新形式のReadingセクションに関して その4
連載の続きです。
本日は、TOEFL iBT 新形式のReadingセクションでの「ダミー問題」に関して。
先日の投稿
明日11/12(土)の試験からReadingセクションが変わります(2011年11月11日)
では
「4パッセージがダミーのとき、ダミー問題が何番目になるか分かりにくい」
と書きました。
ダミー問題について書く前に、もう一度、2011年11月から始まったTOEFL iBT 新形式のReadingセクションについて確認します。
新形式のReadingセクションのパッセージ数と制限時間は
3パッセージ(60分)
or
4パッセージ(80分)
のいずれか。
この3-4パッセージの間は、問題を行き来することができます。
問題を回答せずに飛ばしても、後で画面上のReviewボタンをクリックすれば、問題の一覧から未回答の問題を確認でき、瞬時に戻ることができます。
では、ダミー問題の話に戻ります。
いわゆる「ダミー問題」とは、スコアに換算されない問題のこと。
Readingセクションで3パッセージが出題された場合、ダミー問題はありません。
つまり、3パッセージの問題すべての正解ポイント数がスコアに換算されます。
新形式のReadingセクションで4パッセージが出題された場合、その内の1パッセージの問題がスコアに換算されないダミー問題になります。
気になるのが4パッセージ出題された場合、どの問題がダミー問題なのか。
もしReadingセクションが始まった時に4パッセージのどれかがダミー問題(スコアに換算されない問題)か分かれば、ダミー問題となるパッセージには全く時間を費やさずに、残りの3パッセージに80分間の時間をかけることが可能になり、極めて有利な状況が生まれます。
私は、以前の形式のReadingにおいて
Reading 3パッセージ終了後、Readingがまだ続き、「これ前にも出題された」と思う2パッセージの問題が出題されたなら、その問題は「換算されない問題」の可能性が高いとは言えます。
(以前にも出題された問題かどうかの判断を持つためには、数回の受験経験が必要ですが。)
と書きました。では
新形式のReadingでも「以前に出題された問題はダミー問題になる可能性が高い」のか?
私の答えは
「分からない」
です。
第1に、新形式のReadingは始まったばかりであり、過去と同様に、繰り返し出題される問題がダミーとなる可能性が高いと言い切れるだけのデータは十分にありません。
第2に、以前の形式では、ダミーが出題される場合は、5パッセージ中の2パッセージがダミーでしたが、新形式では4パッセージ中の1パッセージがダミーになり、ダミーが出題される際のパターンが異なります。
第3に、先週末のReading新形式の試験で、繰り返し出題された問題が明らかにダミーではないケースが報告されています。
メールでいただいた新形式のReadingに関するご報告の中に
「60分、3パッセージで出題されたReading問題の3パッセージ目が以前受験した際に出題された問題であった」
というものがありました。
3パッセージですから、ここでの3パッセージ目の問題は当然ダミーにはなりません。
(ご報告をいただいた方から了承を得て、掲載しています。掲載に快諾いただき、ありがとうございました。)
また、北米在住の弊社スタッフが11/11(金)に受験した際
「Reading 4パッセージ中の3パッセージが、2年ほど前に受験したときと同じ問題であった」
という報告も受けています。
そして第4に、ダミーとして出題された問題が、その後スコアに換算される場合も十分にあり得るはずです。
よって、現時点での結論としては、これまでお伝えしていることと変わりません。
Readingが4パッセージであっても、 すべての問題を全力で解きましょう。
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