【改訂版】TOEFL目標スコア獲得戦略:トータルで80以上、Writingで21以上が必要。できれば90以上ほしい
以下、過去記事を改訂したものです。
トフレのAcademic Discussion 4Dayコースにお申込みいただいたばかりの方から以下のご相談がありました。特に個人を特定する内容がなかったので、ご本人に掲載の許可をいただき、ブログ上で回答します。また過去のスコアもお知らせいただいています。
以下、ご相談メール:
現在、大学一年生で留学の出願のためにTOEFLを受験しています。
最低でもtotal score 80点且つwriting section 21点以上が目標です。できればtotal score 90以上欲しいのですが、まずはwriting sectionで21点以上を取ることが大優先という感じです。年内までに目標達成したいと考えており、11/4にまたTOEFLを受けます。
TOEFLは高校一年生の時から受け続けており、全部で10回程度受けてきたのですが、一番直近に受けた試験ですと、10/14に受けたもので、Reading:23 Listening:24 Speaking:24 Writing:18でした。My best scoreは、R:23 L:24 S:24 W:21といった感じです。
Writingは一度だけ21点を取ることができたのですが、これまでの試験で平均すると大体16~18点くらいだと思います。これまで、様々な対策をしてきたのですが、伸び悩んでいる状況です。
そして追加でお知らせいただいた過去のスコア:
2021 12/18 R: 14, L: 21, S: 22, W: 16, Total: 73
2022 4/9 R: 15, L: 13, S: 19, W: 17, Total: 64
2022 4/23 R: 11, L: 17, S: 21, W: 19, Total: 68
2022 5/29 R: 16, L: 23, S :19, W: 20, Total: 78
2022 6/26 R: 19, L: 21, S: 22, W: 20, Total: 82
2022 8/27 R: 15, L: 20, S: 19, W: 15, Total: 69
2023 1/14 R: 13, L: 19, S: 18, W: 21, Total: 71
2023 10/14 R: 23, L: 24, S: 24, W: 18, Total: 89
最近の試験では89点が取れていますが Writingが18点。もしWritingが21以上だったら目標スコア到達でした。Writingで21以上が取れれば80以上は間違いなく、90以上になる可能性も高そうです。その前の受験が1月ですが「様々な対策をしてきた」とのことですし、9ヶ月の間、Reading、Listening、Speakingの実力を大幅に向上させたのでしょう。しかしWritingだけが成果が出ていない状況。
Writingで21以上が必要という状況ですが、Writing 21は狙って取れるスコアではありません。
まず公式模試でのWritingスコアの話をさせてください。公式模試のWritingではAI(e-rater)がIntegrated、Academic Discussionそれぞれに対して評価点をつけます。
Integratedが3、Academic Discussionが3だと20点(平均3.0)
Integratedが3、Academic Discussionが4だと22点(平均3.5)
Integratedが4、Academic Discussionが3だと22点(平均3.5)
Integratedが4、Academic Discussionが4だと25点(平均4.0)
と決まっています。
ということで、公式模試のWritingでは21点や23点、24点というスコアが出ることはありません。
本試験ではIntegrated、Academic Discussionそれぞれに対して1人の人間の採点官とAIが評価点をつけます。また偏差値によってスコアが上下します。
この公式模試でのスコア換算から、
Integrated、Academic Discussionそれぞれに対する人間とAIの評価点の平均が3.0(例えばすべての評価が3)だった場合、20点くらいになる
Integrated、Academic Discussionそれぞれに対する人間とAIの評価点の平均が3.5(例えば、Integratedに対する人間とAIの評価はともに3、Academic Discussionに対する人間とAIの評価はともに4)だった場合、22点くらいになる
と推測されます。
よって21を取るには、ほとんどの場合
① Integratedに対する人間とAI、ADに対する人間とAIの4者全員が評価点3をつけて(評価点平均3)、本来20になるところ、偏差値により1点上がり21になった
② 4者のうち1者が評価点4、残りの3者が3をつけて(評価点平均3.25)、21になった
③ 4者のうち2者が評価点4、残りの2者が3をつけてをつけて(評価点平均3.5)、本来22になるところ、偏差値により1点下がり21になった
のどれかになると考えます。
よってWriting力が評価点3どまりの人が①で21が取れることはありますが、これは運次第になります。ご相談の方は1月にWriting 21が取れていますが、①だったのかもしれません。
つまり高い確率で21以上が取れるようになるには、IntegratedかAcademic Discussionいずれか(または両方)で評価点4が取れる実力を身につける必要があります。
22以上が狙える実力を身につけるには、Integrated、Academic Discussion両方で評価点4が期待できるWriting力を身につけるのがベストですが、Integrated、Academic Discussionどちらの対策を優先すべきかということなら、Academic Discussionに力を入れることをお勧めします。
なぜならIntegrated Writingで評価点4を取るには、レクチャーでの3つのポイントすべてをある程度、正確な内容で記述することが求められます。例えば、3つのポイントのうちの1つが不正確であったり、説明として十分ではないと評価点3になってしまいます。
ご相談の方のListening力は、Listeningのベストが24という状況なので、「高い確率で」レクチャーのポイントすべてを十分にカバーするほどのListening力がありません。Listening 24だと、Integrated Writingのレクチャー内容を正確かつ十分に「聞き取れることもある」くらいのListening力と言えます。
Academic Discussionに対しては、コースを受講されたので、そちらの取り組みに集中して、まずはAcademic Discussionでの評価点4獲得を目指すことをお勧めします。ただこの前のWritingスコア 18のときは、Integrated、Academic Discussionいずれかで評価点2がついたと推測されます。評価点が2がついた苦手なタスクで評価点3を獲得しないと21点以上にならないので、そちらの対策も怠らないようにしましょう。
TOEFL Writingのスコア算出方法に関して詳しく知りたい方は、是非以下を視聴ください。
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