【再掲】Independent Writing:Introductionが長いのはあまりお勧めしません
以下、受講生の方が提出したIndependent Writingエッセイに対する弊社添削者によるコメントです。
受講生ご本人に掲載の了承をいただいてはいないので、エッセイ部分はぼかしています。
Introduction(109語)に対するコメント:
エッセイ全体に対するコメント:
このエッセイは445語。
担当添削者による評価点は 3 strong。
3 strong は、評価点3という判断だけではなく、採点官によっては4がつくかもしれない、評価点3としてはよく書けているエッセイであることを表します。
上でお見せした弊社添削者によるコメントに対して、少し私から解説します。
(Introductionへのコメント)
First of all, this paragraph is too wordy. It formulaic and appears like you’re trying to stuff extra words in for a higher word count or to score points for higher-level vocabulary. Also, it’s difficult as a reader to believe you feel this way – that this topic is truly controversial. While it’s interesting, it’s difficult to consider it controversial in light of truly contentious topics in today’s world. I suggest you think about a new, simpler approach to your introduction. Think about paring it down* and making it suitable for the topic and prompt.
*pare down「〜を削減する、減らす」
ここでは添削者は「問題トピックがcontroversialだと、あなたが感じられているとは信じがたい」と指摘しています。
「〜であるという問いは、多くの関心を集め、議論を引き起こす(controversialな)トピックになっている」という内容を書くなら、実際にcontroversialなトピックであると多くの人が感じられるようなものでなくてはなりません。
例えば「現代の生活は、50年前の人々の生活よりも快適だ」に賛成か、反対かという問題が出題されたとして、
「現代の生活は、50年前の人々の生活よりも快適だという問いは、多くの関心を集め、議論を引き起こすトピックになっている」
という内容はかなり無理があると分かっていただけるかと思います。
(エッセイ全体に対するコメント)
This essay merits a score of 3 strong.
What I appreciate the most about your essay is your unique writer’s voice. Your introductory paragraph is not as unique since it follows a common formula, but the rest of your essay demonstrates your individual tone. That’s a strength, as it shows you have a certain level of comfort with writing English.
To that end, I would suggest spending less time on a wordy, formulaic introductory paragraph and more time reviewing and correcting your language errors throughout your essay. For instance, your concluding statement is sufficient and does the same job as your overly verbose introduction. Improving your language errors would greatly improve the score of your future essays. These errors are what bring your score down the most, in this case.
おそらく提出したご本人は、445語も書いて評価点3がついたことに驚かれたのではと推測します。
ただこのスコアを付けたのは、TOEFL本試験でのWriting採点官であり、本試験での採点同様にスコアをつけています。
「Introductionを長く書くのはダメ」とまでは言いません。実際に、本試験で評価点5を取る人の中には、長めのIntroductionの人もいます。しかしそのような人は、ボディパラグラフも長く書くことができ、また表現ミスは少ないと言えます。
(逆に、I agree with the statement that … という1文だけのIntroductionで評価点5を取る人もいます。Introductionが長いから、短いから何点になるということではありません。)
上のIntroductionの表現はぼかして読めなくしていますが、表現ミスが修正されているのは分かるかと思います。長く書いてそこでミスしたり、「暗記した表現をそのまま使っている」と採点官に判断されてネガティブに評価されるなら、短いIntroductionにして、ボディパラグラフの充実により時間を費やすべきです。
とはいえ、事前に覚えた難しめの表現を使って長めのIntroductionを書くことは、e-raterというAIによる自動採点から高スコアを取るのに有効かもしれません。e-raterは内容を判断することができないので。
しかし、人間の採点官からよいスコアを取る妨げになるのであれば、よい戦術ではないと考えます。
ちなみに人間の採点官の評価点が3、e-raterの評価点が5という場合、評価点平均は4にはなりません。
2者(人間+e-rater)の評価の差が2以上のときは、もうひとり人間の採点官が入って、2人の人間の採点官の評価に基づいてスコアが算出されます。
「自分のIntroductionを含めエッセイをチェックしてほしい」という方は、以下でしたら、エッセイ1本だけの添削も受けます。
» TOEFL Writing:TPO InDependentライティング問題に対するエッセイを添削します
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