TOEFL Listening:問題の音声が速くてシャドウイングが追いつかないときがある
先日、トフレのListeningコースの受講生の方から以下の内容のご相談をいただきました(文言は大幅に変えています)。
Listening学習法のひとつとして「スクリプトは見ないで音声を聞いてのシャドウイング」を行なっているが、話者の発話スピードが速く、追いついてシャドウイングできないときがある。シャドウイングはせずに、単に問題音声を聞くと、ちゃんと表現が聞き取れた上で意味が分かるのだが。自分の発話が追いつかないところは追いつくようにした方がいいか。
速く話すスピーカーが苦手で、理解がついていけないことがあるため、シャドウイングで発話が追いつかないところをシャドウイングできるようにした方がいいか。
このようなご相談内容は過去にも受講生の方々からいただいたことがあるので、私の回答をブログ記事としてまとめることにします。
まずお伝えしたいのは「自分が速く発話できないと速く話されるものを聞き取れない」ということはありません。
例えば、日本語において自分では話せないようなスピードで話すアナウンサーを苦なく理解できますし、また早口言葉を上手く言えなくても聞き取ることは問題なかったりしますよね。
なので、速く話される表現を話者と同じように言えないことを気にする必要はありません。
しかしながらTOEFLのListening問題での速く話される表現を聞き取り、理解できなくてはいけません。
ポイントはその表現の「聞き取り・理解」に追いついていない、ということ。初めて聞くような難しめの表現は理解が追いつかなくて当然。
問題話者と同じスピードで話せなくていいのですが、速くて理解が追いつかない文を(スクリプトを見ながらの)リピーティングや音読、復唱* 等を行なうことにより、表現や音声に慣れ、結果、聞いたときに理解できるようにしましょう。
※ 「復唱」とは、1文、また長ければ1文の途中までを音読し、その後音読した箇所を何も見ないで繰り返す作業。1文を見ないで繰り返すためには、そこで使われている表現に慣れなければならない。復唱出来るようにするために、必要に応じて黙読、音読を繰り返す。復唱を行うのは1文ずつであり、段落などのいくつもの文のまとまりを覚える「暗唱」とは異なる。
なので音声シャドウイングで口が回らず追いつかないことはあまり気にしなくて大丈夫。
また口の動きがついていかないなら、シャドウイングにおいては明確に発話せずとも口先でモゴモゴと言えればよいと考えてください。
速いスピードで話される英語の聞き取りが苦手な場合は、
TOEFLの会話問題を多めに取り組む
自分が興味を持てるトピックで、速く話されるYouTube動画などを聞く機会を多く持つ
ようにしましょう。
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