TOEFL目標スコア82(S 18以上、W 21以上)、セクション別で要求されるスコアが足りない …
ブログのコメント欄に以下のご相談をいただきました。
いつもTOEFLに関する有益な情報ありがとうございます。
TOEFLに関してのご相談なのですが、2024年度の交換留学に必要なスコア82(S:18 W:21)に向けて4回受験していて、これまでのスコアが以下の通りです。
1回目(4月) R:19 L:14 S:18 W:19 T:70
2回目(8月) R:23 L:23 S:16 W:21 T:83
3回目(11月) R:22 L:17 S:18 W:17 T:74
4回目(12月) R:25 L:22 S:15 W:21 T:83
12月の受験では、Speakingで過去1番の手応えがあったのですが、15点でした。(再採点をしてもらいましたが今朝結果が出て15点のままでした…)
このスコアからみて、あとは短期間で受験を繰り返していく方が良いのでしょうか。それとも一度立ち止まり、speaking対策を何ヶ月か行った後に再受験した方が良いのでしょうか。
2回目と4回目の受験でSpeakingが18だったら、82以上(S 18以上、W 21以上)の条件を満たしていました。そして1回目と3回目の受験ではS 18が取れているので、50%の確率で目標が達成できるように見えるかもしれません。
ちなみにSpeaking 18は4問中2問で評価点 3(残りの2問は評価点 2)のときに取れるはずのスコア。
過去のスコアから判断して、ご相談いただいた方は英語を話すことにもある程度慣れていると推測されます。
とはいえ Speakingで15や16を取ることもあるので、現時点では評価点2と3の間くらいのSpeaking力と言えそうです。
18が取れたときは4問中2問で評価点3が取れたはずなので、評価点3が取れるくらいのDelivery「話すペース・流暢さ、明瞭な発話、発音、イントネーション」であるのは確か。ですが気になるのは「過去1番の手応えがあったのですが、15点でした」というご報告。ある程度話す力はあるが、TOEFLとして求められる回答がズレているところがあるのかもしれません。
Task 1(1問目)の回答に対する評価については、無料体験授業で受けられるDay 1の授業で五十峰先生が説明していますので、そちらを受けることをお勧めします。自分では「このように話すべき」と思っている回答が実は高く評価されないことに気づくかもしれません。TOEFL Speakingでは、自分ではうまく話せたつもりの回答が実はよい評価に繋がりにくいことがあるので、その点注意したいところ。
どのように回答すべきかがズレていないなら、TOEFLのSpeaking問題に対して自分の判断で「そこそこ上手く話せた」と思える回答ができるようにしていけば、Speakingでの18以上の獲得は難しくはないでしょう。
(何ヶ月もSpeaking対策を行う必要はないと考えます)
これまでの受験では Speakingは50%の確率で18が取れているので、特に対策を行わなくても今後も50%くらいの確率で18が取れるかもしれません。ですが、私が気になるのは、実は相談にはなかったWritingセクションの方。
Writingでも要求される最低限のスコア 21が2回取れています。なのでSpeaking同様、Writingも今後50%くらいの確率で21が取れそうに見えるのですが、Speaking以上にWritingで苦労する可能性の方が高いと推測します。なぜか?
WritingはIntegrated、Independent、それぞれのエッセイに対して人間の採点官とAI(e-Rater)が評価点をつけます。4者の評価点の平均が3の場合(例えば全員評価点3)、Writingスコアは20点または20点前後になります。
21点の場合、評価点平均は3でそこだけからの算出なら20点であったはずが、偏差値が加味された結果21点になったという可能性が高いと考えます。もちろん4者のうち1者が評価点4をつけたことにより21になった可能性は十分にあるのですが、他のときのスコアが19、17なので評価点4が獲得できる実力はまだ身についていないかもしれません。
もしその問題に対しての受験者のパフォーマンスにおける偏差値で20点が21点になっていた場合、今後同じような出来のエッセイを書いても20点止まりになってしまう恐れがあります。
このような理由により、私は21点というスコアは狙いに行って取れるものではなく、21以上が必要ならWritingでIntegratedかIndependentで評価点4がもらえる実力を身に着けて22以上を狙い、運が悪くても(偏差値によってスコアが1点下がっても)21が取れるのを狙った方がいいと考えます。
仮にS 18が取れる可能性が50%、W 21が取れる可能性が50%とした場合、両方とも目標スコアがそろう可能性は25%。サイコロを2個投げて、2個とも偶数になる確率と同じ。たまたま最初に偶数が並ぶこともあるでしょうし、5回投げても2つとも偶数にはならないこともあります。
一番楽な対策方法は、本試験を受け続けること。運に恵まれれば次の試験でS 18、W 21が取れるかもしれません。
(ただいこれまでと同様、4回受けてもSW両方で目標スコアが取れない恐れもあります)
確実に目標スコアを取りたいということなら、WritingのIntegratedかIndependentのどちから片方、または両方で評価点4が獲得できるくらいまで実力を向上させることをお勧めします。
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