新形式のReadingセクションに関して その1
先日の投稿
明日11/12(土)の試験からReadingセクションが変わります(2011年11月11日)
では、Readingセクションが新形式になることによって
日本人受験者に不利に働く可能性が高い
そして、その理由として以下の2点を挙げました。
1.時間配分に失敗する可能性が高い
2.4パッセージがダミーのとき、ダミー問題が何番目になるか分かりにくい
11/12(土)、13(日)に受験した方々から 、新形式になったReadingセクションに関してのご報告をいただきました。
実際に新形式のReading問題を受験した方々はどのような感想を持ったのか。
今回は1の 「時間配分」に関していただいた感想を以下に紹介させていただきます。
・1パッセージ、2パッセージと相性がよかったためか、よく解けた感触があり、つい時間をかけすぎてしまった。結果、3パッセージ目では13-14分しか残っていなかった。
・個人的な感想としては、(本日の問題が簡単だったのかもしれませんが)これまでよりもやりやすかったです。1パッセ―ジ目は16分で終了したので、余った時間を後の問題に繰越すことで若干の余裕ができました。(最後はギリギリでしたが・・)また、全ての問題を緊張感を持って取り組むこともできました。これまで1パッセ―ジと2パッセ―ジ目の間に少し休憩していたことで、気持ちが切れてしまうことが多々ありました。
・正直なところ、あまり変わりはないというのが印象です。今日の私は、ダミーなしの3問だけでしたが、Readingのインストラクションの時点で3問であることが分かったので、心の準備もできますし、何も変わったところはないというのが印象です。先生がブログで指摘しているように、各問題を20分で解いていくことさえ守れば特段気を付ける箇所もないのではと思いました。
・葛山先生の予想通り、最後のパッセージで、時間切れを起こしてしまいました。前半で妙に焦ってしまった感もあり、反省です。
・時間配分は意識していたつもりですが、最初の一つ目はかなりペース配分ミスをしました。潜在意識の中に時間はまだあると思ってしまったようです。問題数が1 of 42と多かったため、途中で今自分が何問目かを把握するのが少し面倒でした。あれいま23って、ペース配分大丈夫かな?とちらちら考えました。
・最初のパッセージの理解が難しい時には、1パッセージあたりの制限時間20分をオーバーできるのはいいのですが、(紙の試験である)IELTSと異なり最初にさっと全問題を見渡すことはできないし、それを行う時間的余裕もないので、問題に対する時間配分をうまく進めるのは厳しいと思います。ただIELTSでも3パッセージで60分ですので、TOEFL Readingの新形式も慣れてしまえば、得意な分野を短時間で終わらせて、苦手な分野を慎重に読むという対応がし易くなるだろうと考えます。
感想をご報告くださった皆様、わざわざご報告いただき、心より感謝申し上げます。
また上記の感想の掲載のお願いに快諾いただき、ありがとうございました。
上の感想から、時間配分に失敗した人、新形式をうまく生かせた人、両方いらっしゃるのが分かります。
例えば、最初のパッセージを16分で解き終わることができれば、1パッセージあたりの時間は20分ですから、4分をその後の問題に持ち越すことができます。
これは、以前の試験形式では行えなかった大きな利点です。
先日の投稿では「日本人TOEFL受験者は読むのが速くない方が多い」と書きましたが、速く問題を解くことができる方にとっては、今回の変更が有利に働く可能性が高いでしょう。
しかし問題を解くのが速くない方にとっては、1パッセージを20分で解くペースを常に意識しないと、最後のパッセージでかなり時間不足になるという事態を招くかもしれません。
気をつけたいところです。
ちなみに、上の感想の中に
問題数が1 of 42と多かったため、...
とありましたが、この 1 of 42 は「全42問中の1番目の問題」を示します。
そしてこの 1 of 42 から、Reading問題は3パッセージで、それぞれのパッセージの最後の問題はすべて要約問題(Official Guideで言うProse Summary Question) であったことが分かります。
なぜ分かるかって?
その理由は次回の投稿で。
(WebTOEFLのReadingコースを受講された方は、分かるはずですよ。)
またReading新形式のダミー問題に関しても、近々書きますので、少々お待ちください。
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