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テンプレートに関して

2010.03.25

先日Writingの「テンプレート」に関してもう少し詳しく書くと予告しました。

お年玉無料エッセイ添削を振り返って その238日)

その投稿での「テンプレート」に関する内容は以下の通り。

> いただくご質問からも、「テンプレート」というエッセイの書き始めのパターンに頼ろうとしている方が多いように思えますが、テンプレートだけで高得点が取れるわけではありません。

> (本当です!)

> どんなテンプレートを使ったとしても、高スコアを取れるかは、テンプレート以外の部分を書く力にゆだねられています。

今回はIndependent Writingのテンプレートの危険性について書きます。

Independent Writing「お年玉無料エッセイ添削」を行って気がついたのは、同じ表現を過度に繰り返すパターンを用いている方が数名いらっしゃったこと。

「過度に」とは、具体的にはIntroductionの一部やBody ParagraphそれぞれのTopic Sentence(自分の考えに対する理由を述べた文、つまりIntroductionConclusion以外の段落の最初の文)をそのままコピーして、Conclusionを形成することを指します。

本試験でもコピーしたい部分をcutして、元の部分にpasteし、そして別の場所に再度pasteするとコピーが可能です。

確かにこの方法だと、簡単に文字数を増やすことができます。

しかし、何の言い換えもしない表現を、かなりの量コピーすることには大きな危険性が伴います。

Official Guide 3rd Editionには以下のように書いてあります。

p. 207

Do not “memorize” long introductory and concluding paragraphs just to add words to your essay. Raters will not look favorably on wordy introductory and concluding paragraphs …

p. 208

In your writing, make sure develop some solid ideas about the given topic: Don’t just use a lot of words saying that a certain issue exists. Your essay may be 300 or even 400 words long, but if it consists largely of the sorts of empty or content-free paragraphs shown above, you’ll probably earn a score of just 1 or 2.

To earn a top score, you need to avoid redundancy (repetition of ideas), …

そこそこ書けているエッセイが1点や2点になることはないと思いますが、一般的に、英文エッセイにおいてredundancy「繰り返し」はネガティブに評価されます。

実際、前述のパターンで書いた方には、添削者のRodから「そのような書き方はやめた方がいい」とのアドバイスがありました。

ウェブトフル受講生の方々で、前述のパターンを用いて、4点や5点を取ったことがある方がいらっしゃることも承知しています。

過度の繰り返しを用いると「4が取れない」「5が取れない」と言うつもりはありません。

結局、高スコア獲得のポイントは、テンプレートを用いても、テンプレート以外の部分がどれだけ書けるかどうかにゆだねられます。

しかし、常識を超えるような量の繰り返しによって印象が悪くなる可能性は高く、もし過度の繰り返しを用いなければ、34に、45になったかもしれません。

ただ、そのような書き方で良いと決めている方は、そのスタイルを変えない方がいいでしょう。

本試験Writingセクションの最中に、どのようなスタイルで書くべきか迷うことは避けなければなりません。

また何よりも問題と思うのは、そのような

コピーを多用したエッセイを何本も書いても、書く力自体が上がりにくいであろう

こと。

添削をしてもらう価値のひとつは、自分が書いた表現を確認・修正してもらうことにあります。

他に書き様がないのなら同じ表現を繰り返し使うことも止むを得ませんが、本試験への準備としてエッセイを書く場合は、できるだけ多様な表現を用い、その表現をチェックしてもらうことによって、自分の表現力を向上させましょう。

 

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