60未満が半年後に100を取るのは無理?
先日の投稿、なかなかスコアが上がらない場合 で
「TOEFLは毎月どんどんスコアが上がっていくような試験ではありません。
学習の成果がすぐに出るとは限りません。
例えば60点未満の実力からのスタートの人が、毎月の受験の度スコアがアップし、半年後に100以上を獲得するというケースは『ない』と言っていいくらいです。」
と書きました。
この
「60点未満の実力からのスタートの人が、毎月の受験の度スコアがアップし、半年後に100以上を獲得するというケースは『ない』と言っていいくらい」
に関して少し説明を付け加えます。
「60未満(つまり50点台以下)のスタートから半年後に100を取った人は『絶対にいない』」
とまで言うつもりもありません。
「60ぐらいから100へと大幅スコアアップを達成」
みたいな話はよくあります。
また先月
で紹介したIさんは、最初の5月の試験で49。5か月後の10月では91が取れています。
しかしTOEFLはほとんど準備をしていない状態で試験を受けると、問題の形式に面喰ったり、諦めたりする人が多いので、最初のスコアはその人の実力を正確に反映していないことが多いのです。
「最初はこんなにスコアが低かったのに、短期間でこんなにアップした!」
という話を聞いた場合、初回スコアよりも2回目のスコアで何点だったのかに注目すべきです。
先ほど紹介したIさんは、初受験のTOEFLスコア(5/16)は
49(R 19, L 13, S 3, R 14)。
Sの3はどのように回答したらよいのか分からなかった結果でしょう。
IさんのTOEFLを始めたばかりの実力は60点くらいと考えられます。
(Iさんの当時のTOEICは740)
6月以降本格的にTOEFL対策に取り組んだ後ではありますが、Iさんの2か月後のTOEFLスコア(7/25)は
69(R 26, L 11, S 15, W 17)
でした。
初受験のスコアが40点台、50点台であっても、実力は60点台、70点台ということがよくあるからこそ、
60点未満『の実力』からのスタートの人が、毎月の受験の度スコアがアップし、半年後に100以上を獲得するというケースは「ない」と言っていいくらい
と『の実力』という表現を入れました。
それに対して、最初の3回の受験のスコアがすべて60点未満なら、確実に「60点未満の実力」と言えます。
100以上を目指す場合、1年以上の長期戦になるかもしれないと覚悟して取り組むべきです。
(特に80くらいにたどり着いた後の、100までの20のアップが長期化する可能性があります)
TOEFL対策を始めたばかりの人を落ち込ませるようなことを言ってすみません。
「60点未満の実力からのスタートの人が、毎月の受験の度スコアがアップし、半年後に100以上を獲得するというケースは『ない』と言っていいくらい」
は、100以上の獲得はそれだけ難しいから
「やるからには最初から情熱をもって取り組んでほしい」
「期間が長期化してもめげずに取り組み続けてほしい」
「長期化した場合のリスクに関して事前に考慮してほしい」
という私からのメッセージです。
あなたはTOEFLの目標スコア獲得に人生を賭けますか?
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