TOEFL試験で同じ会場なのに違う問題を解いていた人がいた?
ブログ記事の読者の方から以下の質問をいただきました。
葛山隆一先生へ
いつもトフレの先生のTOEFL Testブログを拝見拝読させていただき役立たせていただいております。
何度か私はTOEFLを受験したことがあるのですが、他の方が受けている横を通って自分の席に行くのでわかるのですが、時々Readingの問題について各人異なっているように思えるのです。不正防止のためシャッフルしてるのかもしれませんが、何種類か問題があるとすると誰がどの問題を受けるかは会場のスタッフの方がランダムに決めているのでしょうか。特定の人に難易度の高い問題が当たる等、不平等は生じないのか心配です。
また、新形式のTOEFL Listeningも受けましたが、会話1・講義1で6分半、会話1・講義2で10分のセットでした。以上です。
ご質問いただき、ありがとうございます。
Listening問題数に関してご報告をいただきましたが、Listeningの出題問題数など、昨年8月からスタートした新形式のTOEFLに関して知らいない方は以下を一読ください。
» 【TOEFLを受ける方へ】新TOEFLの変更点を詳しく教えます。2019年8月からTOEFL iBTは何が変わった?
ご質問を整理すると以下の通り:
1.同じ会場でReading問題が異なることはあるのか?
2.そうならば、何のため?不正防止のため?
3.どの問題を受けるかは会場のスタッフが決めている?
4.問題が異なるのは不公平では?
今回はこちらに回答します。
1.同じ会場でReading問題が異なることはあるのか?
同じ日に同じ試験会場で受けながら、ReadingとListening問題が違ったというのはずっと昔からあります。
多分2種類くらいではと私は思っていますが、もっと多いかもしれません。
2.そうならば、何のため?不正防止のため?
同日に複数のReading、Listneing問題が出題される理由は分かりません。
そのことが試験対策に影響するわけではないので、ETS側に尋ねたことがありません。
問題の流出を防ぐためでもあるかと思いますが、様々な理由によって行われているのでしょう。
3.どの問題を受けるかは会場のスタッフが決めている?
それはないでしょう
試験会場のスタッフは受験者の席の配置は考えますが、どの席がどの問題ということは知らないはずです。
4.問題が異なるのは不公平では?
複数の問題が存在した場合、必ず問題の難易度は変わります。
同じ難易度の問題を作るのは不可能です。
だからこそ、偏差値による受験者の優劣の計測が必要になります。
同じ日に異なる問題が出題されるのは、別の日に異なる問題が出題されるのと同じこと。
同じ日だからと受験者全員が同じ問題を解く必要はありません。
ある問題セットに対する過去の受験者の出来に基づく統計的な算出により、その問題セットの場合、何問正解したら何点と決まっているはずです。
(だから最近、Reading、Listening問題は試験当日にスコアが表示されるようになりました)
ちなみにSpeaking、Writingは同じ日に受けた人たちは同一の問題に対して回答します。
これは、Speaking、Writingは人間の採点が含まれるため、問題が異なると採点官への指示・管理が難しくなるからと推測します。
あとアジア圏の問題とアメリカ大陸の問題では、Speaking、Writingの問題も異なるようです。
これは時差を利用しての問題流出による不正を防ぐのが目的でしょう。
以上、私の推測も含めて回答しましたが、皆さんが何か知っていることや推察があれば是非お知らせください。
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