「ダミー問題」に関して その2
今日は「ダミー問題とは何か?」という話をします。
TOEFL受験者の中で「ダミー」と語られる問題とは、ReadingとListeningセクションの中で、スコアに換算されない問題を指します。
この「スコアに換算されない問題」を説明するために、ReadingセクションとListeningセクションの試験概要をものすごく簡略化して説明します。
Readingセクションは、最初に、制限時間20分で1パッセージの問題が出題されます。その後、40分で2パッセージ。そしてその後、人により、40分2パッセージの問題が追加されます。
つまり試験受験者は合計3パッセージか5パッセージどちらかを解かなければなりません。
Readingを3または5パッセージ解いた後、Listeningが始まります。
ListeningはConversation問題から始まり、その後Lecture問題が2題続きます。
このConversation + Lecture1 + Lecture 2を1セットとし、そのセットが2または3セット出題されます。
ここで「Reading、Listening両方とも多くなるとものすごく大変そう」と思う方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、その心配はいりません。
Readingが5パッセージと多い場合、Listeningは2セットと少なくなります。
逆にReadingが3パッセージと少ない場合、Listeningは3セットと多くなります。
Readingが多いパターン、Listeningが多いパターンどちらになるかは、TOEFL試験当日Reading 3パッセージの後まで分かりません。
Reading 3パッセージの後、さらに2パッセージ出題されるならReadingが多いパターン、またはその後Listeningが始まるならListeningが多いパターンになります。
そして、余計に出題された時のReadingの2パッセージ分、Listeningの1セット分が「スコアに換算されない問題」となり、これを多くの人が「ダミー」と読んでいます。
ここまで来ると誰もが「じゃあ、そのスコアに換算されない問題は、Readingが5パッセージと多い場合どこの2パッセージ、Listeningが3セットと多い場合、どこの1セットなのか」ということが気になるはずです。
どのパッセージ、どのセットがスコアに換算されないのかが事前に分かっていれば、その問題に対して一生懸命にならなくて済むし、その問題の時間、休憩ができるというわけです。
私は前回の投稿で上記の疑問に対する答えとして、以下を述べました。
「本試験受験時にReading、Listeningどちらかで出題される、スコアに換算されない問題(いわゆる「ダミー問題」)は、最後のセットに出てくることが多いと思われます。」
注)「最後のセット」とはReadingが多いときの最後の2パッセージ、Listeningが多いときの最後の1セットを指します。
「また何回か受験すると最後のセットに、以前にも出題された問題が出てくることがありますが、これらは換算されない問題である可能性が高いと思われます。」
この結論に至る理由の詳細は次の投稿で書きますが、「ダミー」と思われる問題で力を抜くことはお勧めしません。
上記の私の結論が正しいとしても、「可能性が高い」ということであって、その通りにならない時もあるかもしれないからです。
正しい可能性が高いとして、じゃあ、私の結論通りに「ならない」可能性は何パーセントなのか?
40か30か20か10か5か2か、それとも0か?
ETSの一部の人以外分かりえないことです。
続きは次の投稿で。
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