【再掲】トフレ受講生の方からの学習相談への回答サンプル(Integrated Writingのメモ取りでの悩みに関して)
以下、過去記事の再掲です。
以下、トフレ受講生の方からいただいたIntegrated Writingのメモ取りに関してのご相談に対する私の回答を含むメールのやり取りです。
受講生の方のメール部分は茶色にしています(もちろんご本人の承諾をいただいて掲載しています)。黒字部分は私が書いたもの。記事にしたので、重要性の高い内容部分は赤字にしました。Integrated Writingのメモ取りに悩む人にとって解決のヒントがあるかも)
トフレでは受講生の方からの学習相談メールに対して無料で回答しています。
各セクションでの問題攻略方法や学習方法はコースの中で説明していますが、ご質問があるときは遠慮なくメールください。
以下のやり取りは問題内容についての部分も含むので、読んでも分かりにくいところがあるはず。
細かく理解する必要はなく、このような感じで質問できるかとイメージを持っていただけれたら。
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IT(Integrated Writing 4Day)コース、TS1コース(Integrated Writing添削コース Set 1)全体を通してなのですが、レクチャーの内容を聞き取るのとメモを取るのにものすごく苦労しています。
この状況を改善するために何らかのアドバイスを頂戴できないでしょうか。
特に、TS15(Integrated Writing添削コース Set 1の5問目の問題)は今までで一番聞き取れず、一旦書くのを諦めてリスニングの練習として取り組んだ後、改めて取り組んでエッセイを提出しました。(これまでもそうしたケースがいくつかあります)
ご参考までに、聞き取れなかったり意味が取れなかった個所にマークをしたのが以下のスクショです。
(「スクショ」はIntegrated W 問題のレクチャーのスクリプト全体に対してのものなので、ここでは削除しています)
私が考える聞き取れない・メモを取れない理由は、①公式問題集よりも速い、②公式問題集よりもはっきり発音されない、③知らない表現が多かった、④メモを取る間に音声が進んで聞き逃している(①から派生)、です。
①②はデルタコース受講中から感じていましたが、本番もたまに少し速い時もあるので、慣れておいた方が良いとは思っています。
リスニングで28点取れるようになっても、ここまで拾えていないとさすがに不安になりまして、今回こちらについても触れさせて頂きました。
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問題を確認しましたが、TS15のレクチャーは特に速く話されているとは考えません。
添付の音声をご確認ください。これはOfficial Tests Vol. 2のTest 5の問題です。話すスピードとしては同じくらいと感じます。
ちなみにTS15の女性のスピーカーは実はTOEFL本試験の問題の話者の仕事をしていた人です。
改めて聞いても非常にうまく話していると判断します。「はっきり発音されない」とも思いません。
またこの問題での表現は特に難しいものが使われていると考えません。
少しくらい知らない表現があっても大枠で意味が取れていれば評価点4獲得は十分に可能です。
もしかしたら理解できないところにこだわり過ぎているところがあるのかも。
ここでは意味が分からない表現があっても数語程度にとどめたいところ。その数語の意味が分からなくても、大きな流れは捉えられます。
ただ、ハイライトされていたdetect, existence, roughly, farther, solid ice, flourishは知っておくべき単語。seize on, slimmest, for starters, square with, predictably, per se, comparable to などは知らなくても大枠の意味は捉えられます。
レクチャーは意味をすべて詳細に取れなくても評価点4は十分に獲得が可能なので、少し理解できないところがあっても慌てないようにしましょう。
例えばレクチャーのIntroductionですが、Readingからレクチャーは「火星に生命はいない(Readingで上げられれていた証拠はレクチャーでひとつづつ否定される)」という内容になると予測され、ここではIntroductionの最後の文
The facts as we know them, while they’re sometimes taken as evidence of life on Mars, can easily be accounted for by other factors.
から「火星に生命がいると推測する証拠(Readingの内容)は、他の要因によって説明される」、つまり「生命がいる証拠にはならない」というような感じで理解できれば十分で、そのこと自体は目新しい情報(New Info)ではないので、ここまでは全くメモを取らなくてもOKです。
ここではother factors, accounted – other factorsくらいがメモできてもいいですが。
レクチャーの最初のポイントでも
volcanic eruptions, other non-biological activities,
volcanic activity – exist on Mars
no evidence – existence Methanogen
などのポイントが
volc erupt, othe non-bio activ
volc acti – exist on Mars
no evid – exist Metha
というような短い形でメモできていれば十分です。
Readingで述べられていたOld Infoは特にメモの必要がなく、反論のポイントになるNew Infoに注目すべきということでした。
この問題は、〇〇さんにとって知らない単語が多い、聞き取れないところが多い問題だったのでしょう。
Reading、Listening、Integrated Writingにおいて苦手とする問題が出題され、結果スコアダウンすることもありえます。
だからこそ、自分が苦手とする問題を自分の弱点を教えてくれ、その弱点を潰す機会を作ってくれるものとして歓迎しましょう。
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丁寧なアドバイスありがとうございます。
> また少しくらい知らない表現があっても大枠で意味が取れていれば評価点4獲得は十分に可能です。
> もしかしたら理解できないところにこだわり過ぎているところがあるのかも。
> レクチャーは意味をすべて詳細に取れなくても評価点4は十分に獲得が可能なので、少し理解できないところがあっても慌てないようにしましょう。
改めて聞き直してみると、確かに大枠を掴むというよりは細部にこだわり過ぎていたことにに気付きました。
聞き漏らすまいと細部ばかりに捕らわれていた気がします。
> ちなみにTS15の女性のスピーカーは実はTOEFL本試験の問題の話者の仕事をしていた人です。
> 改めて聞いても非常にうまく話していると判断します。「はっきり発音されない」とも思いません。
相性の問題なのか、どうもこの女性の話し方はスッと入ってこないんですが、日本語でもいろんな話し方の日本人がいるわけなので、慣れるしかなさそうですね。
> レクチャーの最初のポイントでも
> volcanic eruptions, other non-biological activities,
> volcanic activity – exist on Mars
> no evidence – existence Methanogen
> などのポイントが
> volc erupt, othe non-bio activ
> volc acti – exist on Mars
> no evid – exist Metha
メモする際に単語を省略するようにはしていたものの、この頂いたサンプルと比べると私のメモの単語は長かったので、書ききれずに音声が進んでしまっていたと改めて感じました。確かにサンプルの程度まで省略してしまってもエッセイを書くには全く支障ないので、勉強になりました。
> この問題は、〇〇さんにとって知らない単語が多い、聞き取れないところが多い問題だったのでしょう。
> だからこそ、自分が苦手とする問題を自分の弱点を教えてくれ、その弱点を潰す機会を作ってくれるものとして歓迎しましょう。
仰る通り、自分の弱点を見つめ直すには非常に良い機会ではあるものの、自分だけでは分析しきれなかったので葛山さまのお力をお借りすることにしました。”本番で出題されたら”ひどい状態になってしまうので、取り組んだ問題はこれまで同様に着実に消化していく所存です。
少し上達を感じるようになるとまた違った課題が浮上して、本当にTOEFLは奥の深い試験だなとつくづく実感します。世の中にはすぐにスコアが出る人もいますが、私はそういうタイプではないようなので、一歩ずつ着実に辛抱強く努力していきます。
引続きご指導のほどよろしくお願いします。
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> 改めて聞き直してみると、確かに大枠を掴むというよりは細部にこだわり過ぎていたことにに気付きました。
> 聞き漏らすまいと細部ばかりに捕らわれていた気がします。
Integrated Writingのレクチャーにおいて内容のすべてをメモすることはできません。何をメモしないかの判断が大切になります。
その点を意識して、これまで取り組んだ問題を再度聞き、メモしてみてもいいでしょう。
> 相性の問題なのか、どうもこの女性の話し方はスッと入ってこないんですが、日本語でもいろんな話し方の日本人がいるわけなので、慣れるしかなさそうですね。
この話者は話し方に緩急があって上手なので、速い部分で分かりにくいところもあるかと思います。
話し手によって聞き取りにくいことは誰にもあるので、聞き取れなかったところ、理解できなかったところに対してスクリプトリピーティングなどを行い、慣れるようにしましょう。
> メモする際に単語を省略するようにはしていたものの、この頂いたサンプルと比べると私のメモの単語は長かったので、書ききれずに音声が進んでしまっていたと改めて感じました。確かにサンプルの程度まで省略してしまってもエッセイを書くには全く支障ないので、勉強になりました。
メモには日本語を使ってもOKということでした。
例えばMethanogenをメサと書いたりするのもありです。
> 仰る通り、自分の弱点を見つめ直すには非常に良い機会ではあるものの、自分だけでは分析しきれなかったので葛山さまのお力をお借りすることにしました。”本番で出題されたら”ひどい状態になってしまうので、取り組んだ問題はこれまで同様に着実に消化していく所存です。
> 少し上達を感じるようになるとまた違った課題が浮上して、本当にTOEFLは奥の深い試験だなとつくづく実感します。世の中にはすぐにスコアが出る人もいますが、私はそういうタイプではないようなので、一歩ずつ着実に辛抱強く努力していきます。
> 引続きご指導のほどよろしくお願いします。
◯◯さんはListeningで28を繰り返し取れるほどListening力の高い方です。
評価点4が取れるくらいの聞き取り力は十分にあります。自信を持ってください。
ただ今回のやり取りで分かったように、メモしようとする量が多すぎたり、メモの書き方がよくないと手に負えなくなってしまうことがあります。
再度、Integrated Writing 4Dayコースの問題のレクチャーに対してメモを取ってみて、その後解説されるメモ取りと比べてみてもいいでしょう。
受講されたのがかなり前なので、ポイントを忘れてしまったり、感覚を失っているところがあるかもしれません。
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> Integrated Writingのレクチャーにおいて内容のすべてをメモすることはできません。何をメモしないかの判断が大切になります。
> その点を意識して、これまで取り組んだ問題を再度聞き、メモしてみてもいいでしょう。
> 再度、Integrated Writing 4Dayコースの問題のレクチャーに対してメモを取ってみて、その後解説されるメモ取りと比べてみてもいいでしょう。
> 受講されたのがかなり前なので、ポイントを忘れてしまったり、感覚を失っているところがあるかもしれません。
ちょうどTS15まで終えてキリが良いので、これまでの問題に再度取り組んでみます。
RやLを時間を空けて取り組んだ時に新たな発見があるように、今回もあることを期待したいです。
> この話者は話し方に緩急があって上手なので、速い部分で分かりにくいところもあるかと思います。
> 話し手によって聞き取りにくいことは誰にもあるので、聞き取れなかったところ、理解できなかったところに対してスクリプトリピーティングなどを行い、慣れるようにしましょう。
緩急があるから聞き取りづらかったんですね。ようやく理解できました、これまでなぜ聞き取りづらかったのか。
話すスピードが一定でない、という観点はこれまで全くありませんでした。”間”しか気にしていなかったので、これからもっとListeningが聞き取りやすくなる気がします。
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