TOEFL 105と100で何が違う?100に到達しても105獲得が難しい理由を教えます!
TOEFL iBTで100以上が取れても、105以上の獲得に苦労している人は多くいらっしゃいます。今回の記事では105点以上の獲得が難しい理由を伝えます。
このブログ記事を読んでいる人のほとんどは、105以上獲得を目指しているとしてもまだ100に到達していないでしょう。その中で90に到達していない人は以下の動画をまず視聴ください。
100以上獲得を目指した延長線上に105以上の獲得があり、やるべき対策はあまり変わりません。しかし100と105の間の5点の差は大きく、100獲得後頑張っても102、103、104点止まりで105点以上に到達せずTOEFL対策を終了される方は多くいらっしゃいます。その理由3つをこれから説明します。
105以上獲得が困難な3つの理由
理由1.100以上獲得である程度満足し、学習時間が減ってしまう
105以上獲得を目指してはいるが、100以上到達である程度満足し、モチベーションが下がり学習時間が減ってしまうことがあります。
そのような人は「まず100以上が欲しい。できたら105以上を取りたい」という状況。どうしても105以上が必要という人は、100以上を獲得できてからが本当の勝負だと考え、気を抜かないようにしましょう。
またGMATやGREのスコアが必要な方には、TOEFL 100以上が取れたため、GMAT、GRE対策に費やす時間を増やしTOEFL対策の時間がかなり少なくなった結果、TOEFLスコアが伸び悩んでしまうこともよくあります。
理由2.100以上が取れても、実力はまだ90点台半ばかも
100以上が取れた人は2種類に分類できます。
ひとつは、本試験を受ければ高い確率で100以上が取れる人。
もうひとつは、実力的には95くらいだがたまたまその日、問題運に恵まれ、4つのセクションのスコアがどれも高めになって100以上が取れた人。
後者はその後本試験を受けてもすぐには100以上に到達しません。
100以上獲得が目標なら、前者でも後者でも100以上のスコアが1回取れてしまえばいいのですが、105以上を目指す場合、100以上が運良く取れた後者の人は、まず100以上が高い確率で取れる前者にならなければなりません。
100以上が取れたら、TOEFLにおける自分の実力を100点レベルとみなしてはいけません。
実力的にはまだ95くらいかもしれず、105獲得の前に100以上が高い確率で取れるほどの実力を身につける必要があります。
理由3.更にスコアを上げるのが難しい段階にいる
105と100はたった5点しか差がないのですが、100を取れたら105がすぐに取れるということではありません。まず105獲得でよくある3つのサブスコアのパターンについてお話させてください。
100でよくあるサブスコアは
R 27、L 26、S 22、W 25、Total 100
(R 27、L 26は正解率85-90%くらい、S 22は評価点平均3くらい、W 25は評価点平均4くらい)
ここから5点アップ達成には大まかに以下の3つのパターンがあります。
パターンA:RLが高め
R 30(+3)、L 29(+2)、S 22、W 25
Reading、Listening部分でのスコアアップにより5点アップを達成するパターン。この場合、Reading、Listeningともに1問間違いくらい(正解率95%以上)であり、Reading、Listeningともにほぼ全部理解できるくらいの実力が求められます。
パターンB:Wが高め
R 28(+1)、L 27(+1)、S 22、W 28(+3)
Writing 28は、IntegratedかIndependentどちらかの評価点が5、もう片方が評価点4くらいのときのスコア。TOEFL対策スタート時点でWritingが20点以下、つまり評価点平均3以下の実力であった人が評価点5を取るようになるには、かなりの数のエッセイを書き、添削を受けるのに加え、Writing表現力アップに取り組む必要があります。
パターンC:Sが高め
R 28(+1)、L 27(+1)、S 25(+3)、W 25
Speaking 4問の評価点平均が3の場合、Speakingスコアはだいたい22−23。偏差値によっては24になることもあると推測します。しかし25以上を取るには、Speaking問題4問中少なくとも1問で評価点4を獲得しなければなりません。評価点4を取るには
Delivery「話すペース・流暢さ、明瞭な発話、発音、イントネーション」
Language Use「語彙・表現と文法・構文の豊富さや正しさ、自然さ」
Topic Development「話の展開・つながり、分かりやすさ、意見や理由のサポート・具体例」
の3つの評価項目すべてが4レベルであることが求められます。
評価点4を獲得するために、ネイティブのような発音や流暢さはいらないものの、採点官にとって聞き取りやすい、理解しやすい発話でなければなりません。また正しく、適切な英語表現が使われていて、内容はうまく展開され、大切なポイントをおさえていることが求められます。
Speakingで25以上を取る人の多くは、帰国子女だったり、海外・留学経験がある、長い期間英会話に取り組まれていたなど、TOEFL対策開始前から英語を話すことに慣れていた人。英語を話すとき、言葉を探して途切れてしまうことが多いようだと評価点4獲得は難しいです。
以上、105獲得でのサブスコアのパターン3つを紹介しました。Writing、Speakingでの評価点とスコアの関係について少し触れましたが、詳しく知りたい人は下のWritingのスコア換算、Speakingのスコア換算の動画をご確認ください。
どのサブスコアのパターンでもどこかのセクションの英語力を大幅にアップしなければなりません。105以上を狙う人はご自身の英語力、過去のスコアを振り返ってどのパターンでの目標達成を狙うか考えましょう。
最後に
100以上が獲得できたら105以上が楽に取れると考えてはいけません。多くの人にとっては90から100へと10点アップさせるよりも100から105への5点アップの方が困難であると言えます。
また4セクションすべてでよいスコアが揃わないと105以上は取れないので、マイベストは105を超えても1回の受験では105には満たず、多くの回数受験しなければならないことも。105以上を目標とする方はここまでお伝えしたことを踏まえて、目標スコアを設定しましょう。
コメント