Readingは読めれば高得点が取れるのか?
先日Listening、Writingコース受講生の方から
「パッセージをスラスラと読めるようにしていけば、Readingのスコアは上がるのか?」
というご質問をいただきました。
私からの答えは、Yes。
これまで「単語の意味を知らない」「文法構造が分からない」などの理由で意味が十分に理解できなかった文の単語の意味を知り、文法構造を理解することによって、より速く読めるようになります。
これをスラスラと読めると感じるようになるまで、黙読を繰り返せば、確実に読解力は上がります。
(また多くの問題パッセージを理解できるようにすることよって、TOEFLで良く出やすい背景知識に慣れていくと、本試験で似たトピックの問題に出会いやすくりなります。)
私が、常日頃、Reading問題に取り組んだ後は、必ず、パッセージを「意味を理解しながら、スラスラと読めるようにする」と言っているのはそのためです。
しかし、より読めるようになっても、スコアが上がらないという場合もあり得ます。
必ずしも「読める」=「問題に正解できる」ではないからです。
例えば、私たちは日本語を常に使っていますが、だからと言って、誰もが皆、センター試験の現代文の問題において、満点や満点近くが取れるわけではありません。
「問題の文章が読める」と「問題に正解できる」は別であると認識しましょう。
自分では「読めている」と思っても、「問題に正解できるだけの読解力が足りない」かもしれません。
また、実際に「読んで理解できていても、TOEFLで求められる正解のポイントを知らないから、不正解を選んでしまう」ことも起こりえます。
前回の投稿のリンク先の「要約問題解法(の一部) その1, 2, 3」では、Readingの「要約問題」の解答ポイントをいくつか紹介していますが、 そのような解法は知らなかったという人も多いはずです。
実際に、市販のTOEFLの問題集(主に日本語のもの)には問題のポイントがずれているものもあり、高度な英語力を持つ英語教育の専門家の人でも、TOEFL試験の問題のポイントを十分に理解していないということもあり得るのです。
「Readingのスコアはいつも予測よりもかなり低い」と感じている方は、このケースに当てはまっているかもしれません。
「読めているのに、よいスコアがでない」という方は、Reading問題解法の習得が極めて有効です。
Reading問題の解法に関しては、前回の投稿の「要約問題」以外に、「挿入問題」の解法を過去に紹介しています。
以下の投稿を是非、参考にしてください。
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