【再掲】TOEFL Listening:TPO問題を使ってMain Topic問題で正解になりやすい選択肢の特徴を説明します
以下、過去記事の再掲です。
以下、中国TPO Volume 54、レクチャー問題に対する最初の設問と選択肢です。
音声を聞かずに、選択肢を読んで判断するとしたらどれが正解と思いますか?
「問題音声を聞いてないのにどれが正解かなんて判断できない!」と思う方は、先に以下のYouTube動画(7分半ほど)をご覧ください。
上の問題、main topicを尋ねていますが、選択肢から zooplanktonの話と分かりますよね。A、C、Dにはzooplanktonという表現がありますし。
またzooplankton「動物(性)プランクトン」を知らなくても plankton「プランクトン、浮遊生物」が何となくでも分かっていれば、Bの “two types of tiny marine organisms” のうちの1つ(one type)がzooplankton だろうと推測された方も多いはず。
実際にこのTPO54のレクチャー問題の音声を聞くと zooplanktonという単語は18回も出てきます。
Listening問題を聞く際、main topicをおさえるには、単に「何に関しての話」(この問題ならzooplanktonに関しての話)ではなく、「何『の何』に関しての話」(zooplankton「の何」に関しての話)なのかを理解しようとすることが大切です。
この問題では、ある種のzooplanktonが DVM(diel vertical migration)と呼ばれる活動を行う理由について語られています。問題の音声を聞いたときに「(ある種の)zooplanktonのDVM(という活動)に関しての話」というくらい理解できれば
D)A phenomenon observed in some species of zooplankton
を正解として選べます。
Dの “A phenomenon observed in some species of …” という表現は抽象的で、漠然としているため、中にはこのような選択肢を避ける人もいるのですが、YouTube動画内でお伝えしている通り
main topic問題においては「抽象的な表現の選択肢は正解になりやすい」
ので、そうとは知らなかったという方は今後問題を解く際に意識して下さい。
最後に強調したいのですが、
話の内容が理解できなくても「main topic問題は選択肢を読むだけで正解が選べる」ということではありません。
Listening問題音声をできるだけ正確に理解して main topicとしてふさわしい選択肢を選ぶのが前提。しかしmain topic問題で答えに迷ったら、この視点に基づいて選択肢を判断しましょう。
今回扱ったTPO54のLecture問題の音声を聞きたいという方は、問題の選択肢表現で検索してください。中国TPOのサイトが現れるはず。中国TPOはETSが認めたものではありませんが、なぜか長らく存在しています。
数十回分もの過去問にアクセスできるため非常に便利ではあるものの、(中国語以外の)サポート・解説はありません。特にReading、Listeningで20点未満を取ることがある方が、TOEFL対策の最初から中国TPO問題に取り組むと問題を十分に消化できず学習効果がよくないのでお勧めしません。
» 中国のTPO(TOEFL Practice Online)で学習する危険性
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