【改訂版】TOEFL 57-64から90-100以上獲得を目指すスコア戦略
以下、昨年の6月初に掲載した過去記事です。一部の内容を新形式に対応した形に変えています。
今回は以下の記事で取り上げた、本試験受験のタイミングに関してご相談いただいた受講生の方が90以上を獲得するためのスコア戦略について書きます。
» TOEFL 57-64から90-100以上獲得を目指す人が今後本試験を受けるタイミングについて
この方に関しての状況は以下の通り。
先月Listening、Readingコースの受講を開始されたばかり
今年の2−5月受験のスコアで R 15-18、L 9-14、S 15-16、W 16-17、Total 57-64
目標スコア:90以上(できれば100以上)
目標スコア獲得の期限:来年3月(再来年3月に延ばすことも可能)
学習時間:平日は30分、週末は3時間、1週間あたり8時間半くらい
トフレのコースを受講している方なので、以下はコースを具体的にどのように進めながら目標スコア達成を実現するかという話になります。
目標90以上なら各セクションで何点を目指す?
現在60くらいの実力から90以上の獲得を目指します。
目標スコア90の構成は、通常 R 26, L 24, S 18, W 22 あたり。
(R 26は3-4問間違いくらい[82-28%ほどの正解率]、L 24は6問間違いくらい[79%ほどの正解率]、S 18は評価点3が1つと2が3つくらい、W 22はIntegratedかAcademic Discussionどちらか評価点平均4、もう片方が平均3くらい)
又はWで25を狙い、R 24, L 23, S 18, W 25 を目指す手もあります。
(R 24は5問間違いくらい[77%ほどの正解率]、L 23は7問間違いくらい[75%ほどの正解率]、S 18は評価点3が3つと2が1つくらい、W 25は平均4くらい)
目標とすべき各セクションのスコアは人によって変わりますが、まずはこれらのスコアを意識することをお勧めします。「できれば100以上」が目標ですが、100以上獲得への取り組みは90以上が取れてから考えましょう。
私がアドバイスをする際に注目するのはその人が日常的に費やせる学習時間。この方の場合「平日は30分、週末は3時間」と学習時間は多くありません。なので、まずはListening対策に集中すべきと考えます。
トフレのListening Delta 18Dayコースを受講されているので、それを前提に話をしますが
Listening Delta 18Dayコースの半分のDay 9まではListeningコースの受講に集中するのがよいでしょう。
平日は30分とのことですが、少しでも時間を増やしましょう。10分でも15分でも。もし1時間、机で集中して取り組めるならかなりproductiveな学習になります。
週末の3時間において、Listeningだけに3時間取り組むと集中力が落ちる場合は、例えば2時間Listeningコース、その後1時間Readingコースというように進めてもいいでしょう。土日でReadingを2時間学習できるなら、そこで取り組んだパッセージを通勤時間などで読み直すとよい復習になります。
Listening Delta 18Dayコースが半分のDay 9まで終わった時点で、それまでの取り組みに対する感想をお知らせいただき、報告内容と受講の進捗スピードに基づいてその後に行うべきListening学習法のアドバイスに加えて、
A)引き続き、Listening Delta 18Dayコースの受講に集中する
B)引き続き、Listening Delta 18Dayコースの受講を優先 + Reading Delta 18Dayコースを週末にいくらか進める
C)今後は、Listening Delta 18DayコースとReading Delta 18Dayコースを半々くらいで並行させる
のどれがベストと思われるかを伝えます(この3つ以外になる可能性もありますが)。
過去のスコアからListening Deltaコース受講終了後は
1)Listening Delta教材の復習に取り組んでから、Listening OGコースの受講に移る
2)Listening Delta教材の復習とListening OGコースの受講を並行させる
のどちらかをお勧めすることになるはず。
どちらになるかは、Listening Deltaコースを終了したときでの「これまでの進捗のスピード」「Listening力の成長に対する感覚」「教材問題の消化の度合い」「(必ずしも必要がないが)その後の模試や本試験の結果」などに基づいて判断します。
Readingもそのような流れでコースを受講を進め、まずはReading、Listening合計で45(R 24, L 21など)以上獲得を目指します。
RL合計45以上は、80点以上が目標の人がRLにおいてゴールとすべき地点であり、RLで45以上が取れるとトータル80以上の獲得の可能性はかなり高まります(RL45未満でも80以上になる人も多いですが)。大幅なアップ達成により80以上に到達すると次の目標の90以上に向けて大きな自信になるはず。
80以上獲得のためのもう1つのカギはWriting。Writingでは20くらいが必要。
現時点でのWriting 16−17だと、IntegratedかAcademic Discussionいずれかで評価点平均3、もう片方が評価点平均2あたりと推測されます。なので、2がついた苦手なタスクの方で評価点3が取れると20点くらいになります。すでに片方のタスクで評価点3が取れるWriting力はあるので、もう片方でも評価点3が取れるようになるのは適切な対策を行えば難しいことではありません。
RLのスコアから推測して、おそらくはIntegratedの方で評価点2がついています。Integratedでの評価点3以上獲得のためには、Reading、Listening力のアップが求められます。ということでIntegrated Writing対策のためにもRL力を上げなければなりません。
では90以上獲得までどのくらいの期間かかりそう?
ということで、まずはRL合計で45以上獲得を目指しますが、「平日は30分、週末は3時間」くらいの学習時間で R 15-18、L 9-14 からR 23-24、L 21-22 と R 7点くらい、L 10点くらいの大幅アップを目指すので、期間としては「少なくとも」4-6ヶ月くらいかかると考えられます。
来年3月までに90以上到達できるかは、6ヶ月目にあたる11月までにRL合計45以上を獲得できるか次第でしょう。11月末まででRL合計45以上になれば、3月まであと4ヶ月あるので90以上獲得の可能性が見えてきます。
そのためには学習時間を増やしたいところですが、どうしても増やせないならできる範囲でListening、Readingの対策を進めながらDeltaコース、その後のOG演習コースの受講が終了したタイミングで公式模試を受け、そのときどきでのReading力、Listening力を測定し、取るべき対策を私と考えていきましょう。
来年3月までに90以上獲得できるかは、学習時間をどれだけ増やせるかにかかっています。またその増やした時間は机に向かって集中できる状況が好ましく、集中力が途切れやすい電車の中での学習時間だと、人によってではありますが高い効果は期待できないかもしれません。(机などに向かって)集中して取り組める時間をできるだけ確保しながら、コースの受講を進めていけば確実に実力は上がっていきます。
学習時間が増やせたとして、その増えた時間での学習が継続できるかもポイントになります。学習時間があまり確保できない人は、もともと仕事が激務の場合が多く、仕事の状況によっては睡眠時間でさえ十分に取れないこともあるので。幸い、ご相談の方は「再来年3月に延ばすことも可能」なので、できる範囲で継続していくことが何よりも大切です。
つい最近、受講生の方からアイビーリーグのロースクールへの合格報告をいただきました。その方が受講を始めたのは数年前。仕事が忙しく、TOEFL対策から離れなければならないときが何度もありながらも最終的に合格を勝ち取りました。トフレのコースは再受講・受講期間延長を無料で提供しています。目標スコアを獲得される日までサポートをしていきますので、ご自身の状況に合わせてTOEFL対策を継続していきましょう。
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