れる?
受講生の方からのご相談で、たまにいただくのが
「何時間勉強したら、100点が取れるか?」
というようなご質問。例えば
「TOEICで800点だけど、TOEFLで105点取るには何時間くらいの勉強が必要か?」
私はこのようなご質問に対して、何時間と具体的な数値をお伝えしたことはありません。
どのくらいの時間がかかるかは、その方の「(TOEFLにおける)英語力」「日々費やせる学習時間」「どのような対策を行ってきたか/これから行うか」「アカデミックなトピックにどれだけ通じているか」「日常の学習における集中の状況」「本試験受験時の集中力」などによって変わるからです。
とは言っても「80点から100点までアップするのに費やされた時間の平均は何百時間」というような統計結果は、ないよりはあったほうがいいでしょう。
そのような情報はときに、1つの指標としてありがたいものです。
しかしその情報に基づき、なら自分は何百時間で到達できると判断し、その通りになっていないときに、落ち込んでモチベーションが低下し、学習に集中できなくなったり、学習時間が減ってしまうのは意味がないことと考えます。
平均がそうであっても、もともとのデータで何時間かかったかは人ぞれぞれな訳ですし。
「何点から何点までどのくらいの期間でアップした」というだけの情報にはあまり価値がないと考えます。
スタートのTOEFLのスコアは「初受験で試験環境に戸惑って実力が十分に発揮できなかった」結果だったりすることはよくあります。
また学習開始時の実力を示すものとして使われることがあるTOEICのスコアも、例えばその800点は「何もTOEIC対策をせずに初めて受験した」人のものか、または「以前は600点台だったが、3ヶ月間、似た問題が出題されると評判の問題集を何冊も解きまくった結果アップした」人のものかで、スコアは同じでも、英語力は全く異なるであろうことは分かりますよね。
スコアアップの情報は、
その人がどんな人で、どのような取り組みをどれくらいの時間・期間行ったか?
そしてその間、スコアはどのように遷移したのか?
などの情報があって初めて自分と同じようなケースかどうかが判断できると考えます。
だからこそ、受講生の方々からいただく「スコアアップ報告」は、過去のスコアや取り組みの詳細をお知らせいただいた方のみ掲載させていただいています。
いただいたご報告や、ときにスコアアップに対する私の分析は詳細なため、自分と状況が似ている方を見つけて、その方がどのように取り組まれたか、どのくらいの時間・期間をかけられたかを確認すると、現在の自分が目標スコア獲得までのどのあたりの位置にいるか分かるはずです。
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