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TOEFLスコアが伸び悩んでいる読者の方からコメント欄に100点獲得のためのご相談をいただきました その2

ブログのコメント欄にいただいたご相談に回答します。相談内容の詳細は以下からご確認ください。

 

» TOEFLスコアが伸び悩んでいる読者の方からコメント欄に100点獲得のためのご相談をいただきました その1

 

この記事では、これまでとは異なり「コース受講をお勧めしない」形でのアドバイスにチャレンジします。

 

以下、ご相談いただいた方の過去のスコア。6/8のTPO23は相談を受けた後に受けたもの。

 

> 最終的には1年以内のスコア100点越えを目指しています。

2021/9/1        R:18 L:14 S:15 W:19 Total 66
2022/1/15      R:20 L:16 S:14 W:20 Total 70
2022/12/3     R:26 L:18 S:16 W:17 Total 77
2023/6/3       R:19 L:13 S:17 W:20 Total 69

2023/6/8       TPO23
                        R 18 (21 of 33, 64%), L 18 (18 of 28, 64%)

 

Reading
解いた後、パラグラフ毎に単語や不明点を確認→精読→通して読むを行っています。

Listening
一番得意と思っていたのに、TOEFLの問題を解くようになってから、苦手意識を持っています。問題の内容は7割は確実に聞き取れている自覚があるし、分野によってはすべて聞き取れるものもありますが、回答で不正解の選択肢を選んでしまっているようです。
また集中力切れ、会場の雑音(Listeningを実施中に他の人がSpeakingを始める)により、落としてしまった問題もあると思います。
TOEFLの問題は解いてしまったので、中国TPOや、Podcastにも足を踏み言えれていり、ネイティブのスピードについていけたし、大丈夫!と思っていましたが、今回のListeningで13点というスコアをたたき出してしまい、勉強法が間違っていたのかと困っています。

 

TPO23の受験をお勧めしたのはRLの実力を確認するため。6/3の前の受験は半年前ですし、Listeningは13と大幅に下がったものの、当日会場での雑音などにより集中力が切れたということなので。

 

今回のTPO23の結果から、6/3のL 13は実力を反映したスコアと考えなくてもよさそうです。ただ試験環境がよくないときや当日の集中の度合いによってはこのくらいのスコアになる可能性はあります。

 

反対に Readingは12/3で26が取れたが、6/3の本試験、6/8のTPO23の結果は18−19なので、このあたりが自分のReadingの実力と判断して今後の取り組みを進めましょう。もちろん現在でもまた26が取れる可能性はありますが、このときはたまたま運が良かったと想定した方がよいでしょう。

 

あと、ご相談の方はTPO23において「本試験より内容が難しいと感じた」とのことですが、RL18点のところでTPO30、31と比べると

 

TPO23のReading:TPO30、31よりも少しだけ易しい(TPO30、31では20問正解、61%の正解率で18)
TPO23のListening:TPO30と同じ、31よりも少し易しい(TPO31では17問正解、61%の正解率で18)

 

となり、決して他のTPOよりも難しくはありません。

 

またTPOよりも(ダミーがあるので問題が多く、周りの雑音によって集中が妨げられやすく、目標スコア獲得のプレッシャーのある)本試験の方が難しく感じるという方が圧倒的に多いです。

 

なのでTPO23が難しいと思ったのは、ご相談の方にとってはたまたまそのように感じる問題だったというだけで、多くの方が同様に思う訳ではありません。

 

現在の実力

 

ということで、R 18-19、L 18、S 16-17、W 17-20、Total 69-74 くらいが、TOEFLにおける現在の実力を反映したスコアと考えましょう。

 

このスコアに基づいて判断する取り組みの優先順位の高いセクションはReadingとListening。まずはReading 24(79%くらいの正解率)、Listening 23(75%くらいの正解率)獲得を目指して、RL優先の対策を進めるべきです。
RL合計47が取れれば、S 16、W 17と低めのスコアが出ても80に到達します。目標は100以上であり、80点を取ったこと自体に価値はないかもしれませんが、実力アップを示す指標にはなります。

 

80と目標の100には大きな開きがあるものの、まずRLで5−6点のアップを安定的に達成できるようになるには、問題を解いているときにその差を明確に感じられるほどの実力アップが求められます。

 

では、どのように取り組むべきか?

 

ご相談の方がこれまでReading、Listening対策として過去2年間に取り組んだのは

 

(青の)Official Guide
TOEFLテスト英単語3800
中国TPO(RとLのみ)7セット

 

「その1」で書きましたが、2年間での学習の量としてかなり少ないです。確かにこれまでの取り組みによりスコアは伸びています。Listeningは18が取れるようになりましたし、Readingでもおそらくは運に恵まれたとはいえ26が取れました。ここでのスコアアップは過去の学習の成果と考えます。

 

しかしながら、今後さらに大幅なアップが必要なため、今後1年間でこれまでの2年間に取り組んだ問題量の倍くらいを進める必要があるでしょう。なので、これからの半年間で過去2年間と同じくらいの量を進めるべきです。

 

Reading対策方法

 

では問題量はとりあえずそのくらい進めるとして、学習の質をどう高めるか?これまでのReadingの学習方法に関しては以下の報告をいただいています。

 

> Reading
> 解いた後、パラグラフ毎に単語や不明点を確認→精読→通して読むを行っています。

> R:単語や不明点の確認→パラグラフ毎に精読→通し読み

> TPOのRについては、正直やめようかなと思っており、理由としては文章がたまに間違っていたり(カンマがない等)、正解の選択肢の根拠が腹落ちしない部分がたまにあるため、消化できないと感じているためです。

 

Readingは現在、18−19(60−65%くらいの正解率)の実力。

 

辞書などを使えず、また制限時間のある中での解答ではこのくらいの正解率の人が、問題理解のため、辞書を使ったり、ゆっくり考えたりしたとして、問題パッセージの内容を(ほぼ)正確に理解し、またすべての問題において「なぜ正解の選択肢が正解になるか」「自分が選んだ不正解の選択肢がなぜ不正解なのか」が他人に説明できる状態まで到達するのは難しいかもしれません。

 

決して皆が皆、難しいという訳ではありません。しかしこのくらいのReading力の人にとっては、それぞれの問題においてその状態までたどり着かないことも多く、結果、未消化のまま進めざるを得なくなります。

 

では「Reading問題の取り組みにおいて未消化のところが多いままだと伸びないか」というと必ずしもそうでありません。
未消化が多くても、その問題への取り組みを通して、単語の意味を学んだり、表現に慣れたり、なぜ自分は間違ってしまったのかを説明できるようになったところもあったりと、実力が向上する部分間違いなくはあります。なので学習の効率は良くなくても圧倒的な学習量があれば、実力は確実に向上していきます。

 

皆さんが目にする英語力の極めて高い人たちのほとんどは、長い期間、毎日何時間も英語を学習して、そこまで到達しています。仮に学習の効率が良くなくても、多くの時間、長い期間続けていけば、実力は向上し、結果、理解は高まり、消化の度合いが高くなります。

 

説明の途中ですが話はまだまだ長いので、とりあえず今回の「その2」はここまでとします。続きは「その3」で。

 

 

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