【再掲】TOEFL Speakingで24点以上を取るには
以下、過去の記事の再掲です。
最近トフレのコースをお申し込みになった方からいただいたコメントに「志望校の出願にはSpeaking 24以上が必要」とありました。今回はSpeakingで24点以上を獲得する難しさについて書くことにします。
まずはSpeakingセクションでのスコア算出の話に少しお付き合いください。
TOEFLのSpeakingスコアは
① 4つの回答それぞれに対して一人の人間の採点官がつける評価点(4, 3, 2, 1, 0)
② SpeechRaterというAIによる評価
③ その日に同じ問題に回答した受験者内での偏差値
によって算出されます。
偏差値の影響は大きなものではありません。1−2点スコアが変わる可能性があるという感じ。例えば、採点官からの評価点の平均が3なら通常であれば23点だが、今回の問題は難しく評価点平均3レベルのパフォーマンスができた人は少なめだった(つまりそのレベルに対する偏差値はいつもよりも高かった)ので、24点にアップしたなど。Speakingスコアの算出方法は公開されていないためはっきりとは分からない部分があるのですが、偏差値によって2点上下することはあると思います。
ただこれまでいただいた多くのスコア報告から判断して、偏差値で上下するのはほとんどにおいて1点と思われます。
続いて SpeechRaterの影響ですが、AIがスコア算出に組み込まれたのは2019年8月以降であり、それまでの十数年の間、AIによる評価は含まれていませんでした。また公式発表ではありませんがスコア算出に対するAIの影響は人間の評価よりも小さいというETS職員の話も。
SpeechRaterの評価方法は公開されておらず不明なので、この記事ではSpeechRaterの影響は考慮せず話を進めます。
(公式模試でのSpeakingはSpeechRaterによる評価のみですが、そこでは7つの評価項目のパフォーマンスに基づいてスコアが算出されているようです。しかし本試験でのSpeechRaterが同様に評価するとは限りません。興味のある方はこの記事下のYouTube動画をご欄ください)
Speaking 4問に対する人間の採点官の評価がすべて3だったら、22-23点になる可能性が高いと言えます。
その昔 Speakingが6問だったころに公開されていた換算表では、6問に対する評価点の平均が3だったら23点になっていたから。
今は4問に減り、AIによる評価と偏差値も含めてスコア算出されますが、受講生の方々からいただくスコア報告から、だからと言って以前よりも高スコアが取りやすくなったとも、取りにくくなったとも思いません。
話をこの記事のタイトルに戻します。「TOEFL Speakingで24点を取るには」どのレベルでのパフォーマンスができなければならないのか。
先ほど4問すべてに対する人間の採点官からの評価が3(評価点平均3)であれば、22-23点を取る可能性が高いと伝えましたが、偏差値によって24点になることもあり得ます。しかしこれまでいただいたご報告から、Speakingスコアのほとんどが22−23点の人が24を取るのは稀で10-15%くらいでしょうか。
なので Speaking 24以上を狙う場合、4問中1問以上で人間の採点官からの評価点4獲得を目指すべきです。
ただSpeakingで評価点4を取るには、Delivery、Language Use、Topic Developmentの3つすべてにおいて4レベルの評価を得なければならず、英語を話すのは得意ではないという多くの方にとってはかなり高めのハードル。Deliveryでの評価点4獲得にはネイティブのような発音が求められる訳ではありませんが、自分の発話が採点官に(ほぼ)すべて伝わるくらいの発音の良さ、英語を話すことに慣れていると採点官が感じるくらいの流暢さが求められます。
Speakingにおける評価点4と3の違いは以下からご確認ください。
もしSpeaking 10点台から24点以上を目指すなら、最初から発音や流暢さの向上に努めたほうがいいかもしれません。とはいえ実際のところ、自分の発音や流暢さがどのくらいのレベルかは分かりにくいもの。自分で録音したものを聞いたり、Speaking力の高い人に発話を聞いてもらう手もありますが、自分での判断は難しい、発話を判断してもらえるような人が身近にいないという場合、トフレのSpeaking音声添削コース Task 1, Set AならTask1問題1問に対しての音声回答に弊社ネイティブスタッフが評価・アドバイスします。
» Speaking 音声添削コース Task 1 Set A [1問に対して2回回答]
学習相談メールでは、提出いただいたTask 1回答の音声を私も聞き、アドバイスすることもあります。
Speakingでの24以上のスコアは日本で英語教育を受けてきた多くの方にとって獲得しにくいスコアなので、24点以上がどうしても必要なら、現在の自分のSpeaking力を見定めた上で評価点4を獲得できるSpeaking力養成を意識した準備をしていきましょう。
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