TOEFL OGは本試験よりも易しいか? その1
先日、以下の質問をコメント欄にいただきました。
「OG(third edition)はよく本番より簡単であるなどと言われていますが、どう思いますか?僕自身はあまり変わらないような気がするのですが ...」
TOEFL iBTの公式ガイドOfficial Guideが本試験よりも易しいのか?
面白い質問ですので、コメント欄ではなく、ブログの投稿として回答致します。
まずOGと本試験を比べる際、「OGの何」と「本試験の何」を比べるかを明確にしなくてはなりません。
まずSpeakingの問題に関して。
OGにはSpeakingの問題が3セット分あります。
Speakingの問題は本試験と同じレベルと判断してよいでしょう。
続いてWriting。
WritingもOGには問題が3セット分あります。
WritingのIndependentは短いquestionだけなので、特に比較の対象にはなりません。
Integrated Writingの3セットですが、最初の2セット(Writing解説ページの問題とPractice Test 1の問題)は現在の本試験と傾向が大きくずれています。
最後の1セット(Practice Test 2 「教授のテレビ出演の是非に関して」)は、傾向は合ってはいるものの、あまりアカデミックな内容でないため、本試験よりも易しいと言えるでしょう。
ここまでSpeaking、Writingを比較しましたが、一般的に「OGは本試験よりも易しい」という場合、「OGのReadingやListeningの問題は本試験のReadingやListeningの問題と比べて易しい」ということを意味します。
ということで、ここからが本題になります。
「OGのReadingやListeningの問題は本試験のReadingやListeningの問題と比べて易しい」のか?
OGを語る際、歴史的なアプローチが不可欠です。
2009年6月に発売されたTOEFL iBT Official Guide 3rd Editionでは、2nd Editionの内容に、本試験1セット分の問題(Practice Test 2)が追加されました。
※ ちなみに、2nd Editionになった際の変更点は1st Editionの間違いの修正がほとんどで、問題の追加はありませんでした。
実は、2nd Edition以前から存在したRLの問題と3rd Editionになって追加されたRLの問題は傾向が異なる部分があります。
3rd Editionになって追加された問題(Practice Test 2)のReading、Listeningの問題は、本試験レベルの問題と言ってもいいでしょう。
このOGのPractice Test 2の問題は、実際に、過去に本試験に出題されたものと思われます。
では、2nd Edition以前から存在したOGのRLの問題は本試験とどう異なるのか?
この質問に対する答えは次回の投稿とさせていただきます。
(細かな部分を確認する必要があるので)
では、また。
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