Bodyは2つか3つか?
先日、ブログの投稿欄に「匿名」さんから以下の質問をいただきました。
こんにちは。ここにはintroとconclusionで字数を増やし、2bodyとありますが、よく2body よりも3bodyの方が点数が付くと聞きますがどうなのでしょうか?
introとconclusionが長いことは点数UPに繋がるのでしょうか?
よろしくお願いします。
いただいた質問のポイントは2つ。
1.IntroductionとConclusionが長いとスコアが上がるのか?
2.Bodyパラグラフは2つと3つどちらがより高いスコアが出やすいのか?
まずは質問1。
「IntroductionとConclusionは長い方がいいのか?」
「Independent WritingにおいてIntroductionとConclusionは長い方がいい」とは必ずしも思いません。
基本的にIndependent WritingのキモはBodyにあり、Bodyでよい内容が、それなりの量書けるのが理想です。
IntroductionとConclusionは短めでBodyがよく書けているのが、Academic WritingのShort Essayとしてとして本来求められる姿です。
しかし、30分という短い制限時間の中で、Bodyで書くべきことを思いついたり、書きたいことをどう表現するかに苦労している方が多いのは確かであり、IntroductionとConclusionで語数が稼げれば、Bodyで書いた量が多くなくても、全体の語数はそれなりになるというのがお勧めする戦略です。
例えば、Bodyそれぞれが100語ずつくらいでもIntroductionとConclusionの合計で100-150語あれば、全体として300-350語になります。
またパターン(テンプレート)を用いれば、IntroductionとConclusionは時間をかけずに語数を稼ぐことができます。
「全体としての語数が多い方がよいスコアが出やすい」ということに関しては以下を参照下さい。
では続いて、質問2への回答に移りましょう。
「Bodyは2つと3つどちらがよいのか?」
結論として、どちらの方がよいスコアが出やすいとは言えません。
書きやすい方で書きましょう。
もちろんBodyが3つ書けた人たちの方が、Body2つでエッセイを書いた人たちよりも、エッセイの語数が多い可能性は高いと言えます。
結果、Body 3つで書けた人は、Body 2つで書いた人よりも、良いスコアであったことが多いと言えるかもしれません。
しかしBody 3つで書けた人は、Body 2つで書いていたら、3つで書いた時と同じくらいの語数になり、スコアも同じになったかもしれません。
Bodyが3つということは、statementに対する自分の立場をサポートする理由3つとその理由に対応する事例を3つ用意しなければなりません。
3つの理由と3つの事例がそろえられるのであれば、Body 3つで書けばよいでしょう。
しかし、3つの目の理由と事例が、思い浮かばなかったり、書きにくい場合は残りの2つの理由と事例を膨らますことに時間をかけた方がいいでしょう。
3つ書こうとして、3つ目が中途半端になってしまうくらいなら、2つに集中すべきです。
「多く理由を挙げた方がよいスコアが出やすい」ということはありません。
普段から3つのBodyで書いているという人も、本試験でのその場の状況において、3つと2つのどちらが書きやすいかを判断すべきです。
普段から2つのBodyで書いているという人は、3つのBodyで書くことをあまり意識する必要はありません。
2つのBodyで十分に5点や4点が取れます。
しかし、2つのBodyで書いたものの、それぞれの内容があまり膨らまなく、また時間もいくらか残っている状況で、3つ目としてよい内容が浮かんだなら、3つ目のBodyを追加しましょう。
「Bodyは2つ、3つどちらでもよい」と言いました。
しかし、普段Independent Writingのエッセイを書く練習をするとき、基本的に自分は2つ、3つどちらで書こうとするのかは決めておかねばなりません。
そしてIndependent Writingの多くのエッセイを書く中で、自分が書きやすいパターン(Body 2つor Body 3つ)に磨きをかけましょう。
Bodyが2つであれ、3つであれ、多くのエッセイを書くことによって理由・事例のネタを多く蓄積していくことは極めて大切です。
30分の制限時間の中で実際にエッセイをいくつか書いてみれば、自分にとってBody 2つ、3つのどちらが書きやすいか分かるはずです。
コメント
私は過去、ほとんどの本試験でbodyを2つしか書いていませんが、good以外で返って来たことはほぼ記憶にないですね。
感覚的にもbody2つで十分に5点は狙えると思います。body2つでも語数的には350~400字位はサクッと書けるはずです。
30分という限られた時間の中で、3つの事例と理由を挙げるのは今の私には至難の業です。頭が固くなり過ぎたのでしょうか(涙)
まっきぃさん
貴重なご意見、ありがとうございます。
個人的な感想や経験を教えていただけるのはと、非常に助かります。
多くの受講者の方に参考になるはずです。
Katsurayama
GMATの勉強していたらこんな時間になってしまいました。
今(11/2、AM4:25)現在、2月の申し込みはまだのようです。
3つ派の方に利点を言われる前に、2つ派の補足を。
数少ない回数ですが、私も3つの事例と理由が上手く思いついた時は、昔は必ずbodyを3つ書くようにしていました。
そうすれば、4or5点しか付かないだろうと思っていたからです。
しかし現実は甘くなく(単に私の実力不足なだけですが…)bodyを3つ書いてもgoodで戻って来なかったことが1度あり、それ以来やめました。
Bodyを3つ書くと、私の場合、語数が500字近くになってしまい、その分文法やスペルミスのリスクが高くなるのかなぁと思いました。
後、そもそも500字の答案に対する評価ってどうなんだろ?って疑問もあります。(長過ぎる!って評価されないか?)
多分e-raterになってからは、一度もbody3つで書いていませんので、少しは変わったかもしれません。余裕があったら試してみます。
TOEFL iBTの受験回数だけは自信があるので、それなりに参考になるかと思います…
まっきぃさん
追加のご報告、ありがとうございます。
「500字を超えたが、ミスが多い」場合、評価は高いのか、低いのか?
面白いテーマです。
ただ、長すぎることがネガティブに評価されることはないと思います。
とは言っても、トピックとの関連性が低い内容が多くなると、評価が下がる恐れがあります。
> 余裕があったら試してみます。
お気持ちは非常に嬉しいのですが、試してはいけません。
語数が多いことは高評価につながりますが、ミスが多い場合は、評価がさがります。
評価が下がるリスクは避けなければなりません。
Katsurayama