GMATとの両立 その1 (MBA志望の方のみ)
海外の大学院でのMBA(経営学修士)取得を目指して、ビジネススクールに出願する際、TOEFLだけでなく、GMAT(Graduate Management Admission Test)のスコアも必要になる場合がほとんどです。
このブログはTOEFLブログなので、GMAT自体に関しては語りませんが、海外でのMBA取得を目指す人の多くが、TOEFL対策と並行しながら、GMAT学習を開始するタイミングをいつにするのか悩みます。
TOEFLで目標スコアをすでに獲得しているのなら、難しいことはなく、できるだけ早めにGMAT対策を始めればいいでしょう。
しかし問題となるのが、TOEFLでまだ目標スコアを獲得していない人がTOEFLの学習を継続しながらも、GMATの対策を始める場合です。
このTOEFLとGMATの両立に関しては、iBT以前の試験形式であるCBTの頃と現在のiBTではアドバイスが変わります。
2006年9月まで行われたCBT TOEFLは、
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Listening
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Structure & Writing (文法問題と現在のiBTのIndependent Writingの内容)
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Reading
という3つのセクションによる構成。
このCBTへの対策は、3セクションと言っても、Listening、Structure(文法)、Writing、Readingそれぞれ4つに対して準備が必要でした。
CBT当時は、「Listeningだけ」がまだ目標スコアに達していないが、GMAT対策の開始を遅らせたくないため、GMATの学習とTOEFL Listeningへの取り組みを並行して行うMBA志望の方が多くいらっしゃいました。
CBT当時、高得点獲得を目指す受験者の関心がもっとも高かったのは、
「Listeningのスコアをいかに上げるか」
で、実際に私が勤めていたAGOS Japan(旧 The Princeton Review of Japan)でも、CBT対策のListening単科のコースを非常に多くの方が受講していました。
CBT当時は、GMATとTOEFLのListening(だけ)の学習を両立する方が多かったのですが、そうならば
「なぜ、多くの受験者が、CBTのその他のセクション(Structure & WritingとReading)で比較的早く、目標スコアレベルにたどり着けたのか?」
という疑問を持たれるかと思います。
この疑問に対する答えと、GMATとの両立に関して、すでに廃止された試験形式であるCBTの話から始めている理由は明日の投稿で。
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