半年で Reading 21 → 27、Listening 20 → 30、Total 95獲得のご報告をいただきました!
以下、過去記事(2018年12月29日)を再掲載したものです。
80弱から半年ほどで、Reading 21 → 27、Listening 20 → 30とReading、Listeningでの大幅アップを達成し、95点を獲得されたAさんからReading、Listeningの取り組み内容をお知らせいただきましたので、そのまま掲載させていただきます。
Aさん、詳細なご報告を寄せていただき、心より感謝申し上げます。
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1.TOEFL対策を振り返って(総評)
私は、2019年夏の米国留学のため、2018年1月からTOEFL対策を開始し、本試験は4月から12月まで毎月(合計9回)受験しました。最終的には、最後の12月の受験でようやくTotal95点(R 27, L 30, S 17, W 21)を獲得できたため、希望校のどこかには入学できると思われる、という状況です(現在出願中)。
これまで仕事で英語を使うことはほとんどなく、英語力に自信はありませんでしたが、もともと大学受験の英語は得意だったこと、テストで挫折した経験はなかったこともあり、当初は、真面目に勉強していれば6月までにはReadingとListeningは合計55点を取れるようになるだろう、その後にSpeakingとWriting対策を開始すれば10月までにはTotal100点を取れるのではないか、という甘い考えでおりました。
最初の4ヶ月間(1月~4月)は、① 毎朝毎晩に単語集(3800)を回す、② 通勤中や犬の散歩中にPodcastを聴く、③ まとまった勉強時間がとれるときは市販のTOEFL対策本(日本の書籍)を解く、という勉強を進めましたが、4月・5月の本試験で全く歯が立たず焦ったことから、5月12日の本試験が終わった直後に藁にもすがる思いでWebTOEFLを申し込んだという経緯です。
結論からいうと、最初の4ヶ月間の勉強は効果が薄く、かなり遠回りをしてしまったため、最初からWebTOEFLを受講すべきだったと反省しております。WebTOEFLを始めたことで、① 正しい解法と勉強法を学べスコアに直結する勉強ができるようになった、② 2~3日で1講座+宿題消化という勉強のペースが出来た、③ 適切な教材でステップを踏んで実力アップしていけた、と感じます。ReadingとListening対策でWebTOEFLには合計約10万円払いましたが、十分にその価値はあったと考えております。
なお、最後までRL合計55点を超えるのに精一杯で、SpeakingとWritingは演習時間がほとんど取れなかったため、後者はスコアアップできませんでした。たらればですが、1月の対策開始時からWebTOEFLに申し込んでいれば、おそらく8月にはRL合計55点が取れていただろう、そうすればSpeakingとWritingの演習時間が取れ、最終的にTotal100点を達成できていただろうと考えると、とても悔やまれる思いです。私のような遠回りをしてしまうことを避けるためにも、これから対策を始める方々にはWebTOEFLの教材(特にListeningとReading)を早めに受講することを全力でお薦めいたします。
2.ReadingとListeningの得点力アップに必要なこと
以下では、WebTOEFLの受講を通じてわかった、ReadingとListeningの得点力アップに必要な取り組みを書き出して行きます。
(1)RL共通
・教材:WebTOEFLでは、RLともに、① Delta ⇒ ② Official Guide ⇒ ③ Test1,2(過去問)の順に取り組めるようカリキュラムを組んでおりますが、「この3つの教材に」、「この順番で」取り組むことが、スコアアップのために非常に大きな意味を持っていると感じました。まずは、Deltaという比較的簡単な教材で、基本的な勉強法・解法・単語・背景知識を身に付けることが大事で、これにじっくりと取り組んで無事クリアすれば、OGの問題を概ね理解し8~9割以上正解できる実力が自然とついてきます。そうすればOGに取り組むことも苦ではなくなりますので、OGでETS作成の良質な問題に慣れた後、最後に難易度の高い過去問に取り組めば、本試験に太刀打ちできる実力が身につくようになると感じました。
・単語力:TOEFLは多方面にわたるアカデミックな話題を扱いますし、Readingでは単語問題がかなりの数で出題されるため、まずは単語力がないと話になりません。最もポピュラーな単語集である3800に載っていない単語でも、絶対に知っておいた方が良い単語は300語以上あるという実感です(逆に、3800で覚えた単語でも、演習や本試験で一度も出くわさなかったものは300語以上あるという実感です。)。個人的には、単語集で覚えるよりも、実際の問題演習を通じて文脈で覚えていく方が効率的だと思います。WebTOEFLを受講すれば、上記3つの教材における全Passageの単語リストが配布されますので、習得できる単語数は相当な数になりますし、単語リストを使えばいちいち自分で意味を調べる必要がなく、勉強の障壁 がグッと下がります。また、馴染みの無い単語や複数の意味を持つ単語については、自分で調べたことを単語リストに書き込んでいって情報を集約して、後で読み返して記憶定着に役立てていました。
・背景知識:TOEFLでは各アカデミック分野の背景知識も必要です。私は文系出身なので歴史・ビジネス・社会学等については理解しやすかったのですが、理系の話題には最後まで苦労しました。特に天文学はほとんど予備知識がなく、本試験で出題された場合はPassageを全く理解できない状態が10月まで続きました。WebTOEFLを受講すれば、上記3つの教材を通じて、必要な背景知識が自然と身に付いていきますので、特にそれ以外の教材に手を出す必要もないかなと感じています。
・試験慣れ:後述するように、TOEFLでは時間配分と集中力の維持が非常に重要なポイントで、これを習得するための試験慣れが必要ですし、受験間隔が空くとコツを忘れてしまいます。そのためには、月1回などの定期的なペースで受けるよりも、2ヶ月勉強 ⇒ 2回連続受験(10日間の受験制限があるので最低1週は挟みますが)⇒ 2ヶ月勉強⇒ 2回連続受験、というサイクルとした方が良いと感じました。個人的には、本試験を1週間隔で連続で受けると、2回目のテストではかなり実力が出せるなという実感がありました。なお、最後に95点を獲得したのも、連続受験の2回目でした。
・なお、自分の実力及び本試験の雰囲気を把握するためにも、TOEFL受験を決意したらできるだけ早く本試験を受けてみるのが良いと思います。対策を十分に行ってから本試験だと、間違った方向性の勉強を続けるリスクがそれだけ高くなります(私がまさにそうでした)。
(2)Reading
・解法:Readingは「単語さえ分かれば解ける」と巷では言われておりますが、私はそうは思いません。特に、① ハイライト文言い換え問題と、② 最後の要約問題は、しっかりとした解法を知ることでかなりの確率で失点を防げると思います。私個人としては、WebTOEFLを受講するまでは上記2種類の問題が鬼門でよく間違えていたのですが、講義で解法を知って苦手意識がなくなり、最終的には得意になりました。
・集中力の維持:TOEFL iBTはPC上でテストを受けますし、Mac製品に慣れている自分としては非常に見づらいフォントが使われております。このような環境だと、視野も狭まり、探している箇所が見つけにくくなるなど、通常の自学自習環境とはかなり違う条件で本試験に臨むことになります。そのため、ただでさえ緊張している中、Readingの最初のPassageを解く際は、自習環境との違いや違和感に慣れるのに時間がかかり、通常の2倍以上の集中力を消費してしまうというのが私の実感です。私は、このことを意識できていなかった頃は、最初のPassageから全問正解を狙いに行ってしまい、全く文章が頭に入ってこないまま、正解の確信を持てるまで何度も同じ問題を読み返してしまい、最初のPassageでクタクタになり時間もかなりオーバーすると いうミスを犯していました。これを意識できてからは、最初のPassageは全問正解を狙わず、正解の確信が持てなくとも選択肢を選んでサラッと20分以内に解く(集中力を浪費しない)ということを心がけたところ、急激にスコアアップできました。
・時間配分:TOEFLのReadingはとにかく時間が足りません。私自身、9回の受験の中で時間内で余裕を持って解き終えられたのは3回だけです(十分に対策してもこれなので、本当に時間が足りません)。個人的なコツは、① いきなり本文を通読せず、問題を解き進めながら並行して本文を読み進めていくこと、② 最初のPassageは内容が理解できなかったり答えに自信が持てなくとも絶対に20分以内で終わらせること、の2点です。WebTOEFLでは前者も含め時間配分をわりと序盤から口酸っぱく指導されますので、意識付けに良かったです。後者は私の個人的考えですが、最初のPassageで20分を超えてしまうと、焦りと不安で残りのPassageの文章が頭に入ってこなくなり、より時間を浪費するという悪循環に陥ってしまうこ とがよくありましたので、大事なポイントかと思います。なお、最後の受験では、最後に5分以上時間が余るくらい、時間配分が上手くなりました。
(3)Listening
・Listeningは、Readingほど解法と時間配分は重要ではなく、とにかく純粋な「聴き取り能力(音を聞いて、単語・文章を認識して、意味を理解する能力)」を上げることに専念することが重要だと考えます。
・WebTOEFLの講義では、Listening力アップのための勉強方法が、多岐にわたり何度も繰り返し説明されますので、自学自習能力が身に付きます。その中で一番大事だと感じたのは、「単語または文章の意味を認識できていない英語をどれだけ聞いてもほとんど実力は上がらない」ということです。これは、通勤時間になんとなくPodcastを聞いていた自分にとっては非常に耳の痛い指摘でしたが、今となっては本当にそうだと感じます。英語を聴く際は、必ずスクリプトのある教材に取り組み、聞き取れなかったり意味がわからなかった箇所はスクリプトの黙読・音読・シャドーイングを繰り返し、スクリプトを見ないで聞いて意味がわかる状態になったら次に行くという地道な作業を繰り返すことが肝要です。
・本試験で大事なコツは、「最新の音声の意味を把握することに全神経を傾けること」というのが私の意見です。リスニングをしていると「あれ、今なんて言ったんだろう」「今の単語の意味なんだっけ。こないだ覚えたんだけど・・・」等、過去の音声を振り返ってしまいがちになるのですが、それをしている限りは点数は伸びません。常に、耳に流れ続ける最新の音声の意味を把握するよう心がけていれば、自然と英語に集中できて、最大のパフォーマンスが出せます。メモは過去の音声に集中力を向ける要因になりますので、私はメモ不要派です(それでListening満点が取れたので、間違っていないと思います。)
・最近はYoutubeの動画には字幕自動生成機能がついていますので、ほとんどの動画ではちょっとした操作で字幕を表示することが可能です。英語音声のドキュメンタリーや趣味の動画(私の場合はゴルフレッスン動画でした)を、息抜きがてら1日1回視聴することも良いと思います。まずは字幕なしで視聴し、次は字幕ありで、最後にもう一度字幕なしで、などやり方は色々あるかと思います。
3.スコア推移と、各試験時点における状況等
ご参考までに、合計9回のスコア推移と、各時点で私が考えていたこと等を列挙いたします。
4月 :71 (R 17, L 20, S 15, W 19) ⇒ 初受験のため緊張。次のスコアで実力が出ると割り切る。
5月 :79 (R 21, L 20, S 15, W 23) ⇒ 独学に限界を感じ、藁にもすがる思いでWebTOEFLに申し込む。
~~WebTOEFL受講開始~~
6月 :83 (R 24, L 21, S 17, W 21) ⇒ Readingで問題を解きながらPassageを読み進めていく手法を取り入れ、早速成果が出始める。RLの実力が上がったことでスピーキングもスコアアップ。
7月 :73 (R 20, L 19, S 13, W 21) ⇒ 体調不良で受験したため成績が振るわず。このままでは間に合わないのでは、と気持ちが焦り始める。
8月 :85 (R 23, L 23, S 17, W 22) ⇒ 全体的にスコアが安定してきて少し希望が見え始めるが、当初の目標より大幅に遅れており焦りは増幅。職場に理解してもらい、仕事よりも勉強時間確保にシフト。
9月 :88 (R 25, L 24, S 18, W 21) ⇒ 本試験でもRLの問題を解けている実感が持てるようになるが、90点台が取れないことで焦りが募る。
10月:82 (R 23, L 22, S 17, W 20) ⇒ 再び体調不良だったため割り切る。RLは過去問では満点近い点が取れるので実力は十分あるはず、あとは試験慣れのみと信じ、SpeakingとWriting対策も始める。
11月:87 (R 23, L 25, S 18, W 21) ⇒ Readingの最初のPassageで集中力を消耗し過ぎていることに気付く。
12月:95 (R 27, L 30, S 17, W 21) ⇒ Readingの最初のPassageはサラッと解くこと、Listeningは最新の音声を捉え続けることを心がけたところ、ようやく実力を発揮できた。
4.最後に
WebTOEFLなしでは、RL合計57点というハイスコアを獲得することは本当に不可能だったとつくづく思います。葛山先生には心より感謝です。約10万円は決して安くはありませんでしたが、勉強のペースができる、正しい勉強方法と解法が身につくなど、料金を上回るリターンを得られました。
留学等のためにTOEFL受験を決意した方は、できるだけ早く、まずはWebTOEFLのListening Deltaコースを受講してみることをお勧めします。これを修了する頃にはきっとOGコースも申し込みたくなるはずですし、Readingにつまずいている方はそちらも受講したくなるはずです。
この素晴らしいプログラムがより多くの日本のTOEFL受験者に普及することを願っております。
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