自分の学習を客観視できていますか?「やっているのにできない」問題について
「学ぶ」と「できる」の違いを意識できていますか?
今回の記事はTOEFL対策を行っている方、というよりは何かを習得しようと学習している方全員に向けた内容です。トフレのコースを受講されているかどうかは関係なく、誰にでも当てはまる話。
TOEFLスコアアップのために日々学習しているがスコアが伸びない場合、振り返っていただきたいことがあります。それは
TOEFLの問題などに取り組んだ結果、以前は「できなかった」ものが「できる」ようになっているか?
例えば、TOEFLのListening問題に取り組んだときに
以前は聞き取れなかったものが聞き取れるようになっているか
以前は知らなかった表現の意味が分かるようになっているか
以前は速くて理解できなかった文が速いスピードでも追いついて理解できるようになっているか
以前は選択肢分析の視点が弱かった問題に対して適切な判断ができるようになっているか
など。
問題を多く解いているのに
授業・コースを受けたのに
スコアが上がらないと思う方は、是非自分に問いかけてください。
その取り組みや受講の結果、確実によりできるようになっていますか?
例えば、テニスのバックハンドの打ち方を初めて習ったとしましょう。
インストラクターの人がどれだけ上手に教えたとしてもほとんどの人はすぐにできるようにはならないですよね。
1時間のレッスンのうち40分くらいバックハンドでボールを打ち返したとして、すぐにバックハンドが得意になることはないでしょう。
TOEFL対策でも同じです。
例えば、Readingの挿入問題(Sentence Insertion Q)の解法を習ったら、すぐに挿入問題すべてに正解できるようになるわけではありません。
挿入問題解法を伝える授業で解く問題はすべて挿入問題であり、習った解法を適用して同じように解けばいいので正解率が高くても当然。
しかしその後、様々な問題を解くときに習ったばかりの挿入問題の解法を十分に実践できなくても普通のこと。
先ほどのテニスの例で言えば、バックハンドで返すボールばかりのうちはいいのですが、多様な打ち方をが求められる実践的な状況では、習熟度がまだ十分ではないバックハンドは上手くいかないことが多いかも。
何ごとにおいてもそうとも言えますが、あることを習ったらすぐにできるようになるとは限りません。
習ったばかりではできないこともある
また取り組み量が少なければ十分なパフォーマンスはできないかも
というように自らの学習の習熟度を客観的に見れないと「やっているのにできない」という不要なネガティブな感情を持つことになります。
自分の学習を客観視し、今どの段階にいるか常に確認しましょう。
単語本に取り組んでいる → 取り組み済みの箇所の単語の意味を覚えていますか?
多くのTPOのListening問題を聞いている → 最初に聞き取れなかったところ、理解できなかったところができるようになっていますか?
Writing問題に対していくつかエッセイを書いた → では今同じ問題でエッセイを書いたら目標の評価点(4など)がもらえるものが書けますか?
など、現在の自分は今、何ができて何ができないかを常に把握していればやるべきことが定まり、前向きに取り組みを進められます。
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