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【改訂版】大学院留学最初のセメスター その4

大学院留学最初のセメスター その3」の続きです。

 

その3では、「授業でのListeningに対して私が何を行い、何を諦めたのかについて書きます」と予告しました。

 

TOEFLのリスニングに苦労した(している)方は、留学すると、授業で教授やクラスメートの発言が理解できないという状況に間違いなく追い込まれるはずです。

 

しょうがありません。実践の英語の聞き取りはTOEFL試験よりも難しいのですから。でも「TOEFLで高得点を取れたから、実践でさらに実力を高めるチャンスを得ることができたのだ」と前向きに考えましょう。

 

スポーツでも始めたばかりの頃は、うまくできないものです。しかし3ヶ月、半年と続けていると様になってきますよね。やめることなく、続けることが何よりも大切です。聞き取れない、理解できないからといって自らを追い詰めても仕方がありません。まだ始まったばかり。できなくて当然です。

 

だからこそ、最初からすべてを理解することを諦めましょう。分からないところはスルーでかまいません。聞き取れなかったところを考えても、分からないままになってしまうことの方がずっと多いはず。分からないところは無視して、次に集中すべきです。徐々に聞き取りに慣れてくると分かることですが、クラスメートはそんなに大したことを言っていません!

 

聞き取り力がさほど高くないにもかかわらず、現在在籍しているプログラムの合格を勝ち取ったあなたはクラスメートが感心するほどの能力を持っています。(間違いありません!)自らの才能に自信を持って毎日を送ってください。

 

私は大学院留学最初のセメスターで、授業での教授やクラスメートの発言すべてを理解しようとはしないことにしました。分からなかったところは気にしない。次に集中。分からなかったところが重要そうなときは、授業後クラスメートに聞いて確認しました。

 

そもそも私はもともとあまり人の話を聞いていないタイプ。人の話を聞いている途中、自分で考え事をしてしまうことが多いのです。(小学校の通知表には、授業中、先生の話を聞いていなく「心ここにあらず」の状態と書かれていました。今でも妻によく注意されます … )日本語でも聞いていないのなら、英語でも聞いていなくて(聞けなくて)当然です。

 

皆さんも日本語なら聞き取れないところがあっても、そこが重要なことでない限り気にしないでしょう。分からないところは気にせず、できるだけついていくことを心がけましょう。

 

とは言え「分からないところは気にしない」だけでは、根本的な問題の解決にはなりません。基盤としてのListening力が向上しないとより理解できるようにはなりません。

 

では 留学中、Listening力を高めるにはどうしたらよいか?ここでは一番大事と思われることをひとつ伝えます。

 

英語を使う・聞く機会を増やし、日本語を使用する機会を減らす。

 

「そんなのあたりまえ」と思われるかもしれませんが、日本語を使っている時間、多くありませんか?

 

留学中

 

日本人と話していることが多い
ネットやSNSでは日本語の情報を追っていることが多い
SNSを通して日本語でコミュニケーションをはかっていることが多い

 

という場合、その分、英語を使う機会が減少し、結果、自らのListeningやSpeaking力が向上しにくくなります。

 

「留学したけど、英語力は思ったほど伸びなかった」という方のほとんどはこのパターンに当てはまります。

 

「日本語を使う機会が多いのは仕方がない。留学中、日本人同士の人脈を築くことが将来の就職や起業に役立つから。」

 

当然、それもアリでしょう。実際に留学後、仕事で英語をほとんど使わないという方は多いですし。

 

日本人との人脈作り > 英語力のアップ

 

が明確ならば、英語力がなかなか向上しないことはあまり気にせずに、授業からは自分が得たいと思っている部分だけ得らればOKとしましょう。しかしそこまで割り切れる人は少ないのではないでしょうか。

 

これまで、留学を始めたばかりの方々から留学生活での苦悩をお知らせいただいたり、TOEFLで高いスコアを取ったかつての受講生の方々から、授業に「ついていけません」という報告をいただいています。大学・大学院での現実のListeningはTOEFLのListeningセクションよりも難しいので、このような状況が発生することはよくあります。

 

初めてのセメスターを過酷と感じられている方は少なくありません。そのように感じられている方々が現状を打破するには、英語を使う時間をできるだけ増やさなければなりません。

 

「日本語ゼロにしなさい」とまでは言いません。中には日本人との付き合いを絶ったり、日本人とも英語で話す人がいらっしゃいます。英語力を伸ばすには非常に良い方法だと思いますが、誰でもできることではないので私はお勧めしません。家族や恋人・友人と話すときもあるでしょうし、留学中、日本人同士で情報交換をするときもあるでしょう。

 

ただ留学中自らの英語力を飛躍的に向上させたいのなら、日本語を使う機会をできるだけ減らしましょう。

 

日本に住んでいたらそんなことできません。留学中だからこそできること。そんな貴重なチャンスを有効活用したいと思いませんか?

 

You can’t win them all.

 

「選択と集中」が大切です。

 

次回は、私自身が最初のセメスターをどのように終え、次のセメスターをどのように過ごしたのかについて書きます。

 

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