留学に関する著名人の考えや体験談 その3(五十峰先生)
皆さんこんにちは。スピーキングコース担当の五十峰(いそみね)です。
さて前回の「その2」では、熊本県の蒲島郁夫県知事の留学体験話をシェアさせて頂きました。今回はライフネット生命保険株式会社の元代表取締役社長である、出口治明氏の2013年のインタビューをご紹介します。留学体験ではなく、グローバル人材とは何か、国と大学は何をすべきか、企業の採用基準とは、等々様々な興味深い点について話されています。
若干手前味噌になるのですが、実は出口氏は私が現在働いている立命館アジア太平洋大学(APU)の第四代学長に就任されました(2018年1月より)。奇しくも今回ご紹介するインタビューは、私のTOEFLトレーナーとしての日本の活動をサポートして頂いているCIEE(国際教育交換協議会)で行われました。
とても興味深い点としては、出口氏が次の様に主張している点です:
・日本(の経営者幹部)は低学歴で、世界と比較すると幹部が勉強していない。大学卒であっても、3年の前期が終われば就活が始まるので、専門の勉強なんかほとんどできていない。そんな不勉強なまま社会に出て、世界のMaster、Doctorを学んだ人に勝てるのか
・グローバル人材を育成するために一番大事なことは、大学では学生をひたすら勉強させるというシステムにする事であって、就活は卒業後にすべき
・東京市場の国際化を促すためにも、国家公務員の上級職や司法試験、公認会計士試験などは、TOEFL®テストを義務付けにすべき
最後のメッセージとしては具体的なTOEFLスコアに言及されています:
「英語が好き嫌いというベースではなくて、英語はリンガ・フランカというデファクトスタンダードになっているので、やはりTOEFLテストのスコアは 100を目指してほしいという気持ちがあります。このスコア100というのは、シンガポールのレベルです。日本はアジアで一番の先進国で、これから中国とも競っていこうと、そういう気持ちを持っているのであれば、やはりグローバルな時代に英語力でも、アジアで一番を目指すことが一番シンプルで分かりやすい目標なので、読者の皆さんにはTOEFLテストのスコアは 100を目指して頑張ってください」
このインタビューはPart 1とPart 2に分かれています。是非とも読んでください。
幸いにも出口学長とは学内で何度か仕事をご一緒させていただいていますが、とても物腰柔らかく、学生目線に立って柔軟かつスピーディーに
アクションを起こせる、とても素晴らしいリーダーです。グローバル人材を育てる経営者として、今後がますます楽しみです。
ではまた次回にお会いしましょう。
五十峰
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